[スポーツソウルジャパン|安・ビョンチョル記者] 今、韓国で最も旬の青春スターを挙げれば、ソ・イングク(26)を見逃せない。2009年、韓国のスター発掘オーディション番組「スーパースターK」を通じてプロの歌手に電撃デビューしたソ・イングクは、チャン・グンソク主演のドラマ「ラブライン」で俳優デビューと同時にその演技力を認められた後、主演に抜擢された「応答せよ1997」で自分の演技才能を爆発させた。先日公開された映画「ノブレーシング」を通っては、デビュー4年だけで堂々とスクリーンでの主演も務めており、名実共に韓国を代表する20代の青春スターに浮上している。
韓国芸能界に20代のスターは多い。しかし、他の20代の青春スターとは異なる、ソ・イングクだけが持つ修飾語がある。“美しい若者”という修飾語がそれ。筋肉質の魅力的な肉体を持っているだけで“美しい”という表現を取り入れたのではない。挑戦する姿勢とどんなことでも積極的に動く彼の習性(?)が青春の特徴をそのまま表しているからだ。
そんな新世代韓流スターのソ・イングクが11月28日、<スポーツソウルジャパン>とのインタビューを通じて日本ファンたちに挨拶を伝えた。日本活動に拍車をかけている美しい青春スターソ・イングクを4つの視点に分けて、デビューから今までの歩みを描いてみた。
1. A man ソ・イングク
◈歌手兼俳優だ。ソ・イングクの代表曲と代表作を自分で選んだら?「応答せよ1997」のユン・ユンジェ役が自分に多くの機会を与えてくれました。その作品を通じて多様なキャラクター、さまざまな作品のオファーが入ってきて、挑戦できるようになりました。「応答せよ1997」は、演技者ソ・イングクの色々な面を見せることができるきっかけになったので、僕にとっては特別な作品です。また、その作品のヒロインだったチョン・ウンジとデュエット曲を歌いました。『ALL FOR YOU』という歌で、長い間に音楽チャートで1位を記録したことあって、今も忘れないんです。作品も歌もたくさん愛してくださってとても感謝しています。
◈趣味が釣りだ。釣りをしながら、どんな思索にふけるのか?。僕の釣りは、餌を投げてじっと待つとか、思索にふけるとか、そういう静的な釣りではありません。私の釣りは休まずにずっと動く活動的な釣りです。ある日、親友が釣りを始めたと言いながら大きな魚を取った写真を送りました。その写真を見ていると、なんか負けたくない気持ちになって、すぐ釣りを始めました。そういうわけで始めた釣りでしだが、それ以来、私に多くのことを与えてくれまして、特に仕事によるストレスがたまっていた時に釣りに出会って、精神的に大きく回復した記憶があります。何も考えずに魚を取ることに集中する。それがとても楽しかったし、僕と相性が合う趣味だなと思いました。
◈自分を無愛想な性格だと話したが、SNSを通じてファンとコミュニケーションするの姿を見ると、愛嬌があふれている。これまでの作品の中でソ・イングクと最も近い性格の役があれば?実際に私と似ているキャラクターを選ぶと、「応答せよ1997」のユン・ユンジェが似ていると思います。もちろん、ユンジェの方がもっと格好いいですね(笑)。*慶尚道(キョンサン・ド)出身なので愛嬌というものはもともとありませんでした。ただ、恥ずかしいときや耐えることができないきまり悪い状況になると、自分も思わずに愛嬌ということが出てくるんですね。そのような点で見ると、僕に愛嬌とは、自己防衛の手段でしょうね。(*慶尚道:韓国南東部の地域。無愛想な男が多いことで有名)
◈一人暮らしだ。結婚の考えは?結婚観は?幼いときには結婚を早くしたいとたくさん思いました。早く自分の家庭を作って幸せな人生を夢見ましたが、実際に二十歳になったら、やはり男には能力があるべきだと考えるようになりました。結婚とは誰かと一緒に生きることで、特に男の責任は重いですよね。それで、家庭を養う能力がなければ結婚は無理だと結論付けました。その時は、まだ専門的な職業もなかったので、自分の能力不足に気付いて結婚をしばらくあきらめることにしました。今は、この仕事もある程度安定して、家族を扶養する能力はありますが、結婚より仕事を愛するようになってしまいまして、「まだ仕事に集中する時だ」と、結婚の考えは現在ありません。
