京都の河原町通り沿いに、2021年6月18日にオープンした「HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル」。和モダンで落ち着きのある、リラックスできる空間です。ガイドブックには載っていないような、独自の“旅物語”を紡ぐ提案をしてくれるのも魅力です。オープンしたてのホテルに滞在してきました。
観光、街中での食事や買い物、散歩に最適!
京都のメインストリートの一つである河原町通りに誕生した「HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル」。マリオット・インターナショナルとサンフロンティアホテルマネジメントとの共同で運営されています。地下1階、地上6階建、全203室です。
京都駅からなら車で15分ほど、地下鉄東西線・京都市バス「京都市役所前」から徒歩約4分と、観光にはもちろん、街中での食事や買い物に便利なアクセスの良さが魅力。すぐそばには鴨川が流れ、京都御所も徒歩圏内。趣のある店が軒を連ねる寺町通りも近く、気ままな京都散歩に最適な立地です。
「ようこそ、京都という物語へ。」をコンセプトに、ガイドブックには載っていない、京都通でも満足できるような新しい旅のアイデアを提案してくれます。
ホテル名にある「チャプター」とは、本の目次にある“第〇章”の章を意味しています。京都旅における新しい章として、また人生の新たな1ページを刻めるように、との思いが込められています。
新しい旅のスタイルを提案する「CHAPTER FACTORY」
京都の路地を思わせる長いアプローチを抜けると、和のぬくもりとモダンなデザインが調和したエントランスが出迎えてくれます。落ち着きのある洗練された空間です。館内にはヒノキやシダーウッドのアロマの品の良い香りが漂っています。
その先にはこのホテルならではのユニークな「CHAPTER FACTORY(チャプターファクトリー)」があります。窓口には、京都をよく知るコンシェルジュ“チャプターガイド”が常駐し、それぞれの好みに合った旅の提案をしてくれます。旅の前に、オンラインで計画をサポートしてくれるサービスも始まるそうです(2021年7月以降)。
こちらで目を引くのは、約50枚がズラリと並ぶ「手のひら一筆箋」のコーナー。京都を知り尽くした人たちのさまざまな旅の記録が記されています。ガイドブックには載っていない小道や隠れた名店など、ディープかつローカルな京都を発見できます。
すぐにでも「スマート珈琲」に直行し、ホットケーキを食べたくなってしまうようなエッセイ仕立てです。
宿泊時に一筆箋が3枚入ったケースをいただけるので、気になる場所があれば、訪れてみると新たな発見があるかもしれません。
自分の旅の記録を書いて「CHAPTER FACTORY」のポストに入れると、次の旅人への案内になります。また、ホテルのサイトから宿泊の予約をすると、各人の好みに合わせた一筆箋を自宅に届けてくれます(2021年7月以降サービス開始予定)。旅のヒントになりそうですね。
窓口の隣には、今となっては懐かしい活版印刷機のコーナーがあります。かつては印刷の中心技術であった活版印刷は、写真植字とDTP、デジタル製版により、現代の日本では絶滅に近い状態です。
ですが、衰退させるのは惜しいほどの活字の美しさ、凹凸の手触り、インキならではの質感など、温かみや味わいを感じさせる魅力があります。こちらでは宿泊者が自ら手作り体験ができるのです。
好みの文字やイラストを選び、ガイドさんの手ほどきにより完成!自分だけの活版印刷が出来上がりました。旅のよい思い出になりそうですね。時には古き良きものに触れるのも貴重な体験です。
リラックスできる和モダンな客室
宿泊する客室は「スーペリアツイン」(25.4平方メートル)。障子と素足でくつろげる畳敷きが配された、和モダンな空間です。入口で靴をぬぐ日本スタイルに、リラックスできる良さを改めて実感します。
ベッドは寝心地の良さで定評のあるシモンズ製。
