渋谷から約30分で到着する、とうふ料理店「とうふ屋うかい 鷺沼店」で7月から始まった平日限定のダイニング和カフェ「茶寮 春待坂(はるまちざか)」。11時30分からは御膳、13時からは豆乳生クリームを添えたパンケーキをいただけます。ひっそり優雅な平日午後の過ごし方に、“パンケーキと庭園散策”というテーマで伺ったのでご紹介します。
四季とくつろぐ「茶寮 春待坂」
鷺沼駅から近く、紅殻色の外観が、今が2021年と思わせない懐かしさがある「とうふ屋うかい 鷺沼店」。
7月から始まったのが、お店の前の桜の名所「春待坂」にちなみ生まれた「茶寮 春待坂」です。
2階の広間を利用した茶寮。
靴を脱ぎ座敷に上がり、ゆったりとした椅子に腰掛けリラックスして過ごせる空間。満席でもお隣の会話が気にならないほど開放的。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉と、四季折々の景色が広がる日本庭園を眺められ、壁側には美術品を展示してあり、どこに座っても非日常の雰囲気です。
いただけるメニューは、11時30分〜の「花やぐ小町御膳」(3,300円・税込)、13時〜の「芳醇こだわりパンケーキセット」(2,200円・税込)、御膳とパンケーキ(1枚)の両方を味わえる「御膳と共にパンケーキセット」(4,800円・税込)。
コーヒー、カフェラテ、本日の台湾茶、フラワリーローズガーデンなどのハーブティー、柚子スカッシュ、ノンアルコールと、季節のドリンクが付いています。
できあがりを楽しみに待つパンケーキ
豆花とドリンクが付いた「芳醇こだわりパンケーキセット」。注文後に20分ほどかけて、鉄板でじっくり丁寧に焼き上げます(混雑状況により提供時間が異なります)。
添えてあるのは、お店の方の温かな手描きメニュー。
席には手作りの紙のお花を添えたおもてなしセット。
繊細な模様が美しいナイフとフォーク。
待つ間、一足先に登場するのは、自家製豆乳を使った「豆花(トウファ)」。下にある豆花が見えないほど季節の果物がキラキラと敷き詰められています。キウイ・ライチ・ラズベリーなどの果汁が弾け、日本人好みの生姜シロップの甘みに馴染みます。
4種の豆をブレンドした自家製豆乳を使ったオリジナル豆花は濃厚でなめらか。時間がたつと生姜シロップが浸透し、ぷるんと引き締まり、最初とはまた違い濃密さに。
器も含めて“綺麗”としか言いようのない日本的なアジアンスイーツ。
しばらくして運ばれたのは、焼きたての熱が伝わるパンケーキ。実はこちら、近くにある同グループの鉄板料理「あざみ野うかい亭」のパティシエ監修によるパンケーキなのです。生地作りから、温度の違う鉄板を使ったり、蒸し時間まで細部にこだわっています。
スッとナイフが入り、温かくほわほわ。豆乳とバニラビーンズが贅沢に香り、卵が濃く優しい甘み。しっとりとした弾力で口溶け良く、パンケーキともスフレとも違う食感に驚きです。
お客さんがSNS用に写真撮影をする間に生地が縮まないよう、完成から撮影・食べるまでにかかる時間にも配慮して、生地作りと焼き上げを調整しているという徹底ぶり!
豆乳シャンティ(ホイップクリーム)は、フォークですくった瞬間にわかる密度。もったりしっとりとして、空気を含み、きめ細かく、豆乳が強すぎない絶妙な大豆感です。
トッピングには大納言小豆(左)・エシレバター(中)・黒蜜ソース(右)。
艷やかでふくよかな小豆は、このままでも立派なデザート。まん丸で野の花のようなエシレバターは無塩で、澄んだバターの深みが洋風に変化させます。
沖縄と鹿児島の黒砂糖を配合した特製黒蜜は、唯一無二を思わせるキリッと引き締まる甘み。
さらに季節の果物の「フルーツソース」(300円・税込)の追加トッピングも可能。今夏はマンゴー・ブルーベリー・小夏の3種。
大きめカットで、ソースというより果物を味わう、こちらもデザートとして確立する存在感。
生地は時間がたつと、ふわふわな弾力に伸びがある独特な食感となり大満足。トッピングをあれこれ付けて心躍らせながら、パンケーキを楽しみましょう。
ちなみに、セットドリンクは「ブルービードロ」(アイス)。ワイングラスに花畑のような香りが舞うハーブティー。
ホットは、展示されている京焼・清水焼窯元「陶葊(とうあん)」の絵付けのカップに淹れてくださいます。
食後は日本庭園の散策へ
2階から眺めていた庭園に一歩出ると、ここが都会であることを忘れさせてくれます。
季節の草花、つきよい橋、池に遊ぶ鯉や亀、
水車、石段の先にはお稲荷さんと、冒険心も携えてぜひお散歩を。
お庭だけでなく、建物内も木の柱や提灯など歴史と趣を感じる造りで、異空間にタイムスリップしたような感覚に・・・。
鉄板料理「あざみ野うかい亭」のパティシエさんが試行錯誤を繰り返し開発し、鷺沼店の料理人の皆さまがその技も修練し、“とうふ屋でも他に負けないものを”と情熱をこめたパンケーキ。四季を感じながらいただいて、時間を忘れてゆるりと過ごしてみませんか?
ダイニング和カフェ「茶寮 春待坂」
住所:神奈川県川崎市宮前区鷺沼1-18-4とうふ屋うかい 鷺沼店 2階
電話(予約):044-865-1028
営業時間:ランチ11:30~14:30(L.O.)、カフェ13:00~16:00(L.O.)
