インフルエンザと新型コロナが全道的に同時流行しています。
新年会に成人の日のお祝いなど、いまの時期は人が集まる機会が増えますが、家庭内での感染にも警戒感が強まっています。
北海道苫小牧市内の幼稚園です。
食事を前に石鹸で丁寧に手を洗う子どもたち。
さらに、幼稚園ではこまめにテーブルを消毒したり教室内を換気したりと、感染対策に力を入れていました。
(苫小牧あおば認定こども園 登山信江園長)「小さなお子さんに(インフルエンザが)流行るとすぐに広まってしまうので、お母さんたちも困ってしまうことになる。そこは職員も含めてかからないように、できるかぎりの感染対策をしていきたい」
この幼稚園のある苫小牧をはじめ、道内では30の保健所のうち25か所で警報基準の「いち医療機関あたり患者数30人」を超え、インフルエンザ警報が発表されています。
なかでも札幌では統計開始以来、もっとも多い79.26人となっています。
さらに、猛威をふるっているのはインフルエンザだけではありません。
(札幌市保健所 前木孝洋さん)「12月から上旬から下旬にかけては、新型コロナウイルとインフルエンザともに増加傾向でした。気温が下がって空気が乾燥しやすくなるという要因と、人が集まる機会が増えるという複数の要因があると考えられる」
実はいま、全道的にインフルエンザだけではなく新型コロナも同時流行しています。
札幌市によりますと、市内の医療機関で受診しづらい状況が発生したり、119番による救急要請が増加しているといいます。
札幌市内のクリニックです。
14日朝早くから体調不良を訴える多くの患者が来院し、待合室はいっぱいの状態でした。
症状の多くはインフルエンザや新型コロナにみられる発熱や咳など。
なかには家庭内での感染を不安視する声も聞かれました。
(来院した人)「1週間前にインフルエンザになったんですけど、子どもの調子もよくなくて連れてきました。(部屋を)分けていたつもりなんですけどうつったと思われるので難しいなって」
インフルエンザや新型コロナともに重要なことは、手洗いうがいなどの基本的な感染対策です。
そのうえでー
(クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田純一院長)「新型コロナについては基本的に対症療法(症状の緩和など)が中心となりますが、インフルエンザの場合はある程度積極的に治療できる薬がある。発熱などの症状が出た場合はなるべく早く医療機関に相談することをおすすめします」
感染者の急増は、忘年会に新年会と人が集まる機会が多かったことも要因の一つだといいます。
新しい年を気持ちよくスタートするためにも、ひとりひとりが感染対策を徹底することが大切です。