北海道函館市の沿岸でタンカーが座礁し重油が流出した事故で、16日朝、地元の漁協などが漁業被害の調査を行いました。
ウニなどに油の影響はありませんでしたが、海の中はいたるところで座礁の痕跡が確認されました。
砕けた岩に…
タンカーの一部とみられる鉄のパイプ…
周りには稚ウニ・子どものウニが確認できます。
(調査に参加したダイバー 中村徹也さん)「岩礁は大きな岩が砕けている感じで、漁師は今までこういう形でなかったと」
函館市・恵山岬の沿岸では16日朝、地元の漁協などがウニやアワビを採取し、油が付着していないかなどを調査しました。
1月6日、タンカーが座礁し燃料の重油が流出した事故では、海上保安庁が業務上過失往来危険の疑いで捜査を進めています。
重油は当時、現場周辺の長さ2.7キロ・幅1キロにわたって確認され、漁協は「ウニ漁」などを見合わせていました。
漁協によりますと、16日の調査では採取したウニやアワビに油の影響は確認されなかったということです。
(えさん漁協 上見孝男組合長)「(ウニの)味はいいです。今の時点では大丈夫だと思う」
17日は海藻の調査を行う予定で、結果をみて漁の再開を検討するとしています。