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【突撃取材】逮捕前に社長が語ったことは 「いまやると炎上」「謝罪に行くほどじゃない」 知床

STVニュース北海道 2024年9月18日 18時58分

桂田精一容疑者は、事故後に開いた記者会見以降、公の場での発言から逃れてきました。

事故の責任について、桂田容疑者はどのように感じていたのか?

これまでの取材を通してみると、責任転嫁しようとするかのような姿勢が透けていました。

(桂田精一容疑者)「当社の船舶のクルーズの中で大変な事故を起こしてしまい、亡くなられた被害者の方々、および捜索中の被害者の方に対して大変申し訳ございませんでした」

事故から4日後に開いた記者会見ー

(桂田精一容疑者)「捜索中の被害者の方々が一日も早く見つかることを心からお祈りするとともに、当社としては捜索中の被害者の方々の捜索するために、できる限りを尽くしていく所在でございます。私ができる限りのことをやってあげたい。それしか私には考えることができないと思いました。」

土下座を繰り返し、乗客家族への謝罪や今後の対応について、出来る限りのことをするとしていました。

しかし…

「遺族への謝罪はないんですか?」

記者会見以降の桂田容疑者に、誠意ある対応は見られませんでした。

メディアの取材からも逃げ続け、STVがコメントを求めたときも…

「言ってあげたいんだけど、本当にいまやると炎上…収拾がつかなくなるので。26名様いらっしゃるので」

(記者)桂田さんの話が聞きたい

(桂田精一容疑者)「それを言うと、とんでもないことになってしまう。被害者の方が今は言わないでくれって言ってることを、私が言っちゃうことは許されないでしょう?」

桂田容疑者からの、直接の謝罪を求める乗客家族の声については…

(記者)謝罪してほしいという家族がいるが謝罪の予定は?

(桂田精一容疑者)「もちろんです」

(記者)気持ちはある?

(桂田精一容疑者)「本当は全員の方に行こうかと思ったんですが、基本的には来てほしくないという方がいらっしゃって。謝りに来てほしいという声は聞くが、じゃあそれでその方のために、例えば全員のところに行くかというと、そこまでではない」

「謝罪に行くほどではない」などと話し、不誠実な言動を繰り返しました。

海保の捜査を受けていたときは、事故の原因について…

(桂田精一容疑者)「STVさんの放送ちらっと見たけど、穴が開いてるのとか、あれもかなり正しいですよ。正しいというか、今後事故を無くさなきゃいけないとは思ってますので、あれがなきゃ沈まなかったから。」

(記者)穴っていうのは、隔壁の穴?

(桂田精一容疑者)「それが法律的に絶対ふさがなきゃいけないのか私も調べていないけど、基本的に船に空気の層があれば、それが二つあれば、真ん中がなんかで穴が開いても沈まないのが船だっていうから。こんなに(人が)亡くならなかった可能性がかなり高いですよね。」

(桂田精一容疑者)「(船の)底を擦って穴が開いて水が入っても、まわりが入らないからずっと浮いていられるってことですよ。救助待てばいいだけじゃないですか、エンジンに水が入ったって。そういうことができなかったってことですよね。だから、時化とか天気は関係なく、いつでもそういうことは起こりえた。ちゃんと法整備しないと、今回がいいきっかけだと思うから。まあ、亡くなった人は悲しいだろうと思うけど。」

(記者)隔壁穴開いてたのは知っていたのか、知らなかったのか?

(桂田精一容疑者)「誰が?」

(記者)桂田さんなり、船長なり。

(桂田精一容疑者)「僕はJCIの検査は通ってるから、いいものかと思ってましたよね」

自分に責任はないと言わんばかり、事故について、まるで他人事のように語っていた桂田容疑者。

第一管区海上保安本部は、桂田容疑者の認否を明らかにしていませんが、今後、刑事責任に問えるのか、注目されます。

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