ガソリンや灯油などに出ていた政府の補助が16日からまた縮小し、さっそくレギュラーガソリンが1リットルあたり“185円”に値上がりしたガソリンスタンドもありました。
(金澤記者)「閉店後のガソリンスタンドで価格の張替え作業が行われています」
札幌市白石区のガソリンスタンドです。
15日の閉店後にレギュラーガソリンなど石油製品の価格表示を切り替えました。
レギュラーガソリンは1リットルあたり185円に値上げです。
値上げの背景にあるのは政府補助金の縮小です。
12月半ばにも5円ほど引き下げられたばかりで、消費者に負担が重くのしかかっています。
一夜明けた16日、利用者はー
(利用者)「高いですけど入れるしかないので、仕事で。しょうがない。早く国の方で安くしてもらえれば助かる」
(札幌河辺石油 河辺隆夫さん)「心苦しい限りですが、補助金が減ってしまうことに関してはどうしようもしがたい難しい部分。お客さんにお願いして値上げさせていただくしかない」
値上げは、ほかのガソリンスタンドでもー
(森永記者)「こちらのガソリンスタンドもレギュラーガソリンの価格が185円に値上がりしています。こちらでもレギュラーガソリンが185円に値上がりしています」
15日に発表された道内のレギュラーガソリンの平均小売価格は1リットルあたり178.9円ですが、石油情報センターによりますと、2月中旬ごろには185円程度に近づく見込みだということです。
冬の道民の暮らしには欠かせない灯油もー
(本田燃料電器 本田利博社長)「きょうからまた5円値上げになりました」
(客)「何円といっても違いますね」
札幌市内の灯油販売業者も16日から1リットルあたり4円値上げし、販売価格は128円となりました。
(客)「急に高くなるみたいで、正直必要なものだから仕方ないんだけど、できればあんまり高くなってほしくないなと思っています」
(記者)「きょうから値段が上がることは知っていましたか?」
(客)「だいぶまえには聞いていたはずなんだけど、きのう注文して夕方テレビで明日から上がるって聞いて「あ、失敗した」と思って」
15日の時点で道内の灯油の配達価格は1リットルあたり126.7円ですが、2月中旬には132円程度になる見込みです。
(本田燃料電器 本田利博社長)「やっぱりきついですよね。値上げして伺わないとならないという状態が続いているので、これがどこまでいくのかな、値段がどこまで上がるんですかってお客さんに行くたびに聞かれますからね」
止まらることを知らない物価高に加えてのしかかる石油製品の値上げ。
家計への負担はさらに厳しさを増しそうです。