(藤得記者)「こちらが園児たちがハチに刺された現場です。現在は規制線が張られて立ち入ることができません」
「幼児が数名ハチに刺された」と消防に通報があったのは、17日午前10時半すぎ。
現場の北海道苫小牧市末広町3丁目の公園には緊張が走りました。
(警察)「本日、小さめのハチに刺された方が複数名います」
これが園児を刺したハチです。
苫小牧市などによりますと“クロスズメバチの仲間”とみられていて、巣は川沿いの土の中にありました。
駆除した業者は当時の様子をこう語ります。
(駆除した業者)「数的にはけっこういますね。キイロスズメバチよりかは毒性は低いんですけど、刺してくるのは刺してくる」
消防などによりますと、公園で遊んでいた園児18人のうち、巣の近くを通った際に5歳から6歳の園児9人がハチに刺されました。
病院へ搬送されましたが、いずれも軽症です。
園児たちの楽しい夏のひとときが一転した突然の出来事。
地域の住民からは不安はもちろん、驚きの声もー
(苫小牧市民)「怖いです。木じゃないところを通っていこうかなと思います」
(苫小牧市民)「(ハチの巣があると)自分は初めて聞いたね。何十年も来ているけど」
この時期、活動が活発になるハチ。
札幌市保健所の担当者は、小さな子どもならではの可能性を指摘します。
(札幌市保健所 長野彩子生活環境課長)「子どもは好奇心が旺盛なところがあったり、我々では見つけにくい小さな隙間とかそういったところを、視点が低いので見つけやすい部分があって、そこから実はそんなところにハチの巣があったよっていうところに遭遇してしまう」
熱中症だけではなく、夏場に気を付けなければならない“ハチとの遭遇”。
苫小牧市は、巣の付近を中心に公園の一部を19日まで封鎖する予定で、「巣のあった場所に戻ってくるハチもいるので、2~3日は近くに行かないようにしてほしい」と呼びかけています。