[スポーツソウルドットコム|ソン・ジヨン記者] “キャー!オッパ~行かないで!”
SUPER JUNIORのメンバー・ヒチョル(30)が、2年間の公益勤務生活を終え、招集解除を迎えた。“4次元イケメン”、“宇宙の大スター”の帰還に、約150人のファンらは早朝からそわつく気持ちを隠せなかった。
30日午前、ソウル・城東区(ソンドン・グ)杏堂洞(ヘンダン・ドン)にある城東区庁では、ヒチョルの招集解除を待つたくさんのファンらが午前7時から集まっていた。猛暑からやや冷え込んできた天気だったが、ファンらは熱い太陽の下で玉の汗をかきながらも、明るい表情を忘れず三三五五集まり会話を交えた。中で最も視線を引くのは、ヒチョルに会えるために中国から来たファンらだった。およそ150人を超えるファンの殆どは中国ファンで、彼の招集解除を祝うために前日の飛行機に乗って、夜明けから待つ熱血ファンだった。
午前9時40分頃、遂にヒチョルは明るい笑顔をみせながら、待っていたファンらと取材陣の前に姿を現せた。城東(ソンドン)区庁から受けた表彰状を手にして、野球帽子と黒いフレームのメガネ、華麗な模様が視線を引くTシャツとジーンズで組み合わせたコーデのヒチョルは、当初は挨拶せずにすぐ帰宅する予定だったが、朝方から自分に会うために来てくれたファンらに感謝の気持ちを伝えるため、少しの間でも顔をみせてくれたのである。ヒチョルは庁舎の入口から出てきて、「イェイ~!」と叫びながらVサインをみせた。そしてあっという間に現場から去っていった。当初はヒチョルから招集解除の感想や今後の計画などを少しでも聞く予定だったが、予想が外れてしまったのだ。彼の軽快(?)な足取りに、ファンと取材陣は慌てるしかなく、ヒチョルを追いかけるファンと取材陣がぶつかったりもした。
ヒチョルが帰った後、現場にいたファンらは名残惜しい気持ちでため息を吐いた。上海から来たあるファンは、「こんなに早く帰るとは思いませんでした」と涙目をみせた。もう一人の上海ファンは「一言でも言ってくれると思ったのに…朝7時から待ってたの…」と残念な気持ちを伝えた。これについて城東区庁の関係者は、「芸能兵士の問題もあるし、いろいろと敏感なご時世なので仕方なかった」とし、「当初は非公開で行う予定だったが、せっかくファンの方も多くいらしたので、ちょっとだけ時間を設けて顔をみせた」と説明した。しかし、こうした理由で短くしたヒチョルの招集解除は、2年という時間を待ってくれたファンにとって、あまりにも物足りない時間となった。
一方ヒチョルは、模範的な勤務生活と城東区が運営するラジオ番組にも積極的に参加したことなどが認められ、この日城東区庁の区長から表彰を受けた。
ヒチョルの招集解除を迎え、韓国の諸バラエティ番組やドラマ制作業界などでは、早くもヒチョルに対するラブコールを送っていることが知られ、今後彼の行歩に関心が寄せられている。