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実力派バラーダーPOSITION、初の東京ライブ「ホンデ街で・・」を開催!

THE FACT JAPAN 2013年11月11日 23時33分


[スポーツソウルジャパン|安宰範] 韓国歌謡界の実力派バラーダーのTHE POSITION(ザ・ポジション、実名:イム・ジェウク、39)(以下、POSITIONと表記)が、東京での初単独ライブ公演「ホンデ街で・・」を9日と10日の二日間、都内新大久保にあるK-Stage O!で行った。
1996年1stフルアルバム『後悔なき愛』でデビュー。『おまえに』(1996年)、『Remember』(1997年)、『恐れのない愛』『Paradise』(1998年)、『Blue Day』(1999年)、『おまえが去った後』(2000年)など、継続して毎年ヒットを記録。故 尾崎豊さんの『I Love You』(2000年)は韓国盤でカヴァーして大ブレイクし、2001年韓国の「第16回ゴールデンディスク賞」で本賞を受賞した。その後も『再会』『短い縁』(2001年)、5thフルアルバム「The Romanticist」の『最後の約束』(2002年)がまたも大ブレイク。『Desperado』(2003年)、6thフルアルバム「愛歌」の『なぜか』『ハル』(2007年)の以来は、韓国ドラマの劇中歌(OST)で活動。今年の3月、6年ぶりのミニアルバム「春への願い事」を発表し、9月13日にはデジタルシングル『ホンデ街で・・』(홍대거리에서)がリリースされ、今年の秋をバラード色に染めながら、精力的な活動を予告している。


