◇第66回雪印メグミルク杯ジャンプ大会(9日・大倉山ジャンプ競技場)
52歳のレジェンド・葛西紀明選手が圧巻の大ジャンプで優勝。
先週に続き、国内大会2連勝を飾りました。
ジャンプに有利な向かい風が吹き荒れるなか、飛距離の伸ばし合いとなった1回目、葛西選手はヒルサイズを超える138メートルの大ジャンプ。
直後には「失敗した!」と口にしていたものの、2位に10ポイント以上の大差をつけてトップに立ちます。
強い風、そして雪の影響で2回目の開始が1時間以上遅れた中でも、52歳のレジェンドは落ち着いていました。
ラストジャンパーとして、K点を超える127.5メートルのジャンプにまとめて見事2週連続の優勝となりました。
葛西選手は「きょうは風が吹いて雪も降っていて難しい条件だったが、2週連続で勝てると信じていた。本当にうれしいし、自信になった」と語っていました。
15日(土)16日(日)には同じ大倉山ジャンプ競技場でW杯札幌大会が開催されます。
葛西選手も代表入りしていて、予選を通過すれば自身が持つW杯個人出場「578」のギネス世界記録をさらに更新することになります。
愛弟子の小林陵侑選手も出場するW杯札幌大会に向けて、葛西選手は「まだ僕の力が及んでいないが、もっと調子を上げて陵侑を負かしてやりたい!」と意欲を見せていました。