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車が“雪だるま” ビニールハウスも倒壊「自然の恐ろしさ」 収穫に遅れも…大雪の爪痕 北海道

STVニュース北海道 2025年2月6日 18時34分

観測史上最大の大雪となった北海道・十勝地方では、少しずつ日常が戻る一方、ビニールハウスが倒壊するなど影響が長引いています。

(吉岡記者)「こちらの農家ではビニールハウスが崩れています。50メートルあるのですが、端から端までつぶれています」

帯広の隣町・音更町の農家です。

ホンレンソウを育てるビニールハウス20棟のうち5棟が倒壊しました。

ホンレンソウの種まきがまもなく始まる時期で、収穫の遅れは避けられません。

(音更町の農家)「勉強させてもらいました。自然の恐ろしさですね。精神的には参っていますが、負けてはいられないですね」

帯広市では4日午前までの12時間で120センチという国内の観測史上最大の雪が降りました。

車道の除雪は進んでいますが、バスの停留所はいまも雪の中。

十勝バスは11日まで帯広市内のバスを運休します。

郊外の路線は街中を迂回し運転する予定です。

北海道拓殖バスは大きな国道を通る一部の路線で7日に運転を再開します。

一方、JR北海道は札幌と帯広・釧路を結ぶ特急の運転を6日から一部再開しました。

7日は特急とかち2本をのぞき、ほとんどの列車が運転する予定です。

(幕別町の夫婦)「帰れなくて、羽田からやっと2日3日経って戻ってきた」

(幕別町の夫婦)「帯広空港に行って車とめてあるので除雪しに…」

こちらの幕別町の夫婦は羽田空港から新千歳に入り、JRで帯広駅に移動してきたといいます。

いったん自宅に戻り、除雪道具を積み込みます。

置きっぱなしとなった車を回収しに帯広空港へ向かうとー

(幕別町の夫婦)「これ?もしかして!え!雪だるまだね」

(幕別町の夫婦)「いやすごいねこれ写真撮るか」

車はすっぽりと雪に覆われていました。

スコップで掘り出すのも一苦労。

取材スタッフも手伝い10分ほどかけてようやく除雪完了です。

(幕別町の夫婦)「これから帰って家の除雪をします。がんばります!」

帯広市内のスーパーです。

運ばれてきたのは、大量の豆腐です。

店頭の棚にぽっかりと空いたスペースに陳列していきます。

(売鮮市場どんどん西5条店 上嶋恵理さん)「火曜日入荷予定だったので2日ぶりくらいですかね。あまりないです。ブラックアウト以来だと思います」

大雪の影響で、豆腐や油揚げといった日持ちしない加工食品の入荷が止まっていましたが、物流が回復し一安心です。

(売鮮市場どんどん西5条店 上嶋恵理さん)「釧路から入荷している商品なので、(客に)事情を説明して対応していた。やっぱり安心感があります」

記録的な大雪から2日。

雪の影響が長引いてますが、交通や流通は少しずつ元に戻りつつあります。

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