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【星野リゾート OMO3京都東寺 宿泊ルポ|前編】歴史を学べる癒やしのスペースで快適に過ごす旅

TABIZINE 2021年9月30日 12時0分

2021年4月15日、世界遺産・東寺のほど近くに「星野リゾート OMO3(おもすりー)京都東寺」が待望のオープン!1泊4,500円~といううれしい価格で、シンプルモダンな客室に滞在できます。パブリックスペース「OMOベース」には、学びと心癒やされる仕掛けがたくさん!宿泊ルポ前編をご紹介します。

2021年4月に京都駅の南側、東寺近くにオープン


京都駅八条口から南へ徒歩約13分、近鉄奈良線東寺駅より徒歩約2分、世界遺産の東寺から約5分の場所に、2021年4月15日に誕生した「星野リゾート OMO3京都東寺」。新幹線から見える、シンボリックな五重塔で知られる東寺エリアに位置します。8階建て、全120室です。



「OMO」ブランドでは「ホテルにこもらず、どんどん街に出かけてほしい」との思いから、ホテルに「ご近所マップ」を備えるほか、「OMOレンジャー」と呼ばれるフレンドリーなガイドと共にめぐる「ご近所アクティビティ」が用意されています。

星野リゾートの中でも「OMO3」はベーシックホテル。食事なしの素泊まりです。シンプルモダンな客室で快適に過ごせます。その上、ほかでは体験できないようなアクティビティ(無料)に参加できるとあり、充実した内容にして1泊4,500円~という価格はコスパ最強!ソロ旅にもおすすめです。



東寺は平安京創建時、約1200年前から同じ場所に唯一残る遺構で、世界遺産に登録されています。嵯峨天皇が、唐で密教を学んで帰国した弘法大師空海に託した密教寺院です。

清水寺や金閣寺などと比べると一見地味な存在ですが、実は「仏像の宝庫」といわれるほど、国宝や重要文化財の仏像、五重塔などの建造物、絵画、書跡が納められている貴重な寺院。

こちらでは、1200年の歴史を持つ東寺エリアに親しみ、お寺や仏像で心癒やされるひとときを提案してくれます。便利な立地にあるので、旅の拠点にもおすすめです。
遊び心あふれる学びと癒やしのスペース「OMOベース」


エントランスを入ると、正面に設えられた「まんだらアート」がお出迎え。東寺の立体曼荼羅をテーマにした作品です。「OMO」と書かれたピンクの背景がかわいい!



1階全体が、パブリックスペース「OMOベース」です。ご近所マップ、ライブラリーなど、東寺にまつわるさまざまなものが備えられています。客室の延長として、思い思いの時を過ごせる空間です。



まず目に入るのが、「ご近所マップ」。東寺エリアの見どころ、お店情報が満載です。OMOレンジャーおすすめのお店、カフェ、パン屋さん、銭湯などが、コメント入りで紹介されています。朝食や夕飯の場所を探すのに助かります。



シェアサイクルP!PPAのアプリをダウンロードして、京都駅から南側の地区、東福寺近辺などをサイクリングすることもできます。



この「ご近所マップ」は、両開きのふすま仕立てになっているのです。現代のマップをスライドすると、なんと、平安時代の地図が登場!

意外と知らない人が多いと思うのですが、平安京は今の京都の中心街より西側に位置していました。天皇在所の大内裏を中心として、最南端に東寺に対して西寺(今は消失)が存在し、芥川龍之介の小説でおなじみの羅城門(羅生門)、朱雀大路は現在の千本通りで、往事の京の都の位置関係がよくわかります。そう考えると唯一残された東寺の貴重さがより一層理解できますね。



東寺にまつわるさまざまな逸話が紹介されています。東寺を手がけた弘法大師空海について、イラスト入りの説明があります。「真言宗の開祖、遣唐使では通常20年かかる修業を2年で終了。曼荼羅図を3Dにし、3か国語を操る語学の達人、書の達人」などなど、まさしく天才だったんですね!



