2024年12月15日から郵便局では年賀状の受付が始まります。
そのなか、今年で年賀状を送る習慣をやめるいわゆる「年賀状じまい」がじわじわと広がっているようです。
干支にちなんだ蛇がデザインされたはがきや、駅の看板をモチーフにしたものまで-
札幌市内の文具店に並ぶのは2025年用の年賀はがきです。
(鷲見記者)「ズラリと年賀状が並んでいますが、その中でも年賀状を出すことを最後にすると伝える商品が人気だということです」
こちらの店では「本年をもちまして、年賀状をご遠慮させていただこうと考えております」などの文言が書かれた、年賀状じまいのはがきが並んでいました。
(年賀状じまいを考えている札幌市内在住 80代)「(年賀状じまいは)毎年考えてる。年も年だから」
(今年で年賀じまいを考えている客札幌市在住 30代女性)「新年のあいさつはしたいし、気持ちも伝えたかったんですけど、お金がかかる」
さらに、この店では、はがき以上に人気の商品も。年賀状に押すだけで簡単に年賀状じまいを伝えられるスタンプです。
(年賀状じまいのスタンプを買った客)「全てではないけど、付き合いの遠い人にはスタンプを。(来年は年賀状の数を)半分くらいにしたいなと思って」
(大丸藤井セントラル 金子美由紀さん)「今年は(年賀状を)2種類作る方がいるのかなという感覚があります。スタンプが売れているので。このまま年賀状を(来年も送り)続ける人と、今年で年賀状をやめる人を整理しているのかなと思います」
年賀状じまいを検討している人が増えていますが、その理由の一つが郵便料金の値上げです。
10月の郵便料金の値上げで年賀はがきは63円から85円に。
年賀状の利用は毎年減少が続き、2025年の発行枚数は10億7000万枚と前の年より25%減らしました。
(手紙専門家の話)年賀状の習慣が薄れるなか年賀状じまいは相手との関係性を見直すきっかけになるといいます。
(紙文化振興協会 手紙の書き方コンサルタント 高橋紀子さん)
「今まで通り年賀状のやりとりをしたいのか、年賀状をやめるけどメールでやり取りしたいのか。1人ずつのことを考えて対応していただけたら」
SNSの普及や郵便料金の高騰などで進む「年賀状じまい」ー
「今後、相手とどのような付き合い方をしていきたいか」
自分の気持ちを確かめながら進めることが大切です。