きょう(2025年1月20日)の北海道内は、南から暖かい空気が流れ込んだ影響で季節外れの暖かさとなっています。
各地で気温上昇の影響が出ているほか、スリップが原因とみられる事故も相次いでいて、路面状況の悪化などに注意が必要です。
(鷲見記者)「普段は雪まつりに向けて雪像作りが行われている時期ですが、なんと今日は作業が中止となっています」
その理由は季節外れの暖かさです。
20日の札幌の最高気温は5.4℃と3月中旬並みとなりました。
20日は大雪像を削りだす作業を実施予定でしたが、気温が高いと表面が崩れてしまうため、午後の作業は中止に。
予定していた作業は21日以降に持ち越されました。
この先しばらくは平年より気温が高い日が続く見込みですが、雪まつりの開幕までに完成するのでしょうか?
(4丁目大雪像運営ディレクター 綿貫嗣郎さん)「(これ以降は)夜はマイナスになるので問題なく進んでいくと思う」
(鷲見記者)「歩道はツルツルで非常に歩きにくいです」
20日朝の札幌市内は、表面がとけたことでツルツル路面となっていました。
転ばないよう慎重に歩く人の姿が見られましたが、午後にはさらに気温が上がり、雪どけが進みました。
(阿部記者)「道路は雪がとけ、大きな水たまりがあちらこちらにできています」
一気にツルツルからぐちゃぐちゃになった札幌市内。
この先も路面状況には注意が必要です。
また、釧路町の小学校のスケートリンクではー
(釧路町立富原小学校 小島収土教頭)「スケートの刃が埋まるくらいになっている。滑れる状態ではなかった」
気温が6.6℃まで上がったことでスケートリンクがとけだしてしまい、午後の授業が中止になりました。
(記者)「1月中に暖かくなることはあった?」
(釧路町立富原小学校 小島収土教頭)「リンクが使えなくなるくらい暖かいのは教員人生で初めて」
スリップが原因とみられる事故も起きています。
長沼町の国道274号では20日朝、追突や路外逸脱などの事故が相次ぎました。
警察によりますと、長沼町では午前中だけで10件程度の事故が発生しているということです。
また、室蘭市でもスリップしたとみられるショベルカーが原因で、77歳の女性が死亡する事故がありました。
この先も平年より気温が高い日が続く見通しで、落雪や雪下ろし中の事故、路面状況の悪化などに注意が必要です。