2. Become a Star
◈幼い頃の夢は? スターになりたい、芸能人になりたいという観念が頭になかったんです。ただ歌が好きで歌を歌いたいという気持ちだけ。それが自然に歌手という夢を持つようになったようです。幸いに歌手になって、ミュージカル、ドラマ、映画などにも出演して、色々なジャンルで活動しながらたくさんのことを経験することになりました。まだスターと言うには恥ずかしいけど、これからも一生懸命に努力していきたいと思います。
◈歌手の夢をかなえた「スーパースターK」は、本人にはどのような意味なのか?僕の人生の最初の“門”でした。人生の転機になりましたよ。「スーパースターK」の以前にも多くのオーディションに参加しましたが、すべて失敗しまして、それで「スーパースターK」では、多くの方々に自分の魅力をしっかりと見せてやろうと心から誓いました。熱心にする姿を見せれば、どこかで私のことを認めてくれる人が必ずいるはずだと期待しましたが、運が良くて1位になりました。「スーパースターK」は、僕の人生を大きく変えた初の節目だと思います。
◈ミュージシャンの道を歩くように見えたが、突然演技者に変身した。演技者になったきっかけとそのために準備したことがあれば?俳優になる機会は、ある日突然訪ねました。チャン・グンソク先輩と少女時代のユナ先輩が主演を引き受けて話題になったユン・ソクホ監督の「ラブレイン」で出演オファーが入ってきて、俳優を始めることになりました。ときめく気持ちで始めましたが、演技というのが初めなので、どのように準備するか分からなかったし、台本をいくら読んでも答えを見つけることができなかったんです。台本の練習をする時、ぎこちなくて下手臭いの僕の声がとても恥ずかしくてたまらなかったんです。どうすれば他の俳優とは違う私だけの魅力を見せることができるかを悩んでいたが、ある時、台本に書かれていたキャラクター説明が目に入りました。“田舎から来た馬鹿正直な男”というのが僕が引き受けたキャラクターの説明でした。ところが、シナリオでは田舎出身の台詞が方言ではなく、ソウル標準語で書かれていました。“ソウル言葉もうまくできないし、どうせオレも田舎ものだから、20年間、田舎で身につけた方言でやろう”と決心して監督に見せると大満足しました。このように偶然のように始めた演技が多くの方々から良い評価を受けて今に至りました。本当に運が良かったと思います。
◈歌手としての活動計画は?年末の12月28日に韓国で初の単独コンサートを開きます。歌手としての初めてのコンサートで、たくさん緊張していますが、このコンサートを皮切りに、今後、歌手ソ・イングクのコンサートは大変興味深く、色々と楽しむことができる公演であることをファンに見せてあげたいです。
◈来年の日本での計画は?。日本での1stフルアルバム「Everlasting」を来年1月15日に正式に発売する予定です。その前には、リード曲の『Everlasting Love』を12月18日から先行公開します。より多くの日本のファンの方々にお見せするためのショーケースをアルバム発売に合わせて計画中です。ショーケースですが、トーク・コンサートに近い公演になると思います。今回の新曲などを含めて、自分のこともたくさん話して、これまで触れなかった人間ソ・イングクの姿をお見せしたいと思います。
3. Cinema:映画の話
◈最近、韓国で封切りした主演映画「ノブレーシング」はどんな映画?「水泳」、「青春」、「スポーツ」。この3つの言葉で説明することができる映画です。水泳というスポーツを通じて、青春の夢と希望を語る面白い映画なので、たくさん期待してください。
◈映画で水泳するシーンが多かった。水泳する姿勢がプロの選手に近いという評価もあるが、練習は?練習量がとりあえず多いんでした。リアルな映画のために姿勢だけでも、水泳選手らしく見せしようと集中的に訓練しました。ですが、あまりにも水泳するシーンが多かったので、本当に大変でした。何日も継続して泳いだことがあって、本当に体力的に辛かったです。しばらくプールには近づけたくないんですね(笑)。