東京での初ライブ公演となった「ホンデ街で・・」の4回目公演が開かれる10日午後、開演に先立ってK-Stage O!のステージで短なインタビューが行われた。
Q:東京公演は初めてとお聞きしていますが、今回の公演に来られなかったファンの方に一言お願いしますPOSITION:実は大阪で、毎年レギュラーのディナーショーを開きましたが、東京でのコンサートは初めてです。とても心新しいく、ファンの方々も熱い反応で大きな拍手を送ってくださったので、すごく嬉しいですし、これからもいい機会があればまた日本に来たいです。
Q:今年3月に6年ぶりのミニアルバム『春への願い事』を発表され、9月にシングル『ホンデ街で・・』がリリースされました。この2曲について説明してくださいPOSITION:日本での活動を終えた後、帰国してミニアルバムを準備しました。当時は時期的に春でしたので、悲しいバラードよりはミディアム・テンポの曲がいいと思いましたので、イ・スンチョルさんのヒット曲を手がけたホン・ジニョン作曲家に、『春への願い事』をいただきました。そして『ホンデ街で・・』は、秋に向けて出した曲でアン・ヨンミンさんから頂いた曲です。別れた男性が最愛の人とホンデ(地名:ソウル・弘益大学校街を弘大(ホンデ)と略していう。若者の街)街に残した思い出を浮かべながら歌うバラードです。この曲は僕自身が持っているバラードの感情をそのまま乗せた、悲しくて哀絶なラブストーリーがこもっています。
Q:「I Love You」(2000年12月)アルバムでは、日本のトップアーティストTUBE、サザンオールスターズ、安全地帯、尾崎豊、山根康広さんなどのヒット曲を歌いましたが、今後また日本の名曲をリメイクして歌う予定はありますかPOSITION:「I Love You」を出した当時韓国では、日本の曲をカヴァーして歌ったりするのがトレンドで、真似する曲も中ではありました。僕はそれより、本当にいい名曲をちゃんとリメイクして収録したいと考えて、アルバムに10曲くらいを収録しました。そのアルバムを作る時は、未公開のリメイク曲も5曲ほどあったんですが、それほど総力をかけて作ったアルバムですので後悔もなく、思い切って好きな日本の曲を歌いましたので、その後からは考えたことがないですね。もしこれからまたいい機会がありましたら、旺盛に活動されている日本のアーティストさんからオリジナル曲をいただければと思います。Q:日本のアーティストの中で、親交のある方はいますか?POSITION:僕がお父さんと呼んでいる谷村新司さんです。谷村さんの曲『なつめの木』を頂いて作詞にも参加させてもらって、シングルをリリースしたこともあります。それから、浜田省吾さんの1991年シングル「もうひとつの土曜日」をリメイクした『Blue Day』(1999年)を歌ったことで、ご自分のコンサートに招いて頂いて行ったことがあります。
Q:“ラブソングといえばPOSITION”ですが、今、恋はしていますか?POSITION:ガールフレンドがいたりいなかったりしてて…(笑)。僕の声が切ないバラードに向いているので、そう言われていると思いますけど、実際僕の性格は実はダンスに向いてるんです(笑)。まあ、声がバラードに合っているので、主にそういう歌を唄ってきましたが。今は皆さんに紹介するくらいの人はいないです。歳もありますし、会うとしたら正式に交際することになりますので、慎重に考えていきたいと思います。
Q:昨日と今日の昼の公演が終わって、これから最後の公演になりますが、来てくださったファンの方の中で、記憶に残る方はいましたか?もしくは、公演のたびにいらっしゃる方は?POSITION:そうですね。韓国公演にもいらっしゃいますし、いつも来てくださる方々がいます。僕にとってファンは、とっても大切な存在ですし、僕は日本であまり知られていないので、その中で僕のことを想って応援してくださるファンの方は、本当に大事にしていきたいと思います。Q:東京での初公演のご感想はいかがですか?A:正直今回の公演は、宣伝には力を入れなかったです。ただ僕とファンの方のために、そしてブランクがあっただけに、これからのために投資する意味で公演を準備しました。せっかくの東京公演なので、ちゃんとしたライブを披露したいと思ってバンドも連れてきました。早く日本ファンの皆さんにお会いしたかったし、僕にとってすごく気持ちのいい公演でした。正直6年という時間に、僕はこれっといった成果がなかったと思います。それが大きな後悔となっていますので、ひとりひとり大切なファンの方に早く会いたい、これからはもっとファンの方に接していい歌をたくさんお聴かせたいと思いました。ですので、僕は小劇場でも大劇場でも規模は関係なく、公演を開くことに大きな意味があります。


インタビューを終え、開演の時間がやってきた。K-Stage O!の客席には、ほとんどが女性ファンで満席状態。ステージの灯りが消え、バンドが先に入場し、いよいよ主人公が現れた。熱い拍手が送られる中、まずは、『Blue Day』でオープニング。相変わらずの甘い歌声に目を光らせるファン。続いて『おまえに』を熱唱した。
「アンニョンハセヨ、ザ・ポジションのイム・ジェウクです。これが4回目の東京公演で最後の公演になります。久しぶりじゃないですね。前の公演にも来てくださったファンがずっといらっしゃいますし」と流ちょうな日本語であいさつ。「すごくお金持ちみたいですね」と笑いを誘った。「実は僕、日本で6年間もいて…皆さんよく知っているようですね」と言いつつ「これからも東京でコンサートをやっていきたいです。今回が初めての東京公演ですが、ファンの方がこれほどいらして、本当に嬉しいし、ありがたいです」と感激を伝えた。「これからは、韓国でも日本でも、日本全国どこでも呼んでくだされば必ずいきます」「今年の春に、6年ぶりでミニアルバムを出しました。そのタイトル曲をこれから歌いたいと思います」と、『春への願い事』を披露した。熱く拍手が送られると、公演場で販売していたCDを手にしているファンに「買ってくれてありがとうございます」とまたも冗談口を叩きながら、雰囲気を沸かせた。ここからはバンドチームを紹介。ギターのキム・ボムジュン(実はここでPOSITIONが彼の名前を間違えて、“キム・ジュンボム”と言ってしまい、焦る姿に爆笑するファン)、次はパパになったパーカッション(打楽器)のクァク・ドンミン。新人ながらも素晴らしい実力を持ったベースのイ・ギョンシク。似合わない長髪にこだわっているが心優しい、POSITIONバンドのマスターで復活(ブファル)出身のピアノのオム・スファンを紹介した。

