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札幌J1残留へ!残留と降格を経験 元日本代表が語る「キーマンはミシャサッカーを知る男」

STVニュース北海道 2024年7月20日 16時40分

北海道コンサドーレ札幌は、きょうJ1リーグ第24節、

アウェイで浦和レッズと対戦する。

J1残留に向けて厳しい戦いが続くコンサドーレ。

チームを率いるミシャ監督と、

現役時代11年間ともに戦った

元日本代表でサッカー解説者の槙野智章さんに

残留に向けてのポイントを聞いた。

(前節神戸戦について)

「光が見えた試合。守備も攻撃も、監督がやりたいサッカー、

個人としてのパフォーマンスも表現できていた。

今後に向けて勝ち点を積み重ねていける試合だったと思う。」

(青木選手のゴールについて)

「素晴らしかった。神戸の壁に入った選手が割れるという

致命的なところがあったが、青木選手の狙いすましたキックの技術は

大きな武器になると思う。」

(鈴木武蔵選手について)

「僕は素晴らしい活躍だったと思う。

もちろんストライカーは点をとることが仕事なので、

とれなかったら「残念、良くなかった」と評価されがちだが、

それ以外の働き、ボールを収めるところや相手をなぎ倒すようなドリブルは良かった。

必ず流れは来る。今はもしかしたら本人にとって苦しい時かもしれないが、

これを耐えれば、必ず自分に流れがやってくる。」

鈴木武蔵選手の活躍が、

順位を上げるきっかけだと話す槙野さんは、

現役時代に広島と神戸で2度の残留争いを経験。

(残留争いについて)

「どこも必死。ただ自分たちが残留争いをしているんだということを思うか思わないか。

ポイントを1でもとらないといけないとなると、プレーが縮こまってしまう。

リスクをおかさないことがリスク。それがミシャのサッカー。」

「札幌はミシャが来て、見ている人の心を動かすようなサッカーが、札幌の良さだと思う。

残留争いではなく、さらに上を目指すようなサッカーをやっていければ、

よりのびのびとサッカーができて、ポイントを重ねていけると思う。

残留争いというのは早い。そういう想いが大事。」

プロ生活17年のうち、

広島と浦和で11年間、ミシャ監督のもとで戦った槙野さん。

ミシャサッカーを最も知る者から見た、昔と今の変化とは。

「ミシャは変わらない。ミシャは良くも悪くも一定なので、それがミシャ。

僕は、それで良いと思う。」

槙野さんが話す、札幌のここからのキーマンは?

「駒井選手です。よりミシャのサッカーを知る1人。

彼のメンタリティとキャラクターだったり、チームに喝を入れられる、

嫌われ者になれる選手だと思うので、札幌がポイントを重ねるためには、

駒井の守備・攻撃、ゴールに絡むプレーが必要不可欠。」

コンサドーレに伝えたいこと。

「この状況を楽しむこと。この状況を楽しまないと、いつ楽しむんですか。

22年ヴィッセル神戸はもっと厳しい状況だった。僕らは開幕から11試合、

1試合も勝てなかった。降格99%みたいなことを言われたりした。

それでも残留したんですよ。

その時に言っていたのが、この状況を楽しもうと。中々この状況を

経験できる選手はいない。とにかく楽しんでください。

他人事かもしれないけれど、僕はそれで残留も経験したし(神戸在籍時)、

楽しめなくて降格も経験した(広島在籍時)。

経験者が言います。楽しんでください。」

リーグ戦は残り15試合。コンサドーレの大逆転劇は、これからです。

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