再開発でオフィスビルなどの建設が進む大通エリアに、新たなオフィスラウンジが完成しました。
オフィスの固定観念にとらわれない空間が、新たなビジネスを生むきっかけになるかもしれません。
(恩田記者)「ミーティングもしやすいまるいテーブル。普通のテーブルに見えますが、実は椅子の高さが普通の3倍もあるんです。ほかにも段違いのテーブルや、外が一望できるカウンター席など、非日常の中で働ける新たなオフィスラウンジが出来ました」
大通公園沿いのビル9階に新たに完成したのは、ミーティングをしたりくつろいだりできるオフィスの共有スペースです。
コンセプトは「日常から切り離される<瞑想と発想>の場所」。
通常のオフィスとは全く違う感覚で働くことができるといいます。
(アトリエテンマ 長谷川演さん)「こちらは空への階段というテーマで、一段ずつ上がるごとに気分も上がってもらって、空を見ながら自分の世界で仕事をしてもらう場所」
たたみ一畳分の広さでひとり集中した時間を過ごせる空間のほか、テーブルやイスの高さがバラバラで、上司と部下が立場を気にせず議論できる場所など、オリジナルの家具が並びます。
窓からは大通公園を見渡せる絶好のロケーション。
目線や足を浮かせる新たな体験のなかで、ビジネスの発想がさらに広がるといいます。
この新たなオフィスラウンジができる大通公園の周辺では、着々と再開発が進んでいます。
4丁目プラザの跡地にはオフィスや商業施設が入る複合ビルが2025年オープン予定。
ピヴォ跡地には2027年、道銀ビルディング跡地には高層ビルが2028年に完成予定です。
現在、オフィスラウンジはビルのテナント企業が利用できる共有スペースですが、今後イベント利用など外部への時間貸しも進めていく予定です。
(藤井ビル 藤井將博社長)「このフロアを見たときに、大通公園が見渡せる場所だったので、まずは面白いものをつくりたいと。一般的な会議室で会議するのもいいが、こういうところで会議するのも雰囲気が違って新しいアイデアが出たりすることもあるのかなと思います」
札幌の再開発で続々と生まれる新たな施設。
オフィスという固定観念にとらわれない新たなビジネス空間が可能性を広げてくれるかもしれません。