脱線事故で物流にも影響が広がっています。
書店では雑誌の入荷が遅れているほか、ホクレンは農作物の出荷を遅らせるなど対応に追われています。
(宇佐美記者)「漫画コーナーを見てみると、棚の至る所に空いたスペースが目立ちます。事故の影響で入荷の見通しが立っていないということです」
札幌市の書店です。
漫画コーナーにはところどころに空いたスペースがありました。
漫画や雑誌など、2024年11月18日に発売予定だった商品の入荷に遅れが出ているということです。
こちらの女性は漫画の新刊を買いに来たといいますがー
(客)「お店の方に聞いて、脱線事故の関係で遅れている、いつ入るかちょっとと教えてもらった。残念ですよね、やっぱりね」
貨物列車は本州から北海道へ雑誌や日用品などを運ぶ物流の大動脈です。
今回の脱線事故で、佐川急便は北海道発着の荷物に3日から4日の遅れが出る見込みです。
ヤマト運輸は15日に預かった荷物に遅れが出る可能性があるとしています。
一方、北海道から本州への輸送にも影響が出ています。
日本一のタマネギ産地・北見市では、タマネギや馬鈴薯などの出荷をストップしています。
(ホクレン北見支所物流課 七田勇輝課長)「今日と明日の一部の物については発送を止めて、水曜日以降に出荷を延期した」
タマネギやジャガイモなどの北海道の農作物は多くが貨物列車で本州に運ばれます。
新鮮な食材を届けるため、列車の安定運行は欠かせません。
(ホクレン北見支所物流課 七田勇輝課長)「この日までにほしいという指定があるものは一部トラックに切り替えて、お客様のご要望の日にちに間に合うようにという手配をしています。安全安定輸送に努めていただければと思います」
各所に影響が広がる脱線事故。
物流の大動脈を止めないため再発防止が求められます。