札幌中心部を走る「次世代型の車両」。
その準備が着々と進められています。
2024年11月19日、「新たな公共交通システム」についての検討会議が初めて行われました。
札幌市は2030年の本格運行を目指します。
(吉岡記者)「レールや架線も必要ない・環境にも優しい。まさに未来の車両が札幌の中心部を走ります。苗穂駅周辺から北3条通を通り、大通・すすきの方面へ向かうということです」
札幌市が2030年の本格運行を目指しているのが、水素で走る次世代型車両です。
19日に札幌市は「新たな公共交通システム」についての検討会議を初めて開きました。
マチづくりとの連携や車両のネーミングなどについて検討を重ねていくということです。
(札幌市まちづくり政策局 和田康広公共交通担当部長)「次世代型連節水素車両はデザインにもこだわりたい。市民の皆様や観光客の皆様が乗ってみたくなるようなものにしていきたい」
車両は一般的なバスと同じように道路を走るため、新たにレールや架線を設置する必要がありません。
定期運行する「連節型」の定員はおよそ120人を見込んでおり、一度に沢山の客を運ぶことができるのが特徴です。
運行に向けて、燃料となる水素を補給する大型水素ステーションの整備も着々と進められています。
札幌市の構想では、新幹線・東口改札と苗穂駅から大通・すすきの駅までをつなぎます。
再開発などで高まる交通需要に応えるのが狙いです。
「創成イースト」エリアに住む人からは期待の声もー
(「創成イースト」エリアに住む人)「マチから苗穂駅まで来られるので便利だと思います。(このエリアは)近すぎて歩くしかないかなという感じがあるので」
(「創成イースト」エリアに住む人)「アリオに行くときとか歩いていくのが大変だったり。乗り物があると子どもも喜びますし、色々なところに行けるようになるかなと」
10月には札幌中心部で運行テストが行われました。
(金澤記者)「2台のバスが連なったような形をした実験車両が、駅前通の交差点をゆっくり右折します」
全長18メートルの車両が札幌中心部を走り、交差点を安全に曲がれるかなどを確かめました。
2025年から乗客を乗せた車両で社会実験が行われる予定です。
2030年の本格運行に向け、準備が着々と進められています。