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違法な看板を一部撤去 「ノースサファリ」付近の川にも違法な施設が…札幌市が撤去を指導

STVニュース北海道 2025年2月7日 16時12分

札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」が無許可で建物を建て営業していた問題で、付近の川にも違法な施設があり、市が撤去の指導をしていたことが新たに分かりました。

札幌市南区の動物園・ノースサファリを運営する「サクセス観光」は、夏の期間に付近の盤の沢川周辺に所有する敷地内にキャンプ場などを建設しています。

札幌市によりますと、2024年8月にこのキャンプ場などの施設が市が所有する敷地に入り込んでいるのが確認され、撤去の指導をしていたことがわかりました。

日本一危険な動物園とも呼ばれ、体験型の動物園として人気のノースサファリサッポロ。

その敷地は札幌市が宅地や商業施設の開発を制限している「市街化調整区域」にあります。

飼育施設などの建設には事前に許可が必要ですが、すべて無許可で建てられたものです。

市は動物園がオープンする前の2004年から2024年までの間、およそ20回にわたり施設を撤去するように指導していますが、運営会社はこれまでのところ応じていません。

さらに、違法な行為は他にもー

札幌市南区の国道沿いには道順などを示す案内看板が掲げられていますが、これも道路法に違反しています。

開発局はこれまで8回に渡り、撤去指導をしてきました。

(サクセス観光 星野和生代表)「本当に申し訳ないなという気持ちと、要請に従ってやっていきます」

そして、7日には国交大臣もー

(中野洋昌国土交通相)「大変遺憾である。全て撤去してほしい」

運営会社の代表は看板撤去の方針を示しましたが、7日に設置されている場所を訪れてみたところー

(鷲見記者)「一部残っています」

撤去されている看板もありましたが、一部の看板はそのままとなっていました。

この一連の騒動による影響は広がりをみせています。

「まっぷる」など旅行ガイドブックを発行する昭文社は、今後発行する雑誌ではノースサファリサッポロを掲載しないことを決めました。

「コンプライアンスに問題がある施設を読者にすすめることはできない」と、掲載をやめる判断をしたということです。

問題の発覚から1週間。波紋は広がるばかりです。

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