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1泊3000円で露天風呂も!箱根の温泉を楽しめるモダン湯治宿に泊まってみた【箱根つたや旅館】

TABIZINE 2021年4月15日 12時0分

箱根で1泊3,000円という、信じられない料金で泊まることができるのが「箱根つたや旅館」。しかも旅館やホテル、カフェなどが多く集まりにぎやかな宮ノ下から歩いて行けるロケーション。いったい1泊3,000円で泊まれる温泉宿とは、どんな宿なのでしょう。

モダン湯治宿の実力はエントランスから華開く


おい、おい、おい・・・なんだこの佇まい!1泊3,000円というから、年季の入った宿をイメージしていたのですが、提灯が灯る凛とした障子戸のエントランス。



それにしても箱根の山々を背景にしたヌケ感がスゴく美しい。建物が見当たりませんが、実は渓谷にへばりつくように建っているため、ココが最上階。



開き戸を開けて、長~い階段を下っていくとレセプションが現れます。壁面にはツタのあしらい。宿は4階建てなのですが、下に行くにしたがって、このツタも紅葉してくんだって!



お~ぅ!思わず声を上げてしまうほどのインパクト。天井一面が籠で覆われたフロント。木や和紙、灯りの陰影がどこか懐かしく温かみがあり、まどろみ温泉を楽しめそう!



かわいい和柄のスリッパも用意されている「箱根つたや旅館」は、江戸時代創業と伝わる老舗旅館。経営はその都度変わっていますが、現在で10代目になるのだとか。そんな老舗旅館の趣や古き良き日本文化を現代風に再構築。2019年11月26日「いい風呂の日」にオープンしたのが、“老舗旅館のゲストハウス”ともいえる「箱根つたや旅館」。



“ゲストハウス”ということからもわかるとおり、「籠床(かごどこ)」と呼ばれるドミトリータイプのキャビンが主体ですが個室も完備。好みのくつろぎ方でのんびりと箱根の温泉を楽しめるのです。
1泊3,000円の籠床キャビンの居心地


3,000円からという箱根とは思えない料金で泊まれるのがドミトリータイプの「籠床」。セキュリティーにも配慮したカードキーシステムが採用され、女性専用の部屋もあるので安心。





江戸時代の籠をイメージした「籠床」は、木肌を生かしたシンプルな造り。



広さは約4平方メートル。白木が使われていることもあり圧迫感や窮屈感はなく、幅約120㎝のマットレスが配されていますがそれ以上の広さがあり、ゴロゴロしたり、荷物を整理したりするには十分。





調光できる照明のほか、セーフティーボックスや電源コンセント、USBジャック、ハンガーが籠床内に備わり、ゲストハウスでは珍しくバスタオルやフェイスタオルも付いているところは高ポイント。歯ブラシやカミソリなどのアメニティーは各50円。館内着の作務衣は500円。


自由に使えるノスタルジックなラウンジ


ドミトリーかぁ~と侮ることなかれ!このラウンジを見てください!!蛇骨川に面し一面ガラス張りの空間は、宿泊者は24時間自由に使えるリラクゼーションスペース。



開放感いっぱいのラウンジで気の向くまま過ごせば、時間がたつのも忘れてしまいそう。「籠床」に戻るのを忘れるくらい素敵です!





板張りの床・ゆったりしたソファ・かわいいクッション・畳・・・レトロな古具で彩られた空間は、ノスタルジックでゆったりした空気に包まれています。窓際のテーブルには電源コンセントも常備されているので、ワーケーションもできる環境。





キッチンだって、しっかり備わっています!コーヒーや紅茶、日本茶はフリーで楽しめ、調味料などもそろっているので自炊することも可能。



その形状がインパクトある桶カウンターですが、座ってみると、ちょうど桶に足をのせることができて快適!



整然と並ぶ調理器具は、インテリア雑誌のような雰囲気。電子レンジやトースターなどもそろい、持ち込み自由で食事を楽しむことができます。
青光りするきれいな伊豆青石に包まれた温泉


どうですか?泊まりたくなってきたでしょ・・・メインイベントもいえる温泉がこちら!!男女交代制の内湯は2つ。



レトロな趣のある楕円形の湯船には、箱根七湯のひとつに数えられる底倉温泉の湯があふれます。今では貴重な伊豆青石の湯船は、お湯に濡れると水色に輝き、陽光と相まってなんとも言えないきれいな色。



時を忘れそうな心地よさ!これで1泊3,000円ですよ!!



デッキチェアなども配され、心ゆくまで温泉を楽しめます。



この風呂絵は前田さやかさんによる浮世絵アート。よ~く見ると、いろいろな肌の色、髪の色、服装の人がお風呂を中心に集っていて、今の“つたや”を表しているのだとか。



少し小さいもう1つの内湯も青光りする伊豆青石を使用。趣のある半楕円形をしています。


渓谷が目の前に広がる露天風呂


もちろん露天風呂だってこのとおり!男女ともほぼ同じような岩造り。蛇骨川を眼下に渓谷美が目の前に広がる開放感は格別。ゆったり湯につかれば沢の音が耳に、涼しげな川風が頬を渡っていきます。





温泉を楽しむための露天風呂には、洗い場はないので注意。



ドミトリータイプの「籠床」が苦手という方には個室も。和室・洋室・和洋室などがそろい1泊6,000円台から、モダンで情緒ある造り。



どちらの客室にしても、バリュー価格で箱根の温泉をのんびり楽しめること間違いなしです!
箱根つたや旅館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町底倉240-1
料金:【籠床】1泊素泊まり1名3,000円~ 【個室】1泊素泊まり1名6,480円~
CHECK IN/OUT:15:00/11:00
客室数:ドミトリー46ベッド(籠床)・個室6室
アクセス:電車/箱根登山鉄道「箱根湯本駅」よりバスで「神社下」下車、徒歩1分 車/小田原厚木道路「箱根口IC」より国道138号を経由して約28分
URL:https://hakone-tsutaya.com/
※2021年4月現在、新型コロナウイルス感染症対策のためサービス体制や料理提供方法などが通常と異なることがあります

[Photos by (C)tawawa]
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