日に日に寒さも増し、冬の足音が近づいてきました。
そこで気になるのが灯油代や電気代の高騰ですが、家庭の節約につながる家電が人気となっています。
札幌市内の家電量販店です。
(山岡記者)「暖房器具コーナーですが、壁一面にエアコンが販売されています!」
この店では寒冷地エアコンが人気で、売り上げはおよそ3年前に比べて2倍以上になっています。
(ヨドバシマルチメディア札幌 松尾直樹さん)「年々昔は冷房のみでいいと言っていた客が暖房を使いたいという方が増えていて、冬の暖房もかなり人気になっています」
実際に体験してみるとー
(山岡記者)「エアコンを暖房に設定した部屋に入ってみたいと思います。一歩目からあたたかいです。これはずっと部屋にいたくなります」
なかでも人気なのが、センサーがついているこちらのエアコン。
体の表面温度を測り、部屋を暖めすぎず適温に保つことで、省エネにつながるといいます。
さらに、エアコンとともに売れ筋なのが、部屋の暖房効率が上がるサーキュレーターです。
(ヨドバシマルチメディア札幌 松尾直樹さん)「冬場は天井にたまった暖房の熱を床におろしてくれるので、無駄に冷暖房せずに月々の光熱費を節約できます。1度2度下げても快適に過ごせる可能性が高い」
家計に響く冬の暖房費。
道内の灯油の店頭価格は、2020年と比べておよそ1.5倍に上がり、この4年は高止まりの状況が続いています。
政府の補助金が終了するなどの影響で、電気代も値上がりが予想されます。
北海道電力によりますと、標準的な使用量の家で12月請求分は513円値上がる見通しです。
電気代の節約につながる「部分暖房」が、こちらの家電量販店で注目を集めています。
(山岡記者)「部屋や体の一部をあたためる部分暖房ですが、中でもこたつの人気が高まってきているということです」
この店では20種類以上のこたつを取り扱っていて、暖房費が気になる学生などに人気だといいます。
こちらのこたつは椅子に座るタイプで、デスクワークや勉強机としても活用できます。
(ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT 札幌本店 小松優子さん)「消費電力も低いので、1時間あたり2.2円とか5~6円というところで使うことができる。周りに暖房がなくてもこたつだけというのもありかなと思います」
冬が近づくにつれて気になる電気代や灯油代。
財布も体もあたたかくなる家電選びが冬を乗り越えるカギとなりそうです。