窓際には足を伸ばしてくつろげるソファーがあります。丸テーブルは、パソコンを使うのにちょうど良い高さでした。高速Wi-Fi完備です。
この椅子に座ってパソコンやテレビを見たり、読み物をしていましたが座り心地が良かったです。ベッドにも備え付けられている細長いライトが、ピンポイントで読む部分を照らし、読書にも快適です。
洗面台には、イタリアからの直輸入“MILLENIUM”のオーガニック基礎化粧品が完備されています。ハーブのようにナチュラルな心地良い香りです。
アメニティグッズは木製のボックスに入っています。こちらの客室はシャワーブースのみ。ユニットバス付きの客室もあります。1階に半露天風呂付きの大浴場があるので、もちろんそちらに行きました。
ルームウェアと、大浴場に行くための大きなトートバッグです。バッグはタオルや着替え、アメニティグッズが余裕で入る大きさ。大浴場へはルームウェアと室内履きのまま移動できます。
ティーバッグは、近くの寺町通りに本店がある一保堂茶舗のもの。夕食後に、香り高いほうじ茶でほっと一息つきました。コーヒーはデカフェときめ細やかな配慮です。BALMUDAのポットに、モノトーンのカップがシックです。
寝る前に気付きましたが、ドアと洗面台、寝室の間にふすまが配されています。確かに眠る時には、パブリックスペースである廊下から離れて、プライベート空間を保ちたいですよね。
高層階に2室のみのスイートルーム
眺めの良い高層階に2室あるスイートルーム(60.0平方メートル)を拝見させていただきました。リビングと寝室があり、筆者が宿泊したスーペリアツインの倍を優に超えるゆとりあるスペースです。床は本物の木材を使用。
山水画を思わせるものなど、和のエッセンスを感じるアート作品が配されています。モノトーンを中心に色調が抑えられた落ち着きのある空間です。
仕事がはかどりそうなデスクです。窓からは東山の緑が見えます。
東山を背景に、眼下にはお寺とホテル、見えませんがその先には鴨川が流れています。京都らしい眺めです。
お風呂はひのき製と贅沢です。
朝から夜まで過ごせるパティスリー「松也-MATSUNARI-」
「CHAPTER FACTORY」の隣には、レストランでもあるパティスリー「松也-MATSUNARI-」。こちらでは朝食、カフェ、夕食、バーまでを楽しめます。広々として開放感があります。
平安時代に完成したとされる、和服や食器などに見られる日本の“重ね”の文化をモダンに再構築しています。石や木、鉄、箔、左官、アートなどを幾重にも重ね、射し込む光とが織りなす、モダンでありながら和の要素が感じられる空間です。
レストランの右側のカウンターには、プロデュースを手掛けるパティシエ・松岡誠也さん、愛称JACK(ジャック)さん特製のスイーツがズラリと並んでいます。洋と和のテイストを“重ね”合わせた数々です。
ジャックさんは、パリの「パティスリー・サダハル・アオキ」に始まり、スペインの今はなき三ツ星レストラン「El Bulli(エル・ブジ)」、オーストラリアの「TETSUYA'S RESTAURANT(テツヤズ・レストラン)」と海外でのキャリアを経て、日本では「BVLGARI IL CIOCCOLATO(ブルガリ・イル・チョコラート)」などパティシエひと筋20年。
2年前から「松也」の企画に携わり、上記でのキャリアを活かしながらも和の要素を合わせた、より奥深く長く愛されるお菓子作りを追求されています。
こちらはスペシャリテの「鯛焼き madeleine(マドレーヌ)」390円(税込)。鯛焼きの型で作られ、京都の大納言、希少な京都産の小麦と白あんを合わせふっくらとした生地をチョコレートでコーティングしています。抹茶味は6月からの期間限定販売。京都らしい一品です。
「蕨餅」390円(税込)は、手で持つと逃げてしまいそうにふるふるなやわらかさ。中には中央にこしあん、ミルクチョコレートとキャラメルのソースが入り、溶け出しそうに繊細です。表面にはラズベリーとカカオのパウダーがあしらわれています。1日数量限定、賞味期限はその日限りです。
