札幌・すすきののビルで男女4人がけがをした放火事件で、火をつけたとみられる41歳の男性が、事件直前に自身のものとみられるSNSのアカウントから、犯行をうかがわせる投稿をしていたことがわかりました。
「楽しいことするよ」
これは、火をつけた疑いのある男性本人のものとみられるSNSのアカウントです。
投稿していた時間は26日午後3時9分。
この投稿からおよそ10分後…
すすきのの繁華街が騒然としました。
ガールズバーで起きた放火事件では、店内にいた男女4人が病院に搬送され、警察は意識不明の重体となっている41歳の男性が火をつけたとみて、放火の疑いで捜査しています。
「彼氏と別れ話でもめた。彼氏が暴れた」
これまでに、男性と巻き込まれた20代の女性には交際を巡るトラブルがあり、男性は11月8日と11日にSNS上で自殺をほのめかす投稿をしていました。
その4日後にはー
「やっと吹っ切れました」
どのような心境の変化があったのかー
そしてSNSへの投稿は、まさに犯行を予告したものだったのか…
男性はその後、現場となったビルに姿を現しました。
(山岡記者)「火をつけた疑いのある男性は、現場の周辺まで車でガソリンのような液体を運んだとみられることがわかりました」
捜査関係者によりますと、現場周辺でこの男性のものとみられる車が見つかり、車でガソリンのような液体を運んだとみられています。
警察は男性の回復を待って詳しく事情を聞く方針です。
こうした中、消防は現場となったビルの消防設備に不備が8点あったことを明らかにしました。
(札幌市中央消防署 村瀬敬章予防課長)「防火管理や消防設備に関するところで不備があり、6月に指導していて、今回火災があった」
事件を受けて消防は29日午後、すすきのにある他の雑居ビルで設備の確認などを行い、安全管理を徹底していくとしています。