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本州の人気店が札幌・すすきのに続々進出…そのワケと緻密な戦略を経済キャップ森永記者が紐解く

STVニュース北海道 2024年11月24日 7時51分

【動画】東京の人気店が札幌・すすきのに続々進出…焼肉・焼き鳥・ハンバーガー!その強かな戦略とすすきのを狙うワケを紐解く

とろけるような焼き肉に…

ボリューム満点のハンバーガー!

東京を中心に人気を集める飲食店が続々と札幌に進出しています。

いったいなぜ札幌なのかー

取材を進めると、それぞれの店の戦略が見えてきました。

さっとあぶった黒毛和牛を黄身にからめて食べるとー

(客)「うまいです。飲み物ですね」

こちらはSNSでバズりまくっている焼き鳥店!

(焼鳥どん 札幌すすきの店 小林拳さん)「SNSを見て来てくれている人がほとんど。9割くらい」

さらには、日本一に輝いたハンバーガーまで!

(客)「日本一だなって感じです」

その味が、なんと札幌でも楽しめる!

焼き肉!焼き鳥!ハンバーガー!の肉尽くし!

札幌に進出した有名店の裏側に迫ります!

東京の焼き肉店が札幌・すすきのを狙うワケ

2024年7月にすすきのにオープンした「焼肉ホルモン 新なるぼんず」。

平日の夜も、肉を欲する人たちでにぎわいを見せていました。

(客)「味もおいしいですし焼いてもくれますし、酢のタレも珍しくて肉の良さが引き立っている」

この店の最大の特徴は肉の焼き方と味付け。

店員が客の目の前で食べごろを見極めながら焼いてくれます。

(森永記者)「めちゃくちゃ柔らかいですね。焼肉というか飲み物」

(焼肉ホルモン 新たなるぼんず 小川真矢店長)「黄身ダレといって自家製の専用のタレ。1枚の肉につき1個の黄身が入ったソース」

名物の「黒毛和牛ぜっぴんカルビ」。

表面をさっと炙ったジューシーな肉を黄身に絡めていただきます。

さらには「飲める」と謳うほど柔らかく、レア気味に焼いたロースにー

分厚いハラミ肉にネギをどっさりと乗せたボリューム満点のステーキも!

そして、しめには札幌の有名ラーメン店とコラボした北海道限定の「ユッケジャンらあめん」。

(客)「ここ以外焼肉屋さん行けない。それくらいおいしい」

東京に3店舗を展開する焼き肉店。

工夫を凝らした調理法が「すすきの」の店にはない強みだといいます。

(焼肉ホルモン 新たなるぼんず 小川真矢店長)「北海道は素材を大切に、素材そのものを生かした商品を出すのが主流というイメージ。本州はいいお肉はもちろん、よりおいしく工夫して味付けして出す。おいしくアクセントをして出しているのがうちの強み」

大人気焼き鳥店・秘伝の「SNS戦略」

(森永記者)「オープンしたばかりの焼鳥どんですが、店の前に等身大の男性のパネルが設置されています」

すすきのに10月オープンした焼き鳥店。

笑顔で迎えるこちらの男性はー

その正体は、東京に5店舗の焼き鳥店を展開するオーナー。

SNSのフォロワー数は70万人を超える有名人です。

その人気店が札幌に初進出しました。

(森永記者)「(看板)結構目立ちますね?」

(焼鳥どん 札幌すすきの店 小林拳さん)「名物にしたいなと思って、本部の許可をもらう前に勝手に作ってしまいました」

こだわりはもちろん料理にも!

炭火で丁寧に焼きあげた焼き鳥にー

ほろほろの鶏のもも肉が入った煮込み。

客のほとんどが頼むという人気商品です。

そして、居酒屋の定番・ホッピーはほとんどが焼酎!!

「安く楽しんでもらいたい」という店の心意気です。

(客)「最近SNSでいっぱい出てきて気になって。東京から大阪ではなくて北海道に来てくれるというのはうれしい」

(客)「日垣さんのファンなので来られてよかったです。TikTokはアカウントを開設したときくらいから見ています」

東京から遠く離れた地域でも店のことを知ってもらえるのが、SNSの最大の強みだと言います。

(焼鳥どん 日垣宏章オーナー)「SNSの宣伝力は大きいと思っていますので、札幌自体は大きな商圏規模で、焼き鳥は日本の文化で根付いていて、焼鳥どんが北海道に行けばあたたかく受け入れてくれるのではと」

”日本一”のハンバーガー⁉世界大会に連続出場の店もすすきのをターゲットに!

いい香りにそそられて向かった先はー

9月にオープンしたハンバーガー店「ショウグンバーガー」です。

店で使うのは、和牛100パーセントのあらびき肉。

そして、極めつけは!

肉を押しつぶして焼く「スマッシュ製法」を採用。

表面はカリっとした肉肉しいパテが贅沢にも2枚!

いちばん人気のダブルチーズバーガーです。

(客)「肉汁もたっぷりですし、牛の味がしっかりしておいしいです」

(森永記者)「日本一になったって知ってました?」

(客)「そうなんですか?すご!」

富山県の老舗焼き肉店が2016年に出店し、すすきのは18店舗目。

2022年の大会で日本一に輝き、世界大会には3年連続で出場する実力店です。

世界中から愛されているハンバーガー。

札幌は海外からの観光客が多いことも出店の理由だと言います。

(ショーグンバーガー ススキノ 杉目茂雄さん)「お待たせしました。山小屋ラムバーガーです」

(森永記者)「ラム?のバーガー??」

この店限定の商品、その名も「山小屋ラムバーガー」です。

あまくちのタレで味付けされたラム肉と玉ねぎ、隠し味にはハラペーニョが入っています。

(森永記者)「けっこうジンギスカンが伝わりますね。ジンギスカンとバンズが合うというのがすごい意外でした」

(ショーグンバーガー ススキノ 杉目茂雄さん)「わたしもすごく驚きました。ジンギスカンが好きという人にも楽しんでもらっていますし、すすきの店限定なので道外から来た人にも楽しんでもらっています」

北海道発の新たなハンバーガーとして期待を込めます。

(ショーグンバーガー ススキノ 杉目茂雄さん)「北海道のおいしい食材をショーグンバーガーで使わせてもらって、北海道の食の玄関口になるような店舗にしていきたい」

あの手この手の戦略で札幌に進出する有名店。

市民はもちろん、インバウンドもターゲットに商機の拡大を図っています。

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