なぜか西郷隆盛が!?「鳥羽・伏見の戦い」で、隆盛率いる薩摩軍は東寺に本陣を置いていました。隆盛は、その戦局を五重塔の上から眺めていたとか。



「OMOベース」の中心にあるのが、この「写経テーブル」。「弘法筆を選ばず」で知られる弘法大師空海が、書の達人であったことから着想を得たそうです。

筆や棒で砂の上に、文字を書くことができます。書いた後は消せるので、何度でもチャレンジできます。諸行無常のはかなさを少しでも感じられるでしょうか・・・。



こちらは写経ができるコーナー。東寺で使われている「般若心経」のサビの部分を抜粋しているので、10分ほどで体験できます。精神統一に良いといわれる写経で、つかの間、心を整えてみてはいかがでしょう。



「心柱(しんばしら)ブックテーブル」には、東寺や弘法大師空海、仏教、京都にまつわる本が並んでいます。「OMOベース」でも、客室で読んでもよいそうです。



「心柱」とは、東寺の五重塔を中心で支える柱のこと。塔の内部にある、密教の教えを授ける曼荼羅を、知恵を授ける本棚に見立てたとか。



ドリンクも、こちらならではのラインアップ。カフェインレスの番茶やインドの聖なる木からできた「トゥルシー」というハーブティです。「OMOベース」でも、客室に持って行っていただくこともできます。



自動販売機もあります。朝食を軽くすませたい方にはスープやデニッシュパン、ミューズリーバーがあります。なんと、般若心経も販売していますよ!



エレベーターの前には、仏様の表情を光と影を使って表現した「ほほえみウォール」が設えられています。



人が通ると光が変わり、柔和な仏様の表情になります。やさしくお出迎えしてくれているかのよう。

というように、「OMOベース」は東寺にまつわる仕掛けだらけです。
スマホとタブレットで自動チェックイン&アウト


いよいよチェック・イン。事前にWEBサイトで予約・決済をすませます。宿泊前日に届くQRコードを、タブレットにかざすだけ。とってもスムーズです。

館内では、全てがQRコードや電子マネーのキャッシュレス決済。自動販売機も同様です。現金で購入したい場合は、フロントで対応してくれるのでご心配なく。



客室に入るには、カードをかざした後、宿泊前日に届くメールで受け取ったパスワードを入力します。



チェックアウトは11時です。QRコードか部屋番号&パスコードで完了できます。
東寺の五重塔を望める、機能的でシンプルな客室


宿泊したのはスーペリアツインルーム(21.7~22.16平方メートル)。ほかにシングルルーム、ツインルームがあります。



窓の外には、西山を背景に東寺の五重塔が!そして近鉄・東寺駅が目の前なので、電車が通るのも見えますよ。五重塔と電車の光景に、旅心が盛り上がります。

白木を生かしたシンプルなインテリアに黄色のクッションが映え、モダンで気持ちの良い空間です。



ソファとテーブルもあります。パソコンを見たり、朝食をとったり、こちらでのんびり過ごせます。



お風呂はユニットバスです。星野リゾートオリジナルのアメニティグッズが備えられています。ルームウェアはないので、必要な場合は持参してくださいね。

ホテルの近所には、映画のロケ地にもなったという「日の出湯」のほか、銭湯が5つあります。余裕があれば、ゆったりと心身をほぐしに行くのもおすすめです。



ほかに用意されているアメニティグッズは歯ブラシのみ。必要な場合は、1階のフロントでヘアブラシとカミソリを自由に持って上がれます。入浴剤、「OSAJI」のクレンジングや洗顔料などが入ったアメニティキットは、1階の自動販売機で購入できます。



ハーブティの「トゥルシー」は1階から持ってきました。優しい香りです。

奥の芳香器は、フロントにお願いすれば貸してくれます。京都の香老舗「松栄堂」の電池式芳香器です。フタを押してスイッチを入れると、中のファンが回転して香りが送り出され、約15分で自動停止します。お寺にいるかのような心落ち着く香りです。

次は「アクティビティ編」に続きます。ぜひご覧下さい!
星野リゾート OMO3京都東寺
住所:京都府京都市南区西九条蔵王町11-6
料金:4,500円~(2名1室利用時1名あたり、税込み、食事別)
HP:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo3kyototoji/
※新型コロナウイルスの感染状況により、アクティビティの開催が中止される場合があります。詳しくはホテルHPをご確認ください。
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[All photos by Yo Rosinberg]
Do not use images without permission.

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