泊まるだけで、その土地のカルチャーが視覚的にわかるホテルはそう多くありません。この夏、大阪のビジネス街・堂島にオープンした「アロフト大阪堂島」は、作り手の、大阪・堂島に対する愛をダイレクトに感じられるアットホームなホテルでした。ホテル滞在をバカンスとして楽しむホカンスにもぴったりです。
梅田駅そば、大阪キタのビジネス街「堂島」
今年6月末、梅田の南に位置するビジネス街、堂島に「アロフト大阪堂島」(14階建て全305室)がオープンしました。
心斎橋や道頓堀などのエリアは「ミナミ」、アロフトホテルのある堂島は「キタ」と呼ばれていて、サントリー本社や大手新聞社など有名企業が軒を連ねる、いわゆる大阪の丸の内的なビジネス街です。写真は今回泊まったロフトスイート寝室から見る景色。
地元で人気の高級飲み屋街「北新地」へは徒歩圏内です。
マリオットの「アロフト」ブランドとは
「アロフトホテル」とは、米マリオット・インターナショナルが力を入れる次世代ライフスタイルブランドの4つ星ホテル。実はすでに2008年にカナダのモントリオールで誕生し、現在世界29か国に190以上を展開していて、昨年10月の「アロフト東京銀座」開業に続き、関西初の進出となりました。館内のロフト風デザインからこの名が付けられています。
音楽にフォーカス、地元ミュージシャン育成の場にも!
「次世代ライフスタイルブランド」をわかりやすくいうなら、デジタルネイティブ、SNSネイティブ、スマホネイティブともいわれるZ世代(※)をターゲットに、音楽とデザインをコンセプトとした“遊べるホテル”とでもいいましょうか。泊まるだけではなく、出会いの空間、ミュージシャンを育てるライブハウス的な空間を提供します。
※1990年代後半~2015年頃に生まれた世代
LGBTのゲストもウェルカム。自分に自信を持ち、常にポジティブに物事を考える人たちのために泊まってほしいホテル、とのコンセプトも。写真はアロフト大阪堂島のスタッフたち。ハツラツとして人懐っこい楽しいスタッフばかりです。
「音楽にフォーカス」。これは、地元の音楽学校とコラボして、駆け出しのミュージシャンがホテル内の「WXYZバー」でゲストを前にして練習できるように、という本格的な取り組みです。
なんと、総支配人のユージン・パク氏が自ら、梅田辺りで地元のミュージシャンに声をかけて、参加者を募っている、というからその熱の入れようがわかります。
泊まれば、堂島の歴史をもっと知りたくなる
まず、エントランスを入って目に入るのが60年代のレトロな小型三輪トラック「ミゼット」。ワクワク感が高まります。ホテル近くを流れる堂島川沿いは、江戸時代から全国の年貢が集まる「堂島米市場」があった場所でした。
昭和に入ってからも米市場として栄え、当時米運搬用として活躍したのがこの車です。
旧堂島ホテルのコロニアル外観はそのままに
アロフト堂島は、関西財界人の社交場として親しまれてきた旧堂島ホテル(1984~2015年)跡に建てられています。元の建物のコロニアル建築外観は残し、内部はアロフトのコンセプトである「倉庫風」。開放的でポップな空間に魅入ってしまいます。入って正面はエントランスロビー、右はラウンジ&バー、左はダイニングスペース・・・スケートボードに描かれた古い地図、天井のデジタルアートなど、そこかしこが圧巻の映えデザインばかり!
チェックインは待つことなくスマホで、が基本。
旧堂島ホテルの外観が、ゲストルーム内の壁紙にパターンとなって描かれているではないですか。
リミックスラウンジ&バーWXYZバーは、仕事帰りのビジネスマンや近所の住民が立ち寄る、交流の場的なバーでした。
オープンしてまだ1カ月も経たない時期に、すでに常連さんが飲みに来ていて、GMのユージンさんが帰り際に「毎度おおきに、また明日!」と声かけているのも新鮮。旧堂島ホテルの名残が感じられる光景です。
アプローチエリアのお笑いセンスにクスッ!
