韓国の地上波放送局のMBCが、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」(脚本 イ・ヨンヒョン、監督 イ・ビョンフン、原題:大長今)の10周年記念して、特集番組を編成した。
2003年9月15日、韓国で初めて放送され、全世界に韓国ドラマの熱風を巻き起こした「宮廷女官チャングムの誓い」は、今回放送10周年を迎えて3編の特集番組が企画された。まず10月7日と14日には、ドキュメンタリー・スペシャル2話作「大長今のルートを行く」が放送される。この番組は「チャングムの誓い」が放送された87カ国の中、イギリス、アメリカ、中国、スリランカ、ベラルーシなどの12カ国を訪問取材し、“大長今”が与えた影響力を盛り込んだ。中では経営危機で枯死直前だったルーマニアの公営放送TVRが、「宮廷女官チャングムの誓い」で危機を克服したエピソードなどが描かれ、期待を寄せている。
また10月18日には、「宮廷女官チャングムの誓い」を通じて韓流の波及効果を診断する特集生放送「2013グローバル文化コンテンツフォーラム(GCF)」が午後2時から8時までおよそ6時間に渡って中継される。このフォーラムは“文化コンテンツが創造経済をリードする”という主題で、「宮廷女官チャングムの誓い」をはじめ、韓国の文化コンテンツが歩んできたグローバル競争力と底力を再照明する。
さらに「オソオセヨ(어서오세요:いらっしゃいませ)」も「宮廷女官チャングムの誓い」の特集放送として、10月中に編成される予定だ。「オソオセヨ」では、韓国語を勉強するトルコの生徒たちを韓国現地に招いて、ハングルをはじめ、韓国文化を学びその知識で対決するクイズ番組の形式で構成される。ここでは「チャングムの誓い」の主人公を演じたイ・ヨンエが生徒たちに激励のメッセージを送るなど、特別出演が予定している。
ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」は、朝鮮王朝第10代国王である燕山君(ヨンサングン)の生母、尹(ユン)氏毒殺に関与したとして誅殺された軍官の徐天壽(ソ・チョンス)と宮廷内の混乱の中で陰謀を知ってしまったために謀殺された宮女の朴明伊(パク・ミョンイ)との間に生まれた娘の徐長今(ソ・ジャングム)が、母の遺志を叶えるため女官となるが、謀略により宮廷料理人から一度は奴婢の身に落とされる。しかしその後医女となって宮廷に復帰した長今は、亡き母の夢である最高尚宮を経て、ついには王の主治医になり、"大長今"の称号を与えられるまでを描いたサクセスストーリーである。韓国では“国民ドラマ”と呼ばれるほど高い人気を誇り、最終回の第54話は55.5%という驚異的な視聴率を記録した。
チョ・ソンギョン記者