2024年11月13日から冬の交通安全運動が始まりました。
北海道内で特に事故が多い「危険な交差点」では、どのような注意が必要なのでしょうか。
取材中にもひやっとする場面がありました。
札幌市中央区の石山通と月寒通の交差点です。
取材をしていると…あわや!
横断歩道を渡ろうとした自転車が、左折する車に巻き込まれそうになりました。
(巻き込まれそうになった人)「危ないね。とまってくれない」
一見、見通しの良いこの交差点で、実はこのような車と自転車の衝突事故が多発しているのです。
(根本記者)「その要因のひとつはこの長い横断歩道にあるようです。実際に渡ってみると…20秒以上かかりました。長い距離を渡ってくる歩行者に気を取られて、同じ方向から来る自転車に気づかないようです」
こうした危険な交差点などでの事故を減らそうと、13日から始まった冬の交通安全運動に合わせて、警察などがドライバーや歩行者に交通ルールを守るよう注意を促しました。
札幌市北区にも事故が多い危険な交差点がありました。
(根本記者)「国道5号から北に向かって右折しようとしています。ただ、この上には高速道路があって、橋脚、脚の部分が視界を遮って対向車線の車が見えにくくなっています。非常に視界が悪くなっています」
札幌北インターチェンジ付近では、交通量や車線の数が多いこともあいまって、右折の際の事故が多発しているということです。
一方、道内で最も事故が発生した交差点は意外な場所でした。
(日本損害保険協会北海道支部 小谷野輝之事務局長)「この交差点が昨年道内で一番交通事故が多かった。これまではワースト1位は札幌市だったが、初めて江別市がワースト1位になった」
2023年1年間で10件と、全道で人身事故が一番多く発生した交差点は、札幌の隣の江別市大麻にありました。
札幌市以外の交差点が1位になるのは、日本損害保険協会が2007年にランキングの発表を始めてから初のことです。
(日本損害保険協会北海道支部 小谷野輝之事務局長)「昨年集計したときには信号機がなかった交差点です」
この交差点は2023年まで信号機がなく、高速道路をおりてきた車側に一時停止の標識がありましたが、見落とした車による出合い頭の事故が後を絶たなかったといいます。
(日本損害保険協会北海道支部 小谷野輝之事務局長)「高速道路のインターチェンジの近くにあるということで、この土地に不慣れな人がカーナビを見ながら周囲の状況を確認しないまま通行しているケースもある。多発交差点だけではなく、ほかの交差点でも同様に起きる可能性があるので、交通事故の起きやすい特徴に注意しながら通行してほしい」
道内に数多くある危険な交差点。
事故を防ぐにはドライバー、歩行者それぞれが細心の注意を払うことが大切です。