エレベーターに乗る前に気になるキッチュなデコレーションが!よく見ると、恐竜が大阪ならではのアイコン的シンボルを纏っています。
心斎橋のくいだおれ太郎、阪神タイガース、たこ焼き、大阪のおばちゃん、太陽の塔、道頓堀かに道楽、大阪発祥チキンラーメン・・・こちらも全部残らずスマホカメラに収めてしまいまいたくなるはず。こちらは、くいだおれ太郎恐竜。
居心地よく、使いやすさ抜群の客室
客室は、ロフトクイーン(ダブル)、ロフトツイン(ツイン)、DXロフトクイーン、スイートの4タイプ。上写真はロフトクイーンです。
上写真はDX(デラックス)ロフトクイーン、デイベッドが窓際に置かれています。
こちらは、珍しく2つのベッドをタテに並べたツインのお部屋。
こんな風にインスタ撮りのセッティングも楽しみ。壁には古い大阪の地図が描かれています。
上写真は、今回泊まってみたスイートのリビング。
こちらはベッドルーム。ベッドのマットレスも適度に固く完全熟睡でした!この部屋の窓はサントリー本社側向きで、高速道路も見下ろせます。
バスルームが使いやすくうれしくなります。ちょうどよい高さの椅子が備わっていて、バスタブに溜めるお湯はボタンひとつ押せばよいし、シャワー&レインシャワーも気持ちよく、持参した入浴剤を入れて至福のバスタイムを楽しみました。
ティー&コーヒーセット。携帯できるようにカップも用意されています。
アクセサリー入れもあって、便利でした。
官公庁街と堂島川沿いをおさんぽ
ホテルのすぐそばには堂島川があって、堂島川と土佐堀川に挟まれた東西約3kmの中之島という中州周辺を散策できます。ダイエットで毎日ジョギングは欠かせない、という人は走ってみませんか?
堂島川沿いを歩くと、いくつも眼鏡橋風のレトロなブリッジがかかっています。かつて船が運搬の中心だった時代、この周辺は商業の中心地でした。
中之島公園のバラ園まで行ったら引き戻しても良いですが、もう少し東へ足を延ばせば大阪市立東洋陶磁美術館もあり、市役所、中之島図書館、日本銀行旧館などをはじめとしたレトロ建築散策も楽しめます。写真は大阪市役所!こんなに立派だったとは。宿泊ルポグルメ編へ続きます。
アロフト大阪堂島
住所:大阪府大阪市北区堂島浜2-1-31
電話:06‐4796‐6662
URL:https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/osaal-aloft-osaka-dojima/
[ALL PHOTO BY SACHIKO SUZUKI]
[tabizine_related ids="370378,360449,344978"]
梅田駅そば、大阪キタのビジネス街「堂島」
今年6月末、梅田の南に位置するビジネス街、堂島に「アロフト大阪堂島」(14階建て全305室)がオープンしました。
心斎橋や道頓堀などのエリアは「ミナミ」、アロフトホテルのある堂島は「キタ」と呼ばれていて、サントリー本社や大手新聞社など有名企業が軒を連ねる、いわゆる大阪の丸の内的なビジネス街です。写真は今回泊まったロフトスイート寝室から見る景色。
地元で人気の高級飲み屋街「北新地」へは徒歩圏内です。
マリオットの「アロフト」ブランドとは
「アロフトホテル」とは、米マリオット・インターナショナルが力を入れる次世代ライフスタイルブランドの4つ星ホテル。実はすでに2008年にカナダのモントリオールで誕生し、現在世界29か国に190以上を展開していて、昨年10月の「アロフト東京銀座」開業に続き、関西初の進出となりました。館内のロフト風デザインからこの名が付けられています。
音楽にフォーカス、地元ミュージシャン育成の場にも!
