10日以上、積もるほどの雪が降っていない北海道帯広市です。
51年ぶりに1月下旬に積雪が「なし」となりました。
市内の公園でも雪は全く積もっていませんが、そりで雪を運んで作業する自衛隊の姿がありました。
来週末、開催される「おびひろ氷まつり」に向けて作業が進められていますが、雪不足に悩んでいます。
(氷まつり実行委員長 大宮美紀子さん)「山間部の方からきれいな雪を見つけて運んできたりしている。天気には逆らえないのでその都度天気予報とにらめっこしながら対策をしています」
メインとなる滑り台は日よけのシートを張って雪や氷がとけないように工夫がされています。
雪不足のため一部の設計が変更されますが、ほぼ予定通り開催できるように懸命な作業が続けられています。
一方、日本一寒いマチと言われる陸別町です。
来週末のしばれフェスティバルに向けて、参加者が滞在するための氷のかまくらを作っていますが、今週の季節外れの暖かさでつぶれてしまったかまくらがいくつも見られました。
(しばれフェスティバル実行委員会事務局 依田大樹さん)「日が向こうからさしているのでどうしても暖かくなっちゃって、厚みが足りなくて自重で壊れてしまっています。どうにか皆さんが泊まれるように作業を頑張っていきたい」
(鷲見記者)「雪不足の影響でこちら側は滑ることができません」
札幌市南区の滝野すずらん丘陵公園です。
スキー場のゲレンデは一部、土が見えてしまうほど雪不足となっています。
ゲレンデを作るには50センチの積雪が必要ですが、22日朝の時点では25センチのみ。
園内から雪をかき集めて、やっとゲレンデを作ることができたといいます。
隣のチューブそりでも雪不足の影響が見られました。
例年は200メートルのコースが4本作られますが、現時点では100メートルのコースが2本だけとなっていました。
(毎年訪れている人)「コースが短いなと。雪少ないしコースも少ないから混むじゃないですか」
(SPAC滝野管理センター 浅沼義行さん)「ここ近年だとまれなケースで、我々もずっと雪を待っています。(いつ完全な状態になるか)正直めどはたっていない状況ですね」
さらに、札幌市中心部を車で走行してみると、道路には全く雪が積もっておらず、春が訪れたような風景が続いています。
さらに・・・・
(鷲見記者)「車通りの多い道路です。春先に現れる道路の穴がすでにたくさん見られます」
雪解け水が凍ったりとけたりを繰り返すことでできる道路の穴や陥没。
例年なら春先に現れますが、2025年は雪が少ないことで早くもこの時期から出現していて、車の運転にも注意が必要です。
今後も全道的に気温の高い日が続くため、雪が降っても積もりにくい見通しで、雪を待つ人たちにとっては頭を悩ませる日々が続きそうです。