北海道電力が泊原子力発電所で行っている安全対策工事を報道陣に公開し、原発構内に入るためのトンネル工事などの進捗状況を説明しました。
(青柳記者)「こちらは原発で重大事故が起きた際に緊急車両が通るアクセスルートトンネルです。進捗状況は70%になっています」
北電が原発敷地内で進めるトンネルの工事現場です。
地震や津波など重大事故が発生した際に、緊急車両がここを通って原子炉建屋などに向かいます。
(作業員)「津波の被害を受けない山の上の方に重大事故を対処する車両を保管しておりますが、それを下りていく、防潮堤の内側に入るためのトンネル」
泊原発は2013年以降、再稼働が認められない状況が続いています。
北電は防潮堤の新設や敷地内での安全対策工事を進めていて、2024年11月20日に工事現場を報道陣に公開しました。
防潮堤は2024年3月に本格着工していて、高さは海抜19メートル、3年程度での完成を目指しています。
防潮堤完成後に作業員らが原発敷地内に入るトンネルの工事も行われています。
(泊発電所 小山田和次長)「泊発電所再稼働に向けて計画通り工事を進めるという考え」
原子力規制委員会が続ける泊発電所の再稼働に関する審査で、北電は12月にも一連の説明を終える見通しで、再稼働にむけた動きが進められています。