北海道内では11月に入り、初雪の便りが届き始めていますが、各地では冬型の事故も相次いでいます。
札幌市北区では8日午前8時ごろ、5歳の男の子が乗用車にひかれ鎖骨や右足を骨折する重傷。
乗用車を運転していた男性(26)は「屋根に積もった雪がフロントガラスに落ちて視界が遮られ、車を停めようとして男の子をひいてしまった」と説明しています。
旭川市などでも橋で、衝突事故が2件相次ぎ、合わせて9人が病院に搬送されました。
いずれも凍結路面でのスリップ事故と見られ、このうち車線をはみ出した車は夏タイヤのままでした。
また恵庭市や千歳市では交換したばかりの冬用のタイヤが走行中の車から脱落する事故も相次いでいます。
外れたタイヤは信用金庫の玄関や他の乗用車に衝突し、けが人はいませんでしたが、大事故につながる可能性がありました。
冬型の事故を減らそうと、道東の中標津町では、地元の専門学校生が動画を製作し注意を呼びかけています。
冬の交通安全運動が始まった13日、中標津警察署に役場や交通安全の関係者らが集まり5分ほどの動画を上映しました。
動画はドラマ仕立ての実写版と、子どもたちも興味を引く紙芝居編の2種類で、道路を手を上げて渡るなど歩行者のジェスチャーとドライバーの心構えの大切さを訴えています。
釧路市内では12日夜、道路を渡っていた85歳の女性が車にはねられて重傷を負い、運転していた31歳の女性はその場で逮捕されました。
警察は「本格的な冬に向けて日没が早くなるうえ、滑りやすい路面の日も増えるのでドライバーも歩行者も注意して欲しい」としています。