札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」が、無許可で施設を建設し営業していた問題を巡って、運営会社の「サクセス観光」が国道230号沿いに違法な看板を設置していたことが分かりました。
北海道開発局によりますと、少なくとも2006年から、縦約1.5メートル、横約3メートルの看板が5か所に設置されていて、「信号を左」など動物園への道のりを示す内容のものだということです。
道路法では国道沿いに営利目的の看板を設置することは禁止されています。
サクセス観光は取材に対し、「動物園までの道が分かりにくく、個人所有の敷地に間違えて入ってしまう客が多い。近隣住民に迷惑をかけていたので、道案内のために看板を設置した」と説明しています。
また、7年ほど前に開発局と南区の担当者から口頭で「道案内をするためのもので、3つまでなら黙認する」という趣旨の話があり、それ以降は指導も入らなかったとして、設置許可を申請せずに設置を続けていたと話しています。
これに対し、開発局は道案内のための看板は公共施設以外には許可できないという道路占有許可基準をもとに、看板を確認した2006年から2024年4月まで8回に渡って口頭で指導をしたということです。
2月4日に再度、開発局とサクセス観光の代表者との話し合いがあり、サクセス観光は撤去に応じるとしましたが、撤去の具体的な日時は決まっていないということです。