「次世代ライフスタイルブランド」をわかりやすくいうなら、デジタルネイティブ、SNSネイティブ、スマホネイティブともいわれるZ世代(※)をターゲットに、音楽とデザインをコンセプトとした“遊べるホテル”とでもいいましょうか。泊まるだけではなく、出会いの空間、ミュージシャンを育てるライブハウス的な空間を提供します。
※1990年代後半~2015年頃に生まれた世代
LGBTのゲストもウェルカム。自分に自信を持ち、常にポジティブに物事を考える人たちのために泊まってほしいホテル、とのコンセプトも。写真はアロフト大阪堂島のスタッフたち。ハツラツとして人懐っこい楽しいスタッフばかりです。
「音楽にフォーカス」。これは、地元の音楽学校とコラボして、駆け出しのミュージシャンがホテル内の「WXYZバー」でゲストを前にして練習できるように、という本格的な取り組みです。
なんと、総支配人のユージン・パク氏が自ら、梅田辺りで地元のミュージシャンに声をかけて、参加者を募っている、というからその熱の入れようがわかります。
泊まれば、堂島の歴史をもっと知りたくなる
まず、エントランスを入って目に入るのが60年代のレトロな小型三輪トラック「ミゼット」。ワクワク感が高まります。ホテル近くを流れる堂島川沿いは、江戸時代から全国の年貢が集まる「堂島米市場」があった場所でした。
昭和に入ってからも米市場として栄え、当時米運搬用として活躍したのがこの車です。
旧堂島ホテルのコロニアル外観はそのままに
アロフト堂島は、関西財界人の社交場として親しまれてきた旧堂島ホテル(1984~2015年)跡に建てられています。元の建物のコロニアル建築外観は残し、内部はアロフトのコンセプトである「倉庫風」。開放的でポップな空間に魅入ってしまいます。入って正面はエントランスロビー、右はラウンジ&バー、左はダイニングスペース・・・スケートボードに描かれた古い地図、天井のデジタルアートなど、そこかしこが圧巻の映えデザインばかり!
チェックインは待つことなくスマホで、が基本。
旧堂島ホテルの外観が、ゲストルーム内の壁紙にパターンとなって描かれているではないですか。
リミックスラウンジ&バーWXYZバーは、仕事帰りのビジネスマンや近所の住民が立ち寄る、交流の場的なバーでした。
オープンしてまだ1カ月も経たない時期に、すでに常連さんが飲みに来ていて、GMのユージンさんが帰り際に「毎度おおきに、また明日!」と声かけているのも新鮮。旧堂島ホテルの名残が感じられる光景です。
アプローチエリアのお笑いセンスにクスッ!
エレベーターに乗る前に気になるキッチュなデコレーションが!よく見ると、恐竜が大阪ならではのアイコン的シンボルを纏っています。
心斎橋のくいだおれ太郎、阪神タイガース、たこ焼き、大阪のおばちゃん、太陽の塔、道頓堀かに道楽、大阪発祥チキンラーメン・・・こちらも全部残らずスマホカメラに収めてしまいまいたくなるはず。こちらは、くいだおれ太郎恐竜。
居心地よく、使いやすさ抜群の客室
客室は、ロフトクイーン(ダブル)、ロフトツイン(ツイン)、DXロフトクイーン、スイートの4タイプ。上写真はロフトクイーンです。
上写真はDX(デラックス)ロフトクイーン、デイベッドが窓際に置かれています。
こちらは、珍しく2つのベッドをタテに並べたツインのお部屋。
こんな風にインスタ撮りのセッティングも楽しみ。壁には古い大阪の地図が描かれています。
上写真は、今回泊まってみたスイートのリビング。
こちらはベッドルーム。ベッドのマットレスも適度に固く完全熟睡でした!この部屋の窓はサントリー本社側向きで、高速道路も見下ろせます。
バスルームが使いやすくうれしくなります。ちょうどよい高さの椅子が備わっていて、バスタブに溜めるお湯はボタンひとつ押せばよいし、シャワー&レインシャワーも気持ちよく、持参した入浴剤を入れて至福のバスタイムを楽しみました。
ティー&コーヒーセット。携帯できるようにカップも用意されています。
アクセサリー入れもあって、便利でした。
官公庁街と堂島川沿いをおさんぽ
ホテルのすぐそばには堂島川があって、堂島川と土佐堀川に挟まれた東西約3kmの中之島という中州周辺を散策できます。ダイエットで毎日ジョギングは欠かせない、という人は走ってみませんか?
堂島川沿いを歩くと、いくつも眼鏡橋風のレトロなブリッジがかかっています。かつて船が運搬の中心だった時代、この周辺は商業の中心地でした。
中之島公園のバラ園まで行ったら引き戻しても良いですが、もう少し東へ足を延ばせば大阪市立東洋陶磁美術館もあり、市役所、中之島図書館、日本銀行旧館などをはじめとしたレトロ建築散策も楽しめます。写真は大阪市役所!こんなに立派だったとは。宿泊ルポグルメ編へ続きます。
アロフト大阪堂島
住所:大阪府大阪市北区堂島浜2-1-31
電話:06‐4796‐6662
URL:https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/osaal-aloft-osaka-dojima/
[ALL PHOTO BY SACHIKO SUZUKI]
[tabizine_related ids="370378,360449,344978"]