冷え込みが強まってくると、家庭でも漬物づくりの季節の到来です。
2024年は秋が暖かかった影響で、漬物に使う野菜の代表格・ダイコンなどに異変が起きています。
北海道の郷土料理の1つで、家庭でもおなじみの漬物・ニシン漬けなど漬物の季節がやってきました。
札幌の場外市場の一角に設けられたテントの中では、およそ500本もの漬物用ダイコンを干す作業が最盛期を迎えていました。
(永野商店 永野博行社長)「この頭をちょっと切ってさ、これで干せばいい」
棚にはダイコンやハクサイのほか、大きいもので1玉あたりの重量が20キロにもなるキャベツ「札幌大球」など、漬物用の野菜がずらりと並びます。
(恩田記者)「何を買いにいらっしゃったんですか?」
(買いに来た人)「札幌大球。ダイコンはね、自分で作ってる。自分で作ったやつを干して、それは自分で調達しているからね。キャベツだけは作れないからね」
(買いに来た人)「ニシン漬けをつくるのにダイコンと大球を買いに来ました。マンションなので干したりとかできないので、いつもここに来て干しダイコンを買っていく」
2024年はそのダイコンに異変が起きていました。
(恩田記者)「漬物のシーズンが始まります。こちらではたくさんのダイコンが干されています。例年よりも少し大きめだということです」
2024年はダイコンの成長期に気温が高かった影響で生育がよく、漬物に最適なサイズのものが手に入りにくいということです。
(恩田記者)「全然違いますね、大きさ」
(永野商店 永野博行社長)「みんな太くなっちゃって、干すダイコンがみんな大きくなったもんだから、ちょうどいいダイコンっていうのがないのさ。それで困っているの」
それでも、太いダイコンは小さく切るニシン漬けには適しているとか…
また、ダイコンの価格はMから2Lで160円前後で、2割ほど高いということです。
一方、こちらは空知・長沼町の道の駅にある農産物の直売所です。
農家が収穫したばかりの野菜が並ぶ店もあり、安くて新鮮な野菜を買うことができます。
(若狭農園 若狭裕貴さん)「ダイコンは漬物でハクサイは漬物と鍋ですね。ことしは天候にも恵まれて作物自体、全体的に大きくなって豊作というか、かなり順調だと思います」
まさにいまが漬物づくりのシーズン最盛期とあって、ダイコンやハクサイ・キャベツなど漬物用の野菜を台車いっぱいに積む人も・・・
(買いに来た人)「これ漬物用、ニシン漬け用」
(恩田記者)「毎年やられるんですか?」
(買いに来た人)「毎年、ええ」
(恩田記者)「何用でこちらは?」
(買いに来た人)「キムチ用です。12玉ですね」
(恩田記者)「ちなみに12玉でおいくらでした?」
(買いに来た人)「1袋800円ですから2400円」
出費は増えても漬物づくりは毎年の楽しみと、みなさん美味しい食卓のため、2024年もたくさんのダイコンやハクサイを購入していました。