次の曲は彼のデビュー曲『後悔なき愛』が披露。続いては故キム・グァンソクさんの『モンジガデオ(塵になって)』を歌った後は、雰囲気を変え楽しいダンスビートの『くらっとします』で、落ち着いた空気は一気に盛り上がった。この余勢を駆って『サマータイム』を熱唱、ファンらにマイクを向けた。かなりの熱唱に玉の汗をかくPOSITION。「今日、遠くからいらした方いますか?」と聞くと、静かに「大阪から…」をいう一人の女性ファンが。すると、後ろ席で「韓国からも!」という韓国人ファンには、「あっち、ちょっとうるさいですね~」と笑いを誘いながら、「遠くから来てくださった方、本当にありがとうございます!」と礼を言いながら、「できれば、数日前にホテルをとって4回公演全部をみてほしかったですね」とまたも冗談口。笑いが絶えなかった。


次は、1997年にリリースされた『手紙』で哀絶なメロディを響かせながら、ハーモニカのソロ演奏が続く、切ない歌詞をいっそう際立たせた。継続して日本で出した『なつめの木』が披露され、谷村新司とのご縁を紹介。曲に込めた父親との思い出を打ち明けた。「父のことを歌いました。僕が詩を作って谷村さんに曲を頂いて」「私、父のことがあまり好きではなかったです。怖いし、冷たいし、面白くないし、わがままで…」「でも僕が日本で活動していた時、脳の病気で倒れてしまったんです。当時は僕が日本にいたので…」と、突然涙をみせるPOSITIONに、もらい泣きするファンも。「そのことを、歌で表現したいと思いました」と言いつつ「僕、今年で40になりましたけど…若く見えるでしょう?」と雰囲気をガラリと変えながら、「時間が経っていくうちに、お父さんのことが理解できて、今は仲がいいです。息子は結局お父さんに似てくるんですね。僕も父と同じ性格になってきました(笑)」と笑わせた。


続くステージは、今年TBSで放送されたドラマ「蒼のピアニスト」の劇中歌『死ぬほどに』と、最近韓国でヒットを果たし放送を終了したドラマ「スキャンダル」の劇中歌『私の生涯最後の恋』が、ドラマの名場面の映像とともに披露され、いよいよ今回コンサートのタイトルであり、9月韓国でリリースしてTHE POSITIONの復活を知らせた『ホンデ街で・・』(홍대거리에서:ホンデ コリエソ)が最後を飾った。


「皆さん、本当に愛しています。今日は本当にありがとうございました」とステージをあとにした彼に、アンコールを叫ぶファン。アコースティック風にアレンジした名曲『I Love You』が披露され、会場には甘い空気に包まれた。通常ならここで終わる公演だったはずだが、ファンらは退場しないで“POSITION!”を叫び続けた。そしてPOSITIONは特別に『くらっとします』をもう一度歌い、この日もっとも熱いステージが繰り広げられた。
「昔は、恋の意味も知らずに歌ったこともあります。でも歳をとって、恋をして、年を重ねるたびにその意味をわかってきたような気がします。これからもPOSITIONらしい歌をずっとずっと歌い続けます」と思いを伝えた彼に、これからも“ラブソングのPOSITION”としてより旺盛な活動を期待しながら、一人のファンとして応援していきたい。


「ホンデ街で・・」韓国コンサート11月30日~12月1日に韓国・大邱(デグ)「チョンマアートセンター」12月20日~25日ソウル・弘大(ホンデ)「ローリングホール」にて

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