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倶知安町は猛反発 道が宿泊税条例案を提出するも… 自治体との調整難航 異なる計算式どうなる

STVニュース北海道 2024年11月26日 18時40分

道は26日の定例道議会で、宿泊税の条例案を提出しました。

すでに独自の宿泊税を導入している倶知安町からは反対の声が上がるなど、道と自治体との調整が難航しています。

(観光客)「WE LOVE HOKKAIDO!」

倶知安町の比羅夫地区です。

早くもスキーリゾートを目当てにした外国人観光客の姿がありました。

(オーストラリアから来た人)「世界中の人と会うことが楽しみ。スノーボードも楽しみ」

(イギリスから来た人)「冬のシーズン中3月まで(滞在する)」

(金澤記者)「メインストリート・比羅夫坂に設置されたニセコと書かれたモニュメント。宿泊税を活用したと書かれています」

世界中から観光客が訪れる倶知安町は、道内では先駆けて2019年に宿泊税を導入しました。

町内のすべての宿泊施設で、食事代などを除いた宿泊料金の2パーセントの「定率」が課税される仕組みです。

宿泊税の運用から5年。

26日に新たな動きがありました。

道は26日の定例道議会で、宿泊税の条例案を提出しました。

税率が宿泊料金に応じて変わる「段階的定額制」で、1人1泊あたりの宿泊料金が2万円未満では100円、2万円以上5万円未満では200円、5万円以上では500円が徴収されます。

倶知安町の「定率制」とは異なる「段階的定額制」を採用した理由について鈴木知事はー

(鈴木知事)「倶知安町とともに検討を重ねてきたが、納税者や地域間の公平性を確保しながら、道の税制度において(定率制の)実現はできない」

計算式の異なる二重の宿泊税。

倶知安町は反対の姿勢を見せています。

(倶知安町 文字一志町長)「実際に倶知安町ではすでにやっているので、うまく噛み合えるのかしっかりやってほしかった」

特に宿泊業者に負担がのしかかるといいます。

倶知安町でペンションを経営している早川さんです。

(ペンション アリス 早川貴士代表)「これは一例なんですけど、宿泊税が記載されています」

現在、発行されている領収書には定率の宿泊税が記載されています。

ここに異なる計算式の宿泊税を反映させるには、システム改修の費用が発生するかもしれないと不安をのぞかせます。

(ペンション アリス 早川貴士代表)「(定率制と定額制の二重の宿泊税は)世界では例がない状況なので、可能なのかコストがどのくらいかかるのか、道の状況です。協議がままならないまま今回条例を提案されるのは憤っていますし、今後どうなるのか不安です」

倶知安町は25日、宿泊税の条例に反対する要望書を提出しました。

「議論が打ち切られた」などと批判したうえで、自治体ごとに「定額制」か「定率制」を選択できる仕組みの構築などを求めています。

(倶知安町 文字一志町長)「道の宿泊税と共存できるような仕組みを目指すべきであって、いまできないと言っていますが、まだまだ諦めずに調整していく必要がある」

平行線をたどる宿泊税の議論。

道は倶知安町の負担を解消するための協議を進めていきたいとしてます。

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