「あんぱん」290円(税込)もあります。こんな素敵なお皿にのっていると、とても高級そう。あっさり風味のこしあんと柔らかいバターとがマッチした定番の味わいを、ホテルで楽しめるのがうれしいですね。
「松也」のテーマである“洋と和の融合”を意識したという器は、フランスのリモージュ焼だそう。日本の釉薬を使って焼いているため、洗練された和のイメージが添えられています。
ほかにもパイ、フィナンシェ、スコーン、テリーヌサンドなど、オリジナリティあふれるスイーツがそろいます。店内でもいただけて、テイクアウトも可能です。
奥にはしっとりとした雰囲気のバーコーナーも。旅を満喫した後、ふらりと立ち寄るのにいいですね。特製タンブラーで提供されるこだわりの一杯と共に、旅の余韻に浸れそうです。
半露天風呂もある大浴場「HIYORI NO YU」
一日の終わりには、旅の疲れを癒やしてくれる大浴場「HIYORI NO YU(ひよりの湯)」へ。間接照明にほんのりと照らされた御影石風呂に浸かれば、ゆったりと癒やされます。天井を見ると、お湯のゆらぎがゆらゆらと映し出され、ぼーっと眺めているだけで心身がほどけていくよう・・・。
お湯にはなんと井戸水を使用しているとのこと。ホテルのある“清水町”という名の通り、清らかな水が湧き出ているそうです。京都には名水の出る井戸が多く残されており、老舗の料亭や食材店、和菓子店などは、今でも井戸水を使っている所は少なくありません。
石庭を望める半露天風呂では、外気を感じながら入浴できます。少し外の空気が入るだけで開放感を感じるものなのですね。ひのきのボールが浮かび、心地よい香りがほのかに漂います。
女性用のお風呂には、日本生まれのナチュラルスキンケアブランド「OSAJI(オサジ)」のアメニティが用意されています。品の良い香りが印象的。
脱衣所はゆとりあるスペースで、パーテーションで仕切られた化粧台もあります。大浴場内にはコインランドリーも設置されています。
ほかの施設としてはフィットネスセンターがあり、24時間いつでも利用できます。
松也のおばんざいでいただくこだわりの朝食
朝食は「松也-MATSUNARI-」でいただきます。陽光が射し込む、気持ちのよい空間です。
おばんざい形式で、ワンプレートに盛られて提供されます(取材時点ではビュッフェスタイルでしたので、量が異なります)。
旬の新鮮な野菜をたっぷりいただけるのがうれしいですね。厚焼き玉子サンドの玉子焼きには、伏見からの平飼い卵を使用。酒種の天然酵母パンは、生地の味わいがしっかり。丹波産ジャージーミルクの甘味を活かした食パンもあります。
小瓶に入ったシェフによる特製ジャムは、季節ごとのフルーツを生かした遊び心あふれる組み合わせのもの。2種類以上そろい、甘酸っぱいyuzuberry(ゆずベリー)を選びました。ほかにはtropicalとkiwi & granney smithなどがあります。
ヨーグルトドリンクがあり、こちらもゆずベリー風味です。プレーンもあります。冷製コーンクリームスープは、暑い夏にうれしい一品です。
そして、チェックアウトが12時なのもこちらの魅力。心ゆくまで寝坊したり、朝食後にくつろいだり、鴨川沿いや近所を散歩したり、急かされることなく準備できるのがうれしいですね。
京都旅が初めての人にもリピーターにも、新しい旅のスタイルをきめ細やかに提案してくれます。京都の新たな魅力を発見できる、大人がくつろげるホテルです。
HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル
住所:京都市中京区河原町通二条上る清水町341
電話:075-221-3220(代表)
■パティスリー「松也-MATSUNARI-」
ダイニング7:00~23:00
パティスリーカフェ11:00~17:00
バー17:00~23:00
URL:https://kyoto.hiyori-chapter.jp
※現在オープニングセールにつき20%OFF実施中!