◈俳優イ・ジョンソク、少女時代 ユリと共演した。特に、ユリとの親交が深まったと聞いたが…今回の映画でユリさんと親しくなりました。男たちのロマンである少女時代のメンバーらしく、とてもきれいな方ですが、男のような大ざっぱな面もあって、急速に親しくなった気がします。何の話をしても気にかかることなく、すぐ絡み合ってくる性格で、撮影がとても楽しかったんです。映画の撮影が全部終わって、映画プロモーションのために久しぶりに会ったんですが、全く違和感を感じないほど、お馴染みの友人に会ったような気分でした。一緒に居たら楽しくなる友達の感じです。
4. Drama
◈「ラブレイン」のチャンモ役が初めての演技挑戦だったが、好評を受けた。自分の演技を自分が評価すれば?実は、その作品が終わってから一度も見たことがありません。何故か恥ずかしくて見るのがとてもつらいんですよ。撮影当時を考えると、本当に演技について何も知らなかったんですが、ただ演技と撮影現場の雰囲気を楽しもうと努力したし、実際に楽しく取り組みました。幸いに、視聴者の方々も楽しんでくださってありがたいですね。その後は、色々な僕の姿を見せたいという演技に対する意欲がますます大きくなったので、それがむしろ焦りとか、ストレスになってしまいました。チャンモ役にはまってチャンモとして生きていた「ラブレイン」の時が時々思い浮かべます。
◈「応答せよ1997」が日本でdvdに発売された。ソ・イングクが挙げる「応答せよ 1997」の名場面、またはアピールポイントは?「応答せよ1997」の時代背景は韓国の90年代です。個人的には、90年代をアナログとデジタルが交差していた時だと思うんですが、日本もそのような時代の流れは似ていると思います。ドラマでのは当時の韓国の歌が重要な要素に働いているが、ドラマのメインテーマは“青春”と“愛”、そして“友達”です。また、ユン・ユンジェというキャラクター自体が初恋のイメージが強いので、日本のファンも十分に共感できる面白いドラマになると思います。ぜひご覧になってください。
◈「主君の太陽」では、ソ・ジソブとコン・ヒョジンなど大スターたちとの出演で話題となった。新人たちと共演した「応答せよ1997 」との違いがあれば?「応答せよ1997」は、同年代の友達と一緒にした作品です。友達と一緒にする作業だったので、撮影現場に行くのがすごく楽しかったんですね。監督が、「親しい友人の話だからお前らが親しくならないとならない。実際に親しくなるとドラマにもその感情が出る」と言いました。しかし、後になって、私たちが本当に親しくなったら、監督が撮影現場で「うるさすぎ」と言うほど、楽しく撮影に臨んだ記憶があります。「主君の太陽」ではソ・ジソブ先輩やコン・ヒョジン先輩からたくさんのことを見て学ぶことができた作品でした。特にソ・ジソブ先輩がたくさん教えてくれましたし、今でも時々連絡をする仲です。先輩は一つの作品が終わったら、外国に出たりして長い休憩時間を持つことで有名ですが、ドラマが終わった後、先に電話をくださって感動しました。本当に感謝して尊敬する先輩です。
◈ドラマと映画の相次ぐ成功で人気が急上昇した。それと共に役の選択の幅も広くなったようだが、どんな役を演じたいのか?今ではありませんが、後には必ず悪役をしてみたいです。先輩たちから、「自分の年に合うキャラクターを演じることも天運だよ」とよく言われました。私も同じ考えで、今の私の年に合う役に集中していきたいと思っています。でも、後で年を取れば、いつか必ず悪役をしてみたいと思います。
◈今後の計画は?最近、映画「ノブレーシング」の広報活動と歌手活動を併行しているので、たくさん忙しくて休む暇もほとんどありません。家に入っても深夜の1、2時になるから、テレビさえ見る時間もなく、すぐ寝ちゃいます。来年2月までは、このようなスケジュールが続くと思いますが、その後にはこれまで先送りしてきた旅行や釣りなどをしながら、次期作を検討する計画です。