定休日:月土日祝
交通:田園都市線「鷺沼駅」から徒歩約3分
HP:https://www.ukai.co.jp/saginuma/
[all photos by kurisencho]
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四季とくつろぐ「茶寮 春待坂」
鷺沼駅から近く、紅殻色の外観が、今が2021年と思わせない懐かしさがある「とうふ屋うかい 鷺沼店」。
7月から始まったのが、お店の前の桜の名所「春待坂」にちなみ生まれた「茶寮 春待坂」です。
2階の広間を利用した茶寮。
靴を脱ぎ座敷に上がり、ゆったりとした椅子に腰掛けリラックスして過ごせる空間。満席でもお隣の会話が気にならないほど開放的。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉と、四季折々の景色が広がる日本庭園を眺められ、壁側には美術品を展示してあり、どこに座っても非日常の雰囲気です。
いただけるメニューは、11時30分〜の「花やぐ小町御膳」(3,300円・税込)、13時〜の「芳醇こだわりパンケーキセット」(2,200円・税込)、御膳とパンケーキ(1枚)の両方を味わえる「御膳と共にパンケーキセット」(4,800円・税込)。
コーヒー、カフェラテ、本日の台湾茶、フラワリーローズガーデンなどのハーブティー、柚子スカッシュ、ノンアルコールと、季節のドリンクが付いています。
できあがりを楽しみに待つパンケーキ
豆花とドリンクが付いた「芳醇こだわりパンケーキセット」。注文後に20分ほどかけて、鉄板でじっくり丁寧に焼き上げます(混雑状況により提供時間が異なります)。
添えてあるのは、お店の方の温かな手描きメニュー。
席には手作りの紙のお花を添えたおもてなしセット。
繊細な模様が美しいナイフとフォーク。
待つ間、一足先に登場するのは、自家製豆乳を使った「豆花(トウファ)」。下にある豆花が見えないほど季節の果物がキラキラと敷き詰められています。キウイ・ライチ・ラズベリーなどの果汁が弾け、日本人好みの生姜シロップの甘みに馴染みます。
4種の豆をブレンドした自家製豆乳を使ったオリジナル豆花は濃厚でなめらか。時間がたつと生姜シロップが浸透し、ぷるんと引き締まり、最初とはまた違い濃密さに。
器も含めて“綺麗”としか言いようのない日本的なアジアンスイーツ。
しばらくして運ばれたのは、焼きたての熱が伝わるパンケーキ。実はこちら、近くにある同グループの鉄板料理「あざみ野うかい亭」のパティシエ監修によるパンケーキなのです。生地作りから、温度の違う鉄板を使ったり、蒸し時間まで細部にこだわっています。
スッとナイフが入り、温かくほわほわ。豆乳とバニラビーンズが贅沢に香り、卵が濃く優しい甘み。しっとりとした弾力で口溶け良く、パンケーキともスフレとも違う食感に驚きです。
お客さんがSNS用に写真撮影をする間に生地が縮まないよう、完成から撮影・食べるまでにかかる時間にも配慮して、生地作りと焼き上げを調整しているという徹底ぶり!
豆乳シャンティ(ホイップクリーム)は、フォークですくった瞬間にわかる密度。もったりしっとりとして、空気を含み、きめ細かく、豆乳が強すぎない絶妙な大豆感です。
トッピングには大納言小豆(左)・エシレバター(中)・黒蜜ソース(右)。
艷やかでふくよかな小豆は、このままでも立派なデザート。まん丸で野の花のようなエシレバターは無塩で、澄んだバターの深みが洋風に変化させます。
沖縄と鹿児島の黒砂糖を配合した特製黒蜜は、唯一無二を思わせるキリッと引き締まる甘み。
さらに季節の果物の「フルーツソース」(300円・税込)の追加トッピングも可能。今夏はマンゴー・ブルーベリー・小夏の3種。
大きめカットで、ソースというより果物を味わう、こちらもデザートとして確立する存在感。
生地は時間がたつと、ふわふわな弾力に伸びがある独特な食感となり大満足。トッピングをあれこれ付けて心躍らせながら、パンケーキを楽しみましょう。
ちなみに、セットドリンクは「ブルービードロ」(アイス)。ワイングラスに花畑のような香りが舞うハーブティー。
ホットは、展示されている京焼・清水焼窯元「陶葊(とうあん)」の絵付けのカップに淹れてくださいます。
食後は日本庭園の散策へ
2階から眺めていた庭園に一歩出ると、ここが都会であることを忘れさせてくれます。
季節の草花、つきよい橋、池に遊ぶ鯉や亀、
水車、石段の先にはお稲荷さんと、冒険心も携えてぜひお散歩を。
お庭だけでなく、建物内も木の柱や提灯など歴史と趣を感じる造りで、異空間にタイムスリップしたような感覚に・・・。
鉄板料理「あざみ野うかい亭」のパティシエさんが試行錯誤を繰り返し開発し、鷺沼店の料理人の皆さまがその技も修練し、“とうふ屋でも他に負けないものを”と情熱をこめたパンケーキ。四季を感じながらいただいて、時間を忘れてゆるりと過ごしてみませんか?
ダイニング和カフェ「茶寮 春待坂」
住所:神奈川県川崎市宮前区鷺沼1-18-4とうふ屋うかい 鷺沼店 2階
電話(予約):044-865-1028
営業時間:ランチ11:30~14:30(L.O.)、カフェ13:00~16:00(L.O.)
定休日:月土日祝
交通:田園都市線「鷺沼駅」から徒歩約3分
HP:https://www.ukai.co.jp/saginuma/
[all photos by kurisencho]
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