乾燥する冬の時期、「静電気」に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
実は最悪の場合、静電気によって火災を引き起こす危険性もあります。
万が一のときに備え、身近な対策が必要です。
23日も冷え込みが厳しくなった札幌市内。
午後2時の湿度は50パーセントと乾燥する1日にもなっています。
特にこの時期、マチの人が気にしていたのがー
(マチの人)「コートを脱いだり、中に着ているものが化学繊維のものだとすごく気になって」
(マチの人)「朝や夜帰るときとか、あたたかくしたいけど静電気が気になっちゃって」
そう、「静電気」です。
軽視しがちな人も多いかもしれませんが、最悪の場合、火災を引き起こす危険性もあります。
これは東京消防庁が、静電気による引火実験をした映像です。
金属製の容器にガソリンを入れ、静電気を帯びた鍵を近づけるとー
「炎があがりました」
目視ではわからないくらいの小さな火花が発生しました。
静電気によるこの現象が原因で、一瞬にしてガソリンに引火してしまうのです。
12月6日、札幌市東区の自動車販売店が全焼した火事。
ガソリンを携行缶からプラスチック容器に移し替え、運んでいた際に静電気が発生し、ガソリンに引火したとみられています。
衣服の摩擦などでも簡単に発生してしまう静電気。
万が一のときに備え、どのような対策ができるのでしょうか。
(鷲見記者)「この店では今月に入り、スプレーなどの静電気対策グッズの売り上げが伸びているということです」
このホームセンターでは、外出前に服やマフラーなどに吹き付けることで静電気を防止してくれるスプレーが人気だということです。
11月と比べておよそ3倍売れているという静電気対策グッズがありました。
(鷲見記者)「これはどういった商品?」
(ジョイフルエーケー屯田店 清水敏弘さん)「手首につけて静電気を防止する商品です。着替えたりドアノブを触ったり、静電気は色々なところで発生するので、簡単につけられるものが人気」
札幌市青少年科学館です。
静電気を子どもたちにわかりやすく解説するイベントが開かれていますが、簡単な対策で静電気を防ぐことができるといいます。
(札幌市青少年科学館 小野寺伴幸さん)「保湿をする。湿度が低いとどうしても乾燥して静電気が発生するので、家の中にいるときは加湿器などで湿度を上げることが大事。外にいるときはハンドクリームを塗って保湿するといい」
乾燥が気になるこの季節に頭を悩ませる静電気。
簡単な対策やグッズで予防することが重要です。