11月も半ばに入り、年末の食材を考え始めている人もいるのではないでしょうか。
2024年は北海道民にとっての定番食材・イクラが高騰しているようです。
そのワケを取材しました。
ご飯に好きな海鮮ネタを次々と乗せていく人気の勝手丼。
見栄えに彩りを添えるのが定番のイクラです。
釧路市民の台所・和商市場。
赤く輝き「海の宝石」とも呼ばれるイクラ。
見る人の食欲をそそります。
まさに北海道を代表する食材!ですが…
(武田記者)「和商市場の名物・勝手丼。やっぱりイクラですね。粒もプチプチしていて塩加減も抜群で例年通りおいしいです。しかしことしは、このイクラに異変が起きているというのです」
最終盤を迎えた今シーズンの秋サケ漁。
道東・白糠町での水揚げ量は2023年の7割ほどに留まっていて、競りでは高値で扱われているといいます。
(漁師)「(秋サケ漁は)きょうで終わりです。(量は)最初から期待はしていなかった。値段は良かった」
これは札幌中央卸売市場で取り引きされたイクラの過去10年間の価格です。
2024年は10月時点で1キロあたり7000円を超えていて、需要が高まる年末は例年相場が上がることから、今後さらに高騰する可能性があります。
さらに、イクラが値上がりしている背景にあるのは秋サケ不漁のほかにもー
(田村商店 田村秀樹社長)「去年は値段が安定していて、ことしは越年在庫がないのでみんな新物になっている。全体量が足りない。それで価格が去年の1.6~1.7倍に跳ね上がっている」
道民の食卓を彩る”宝石”だけに、年末年始の食材選びは頭を悩ませそうです。