[スポーツソウルドットコム|ソン・ジヨン記者] "ウンサンでいる時は、とっても幸せでした" 先日12日、放送終了したSBS水木ドラマ「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」(脚本:キム・ウンスク、演出:カン・シニョ)(以下、相続者たち)で、ヒロインのチャ・ウンサンを熱演した女優のパク・シネ(23)が17日午後、江南区(カンナム・グ)新沙洞(シンサ・ドン)にあるイタリアンレストランで、<スポーツソウルドットコム>とインタビューを行った。
白いワンピースに茶色のコートを端正に着こなしパク・シネは、「ウンサンに出会えたおかげで、第2の全盛期を迎えることになりました」と笑顔をみせた。23歳、20代前半の彼女が“第2の全盛期”という修飾語で、ドラマを終えた所感を話すことが、なぜか不思議に思ってにっこりと笑いがこぼれたが、その後から出てくる彼女の話を聞くと、記者はうなずくしかなかった。「今年は、私のデビュー10周年でもありますが、とても意味深い一年を送ったような気がします」
◆パク・シネが愛した18歳のチャ・ウンサン
2003年13歳の時、子役としてデビューしたパク・シネは、「これまでさまざまなドラマに出演しましたけど、視聴率がいい作品があれば、そうでなかった作品も多くありました」と率直に打ち明けた。彼女は 「当時は、まだ幼い私が負わなければならないプレッシャーもありまして、そんな責任感がいつも自分を押さえ付けていました」と回想した。 「18歳の時、スランプが来ました。すごく大変だったし、迷うこともありました。責任感と負担感が一瞬に押されて来ましたね。当時の私は、限界まできた状態でした。そのためか、今回の作品でチャ・ウンサンというキャラクターは、私にとって愛着の強い人物になりましたね。勉強しながらアルバイトもして、喋れない母親まで世話するウンサンに、彼女が感じる負担感と不安が、性格は異なるけど、その時私が感じたものと非常に似ていると思ったんです」パク・シネは、スランプを経験した理由として、自身の出演作の低調な視聴率と、同じ年頃の俳優たちの活発な活動を理由に挙げた。彼女は当時を回想しながら、「もう私には、二度と演技ができないと自信をなくしたんです」と説明した。「2007年に出演したMBCドラマ『宮S』、『カクテキ 幸せのかくし味』の視聴率が良くなかったです(笑)。子役出身女優というタイトルが嫌いで、年上のキャラクターをしてみたら“合わない服を着ているようだ”という指摘が多かったです。だから、まずは学業に専念しようという気持ちで活動を中断して、学校を一生懸命通いました。ところが、その当時、私と同年代の女優Ara、キム・ソウンさんが、すごく旺盛に活動されたんです。不安な気持ちになりましたね。“もう誰も私のことは、忘れてしまうのだろう”と、またお芝居することができなくなったら、どうしようと、思ったんです」
◆チャ・ウンサンとして生きた23歳のパク・シネ
しかし、パク・シネが不安と思ったことは起こらなかった。彼女は切りがないと思った長いスランプを、地道な作品活動で克服した。 「2009年、チャン・グンソクさんと共演したドラマ『美男<イケメン>ですね』が、すごいターニングポイントになったと思います。コ・ミナムというキャラクターを演じながら、私に上手くできる演技が何だろうかをよく知るきっかけになりましたし、自信もつきましたね。もちろん視聴率は『アイリス』に負けましたけど(笑)、海外ファンの反応がすごく良くて、胸がいっぱいでした」 「美男<イケメン>ですね」の後に「オレのことスキでしょ。」、「となりの美男<イケメン>」などで主演を務めたパク・シネは、今年デビュー10年目の作品となった「相続者たち」に出会って、これまで恐れていた“視聴率のプレッシャー”から脱することができた。余裕を感じられる彼女の笑顔。「相続者たち」による人気を実感したのだ。 「よく冗談口で“シネは、これで1年分の商売を終えたね”言われています。それだけにデビュー以来、最も忙しい一年を送りました。映画『7番房の奇跡』もいい成果をあげましたし、ウンサンのこともたくさん愛してくださって幸せです。そしてチャ・ウンサン、彼女のことは、いくら時間が経っていても、私の胸の中に残ると思います。ウンサンにすごく感謝します」