[All photos by Yo Rosinberg]
Do not use images without permission.
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観光、街中での食事や買い物、散歩に最適!
京都のメインストリートの一つである河原町通りに誕生した「HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル」。マリオット・インターナショナルとサンフロンティアホテルマネジメントとの共同で運営されています。地下1階、地上6階建、全203室です。
京都駅からなら車で15分ほど、地下鉄東西線・京都市バス「京都市役所前」から徒歩約4分と、観光にはもちろん、街中での食事や買い物に便利なアクセスの良さが魅力。すぐそばには鴨川が流れ、京都御所も徒歩圏内。趣のある店が軒を連ねる寺町通りも近く、気ままな京都散歩に最適な立地です。
「ようこそ、京都という物語へ。」をコンセプトに、ガイドブックには載っていない、京都通でも満足できるような新しい旅のアイデアを提案してくれます。
ホテル名にある「チャプター」とは、本の目次にある“第〇章”の章を意味しています。京都旅における新しい章として、また人生の新たな1ページを刻めるように、との思いが込められています。
新しい旅のスタイルを提案する「CHAPTER FACTORY」
京都の路地を思わせる長いアプローチを抜けると、和のぬくもりとモダンなデザインが調和したエントランスが出迎えてくれます。落ち着きのある洗練された空間です。館内にはヒノキやシダーウッドのアロマの品の良い香りが漂っています。
その先にはこのホテルならではのユニークな「CHAPTER FACTORY(チャプターファクトリー)」があります。窓口には、京都をよく知るコンシェルジュ“チャプターガイド”が常駐し、それぞれの好みに合った旅の提案をしてくれます。旅の前に、オンラインで計画をサポートしてくれるサービスも始まるそうです(2021年7月以降)。
こちらで目を引くのは、約50枚がズラリと並ぶ「手のひら一筆箋」のコーナー。京都を知り尽くした人たちのさまざまな旅の記録が記されています。ガイドブックには載っていない小道や隠れた名店など、ディープかつローカルな京都を発見できます。
すぐにでも「スマート珈琲」に直行し、ホットケーキを食べたくなってしまうようなエッセイ仕立てです。
宿泊時に一筆箋が3枚入ったケースをいただけるので、気になる場所があれば、訪れてみると新たな発見があるかもしれません。
自分の旅の記録を書いて「CHAPTER FACTORY」のポストに入れると、次の旅人への案内になります。また、ホテルのサイトから宿泊の予約をすると、各人の好みに合わせた一筆箋を自宅に届けてくれます(2021年7月以降サービス開始予定)。旅のヒントになりそうですね。
窓口の隣には、今となっては懐かしい活版印刷機のコーナーがあります。かつては印刷の中心技術であった活版印刷は、写真植字とDTP、デジタル製版により、現代の日本では絶滅に近い状態です。
ですが、衰退させるのは惜しいほどの活字の美しさ、凹凸の手触り、インキならではの質感など、温かみや味わいを感じさせる魅力があります。こちらでは宿泊者が自ら手作り体験ができるのです。
好みの文字やイラストを選び、ガイドさんの手ほどきにより完成!自分だけの活版印刷が出来上がりました。旅のよい思い出になりそうですね。時には古き良きものに触れるのも貴重な体験です。
リラックスできる和モダンな客室
宿泊する客室は「スーペリアツイン」(25.4平方メートル)。障子と素足でくつろげる畳敷きが配された、和モダンな空間です。入口で靴をぬぐ日本スタイルに、リラックスできる良さを改めて実感します。
ベッドは寝心地の良さで定評のあるシモンズ製。
窓際には足を伸ばしてくつろげるソファーがあります。丸テーブルは、パソコンを使うのにちょうど良い高さでした。高速Wi-Fi完備です。
この椅子に座ってパソコンやテレビを見たり、読み物をしていましたが座り心地が良かったです。ベッドにも備え付けられている細長いライトが、ピンポイントで読む部分を照らし、読書にも快適です。
洗面台には、イタリアからの直輸入“MILLENIUM”のオーガニック基礎化粧品が完備されています。ハーブのようにナチュラルな心地良い香りです。
アメニティグッズは木製のボックスに入っています。こちらの客室はシャワーブースのみ。ユニットバス付きの客室もあります。1階に半露天風呂付きの大浴場があるので、もちろんそちらに行きました。
ルームウェアと、大浴場に行くための大きなトートバッグです。バッグはタオルや着替え、アメニティグッズが余裕で入る大きさ。大浴場へはルームウェアと室内履きのまま移動できます。
ティーバッグは、近くの寺町通りに本店がある一保堂茶舗のもの。夕食後に、香り高いほうじ茶でほっと一息つきました。コーヒーはデカフェときめ細やかな配慮です。BALMUDAのポットに、モノトーンのカップがシックです。
寝る前に気付きましたが、ドアと洗面台、寝室の間にふすまが配されています。確かに眠る時には、パブリックスペースである廊下から離れて、プライベート空間を保ちたいですよね。
高層階に2室のみのスイートルーム
眺めの良い高層階に2室あるスイートルーム(60.0平方メートル)を拝見させていただきました。リビングと寝室があり、筆者が宿泊したスーペリアツインの倍を優に超えるゆとりあるスペースです。床は本物の木材を使用。
山水画を思わせるものなど、和のエッセンスを感じるアート作品が配されています。モノトーンを中心に色調が抑えられた落ち着きのある空間です。
仕事がはかどりそうなデスクです。窓からは東山の緑が見えます。
東山を背景に、眼下にはお寺とホテル、見えませんがその先には鴨川が流れています。京都らしい眺めです。
お風呂はひのき製と贅沢です。
朝から夜まで過ごせるパティスリー「松也-MATSUNARI-」
「CHAPTER FACTORY」の隣には、レストランでもあるパティスリー「松也-MATSUNARI-」。こちらでは朝食、カフェ、夕食、バーまでを楽しめます。広々として開放感があります。
平安時代に完成したとされる、和服や食器などに見られる日本の“重ね”の文化をモダンに再構築しています。石や木、鉄、箔、左官、アートなどを幾重にも重ね、射し込む光とが織りなす、モダンでありながら和の要素が感じられる空間です。
レストランの右側のカウンターには、プロデュースを手掛けるパティシエ・松岡誠也さん、愛称JACK(ジャック)さん特製のスイーツがズラリと並んでいます。洋と和のテイストを“重ね”合わせた数々です。
ジャックさんは、パリの「パティスリー・サダハル・アオキ」に始まり、スペインの今はなき三ツ星レストラン「El Bulli(エル・ブジ)」、オーストラリアの「TETSUYA'S RESTAURANT(テツヤズ・レストラン)」と海外でのキャリアを経て、日本では「BVLGARI IL CIOCCOLATO(ブルガリ・イル・チョコラート)」などパティシエひと筋20年。
2年前から「松也」の企画に携わり、上記でのキャリアを活かしながらも和の要素を合わせた、より奥深く長く愛されるお菓子作りを追求されています。
こちらはスペシャリテの「鯛焼き madeleine(マドレーヌ)」390円(税込)。鯛焼きの型で作られ、京都の大納言、希少な京都産の小麦と白あんを合わせふっくらとした生地をチョコレートでコーティングしています。抹茶味は6月からの期間限定販売。京都らしい一品です。
「蕨餅」390円(税込)は、手で持つと逃げてしまいそうにふるふるなやわらかさ。中には中央にこしあん、ミルクチョコレートとキャラメルのソースが入り、溶け出しそうに繊細です。表面にはラズベリーとカカオのパウダーがあしらわれています。1日数量限定、賞味期限はその日限りです。
「あんぱん」290円(税込)もあります。こんな素敵なお皿にのっていると、とても高級そう。あっさり風味のこしあんと柔らかいバターとがマッチした定番の味わいを、ホテルで楽しめるのがうれしいですね。
「松也」のテーマである“洋と和の融合”を意識したという器は、フランスのリモージュ焼だそう。日本の釉薬を使って焼いているため、洗練された和のイメージが添えられています。
ほかにもパイ、フィナンシェ、スコーン、テリーヌサンドなど、オリジナリティあふれるスイーツがそろいます。店内でもいただけて、テイクアウトも可能です。
奥にはしっとりとした雰囲気のバーコーナーも。旅を満喫した後、ふらりと立ち寄るのにいいですね。特製タンブラーで提供されるこだわりの一杯と共に、旅の余韻に浸れそうです。
半露天風呂もある大浴場「HIYORI NO YU」
一日の終わりには、旅の疲れを癒やしてくれる大浴場「HIYORI NO YU(ひよりの湯)」へ。間接照明にほんのりと照らされた御影石風呂に浸かれば、ゆったりと癒やされます。天井を見ると、お湯のゆらぎがゆらゆらと映し出され、ぼーっと眺めているだけで心身がほどけていくよう・・・。
お湯にはなんと井戸水を使用しているとのこと。ホテルのある“清水町”という名の通り、清らかな水が湧き出ているそうです。京都には名水の出る井戸が多く残されており、老舗の料亭や食材店、和菓子店などは、今でも井戸水を使っている所は少なくありません。
石庭を望める半露天風呂では、外気を感じながら入浴できます。少し外の空気が入るだけで開放感を感じるものなのですね。ひのきのボールが浮かび、心地よい香りがほのかに漂います。
女性用のお風呂には、日本生まれのナチュラルスキンケアブランド「OSAJI(オサジ)」のアメニティが用意されています。品の良い香りが印象的。
脱衣所はゆとりあるスペースで、パーテーションで仕切られた化粧台もあります。大浴場内にはコインランドリーも設置されています。
ほかの施設としてはフィットネスセンターがあり、24時間いつでも利用できます。
松也のおばんざいでいただくこだわりの朝食
朝食は「松也-MATSUNARI-」でいただきます。陽光が射し込む、気持ちのよい空間です。
おばんざい形式で、ワンプレートに盛られて提供されます(取材時点ではビュッフェスタイルでしたので、量が異なります)。
旬の新鮮な野菜をたっぷりいただけるのがうれしいですね。厚焼き玉子サンドの玉子焼きには、伏見からの平飼い卵を使用。酒種の天然酵母パンは、生地の味わいがしっかり。丹波産ジャージーミルクの甘味を活かした食パンもあります。
小瓶に入ったシェフによる特製ジャムは、季節ごとのフルーツを生かした遊び心あふれる組み合わせのもの。2種類以上そろい、甘酸っぱいyuzuberry(ゆずベリー)を選びました。ほかにはtropicalとkiwi & granney smithなどがあります。
ヨーグルトドリンクがあり、こちらもゆずベリー風味です。プレーンもあります。冷製コーンクリームスープは、暑い夏にうれしい一品です。
そして、チェックアウトが12時なのもこちらの魅力。心ゆくまで寝坊したり、朝食後にくつろいだり、鴨川沿いや近所を散歩したり、急かされることなく準備できるのがうれしいですね。
京都旅が初めての人にもリピーターにも、新しい旅のスタイルをきめ細やかに提案してくれます。京都の新たな魅力を発見できる、大人がくつろげるホテルです。
HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル
住所:京都市中京区河原町通二条上る清水町341
電話:075-221-3220(代表)
■パティスリー「松也-MATSUNARI-」
ダイニング7:00~23:00
パティスリーカフェ11:00~17:00
バー17:00~23:00
URL:https://kyoto.hiyori-chapter.jp
※現在オープニングセールにつき20%OFF実施中!
[All photos by Yo Rosinberg]
Do not use images without permission.
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