大阪、京都、奈良から約2〜3時間。山岳修験道の祖・役行者(えんのぎょうじゃ)により開山された霊峰「大峯山」のふもと、山上川が流れる天川村の「洞川(どろがわ)温泉郷」。登山や観光に温泉も、ぜひ宿泊して満喫してほしい地です。10軒以上の宿泊所がある中、今回宿泊したのは「花あかりの宿 柳屋」。源泉かけ流し温泉に女将さんのお料理と、日々の暮らしの延長にあるような、丁寧なおもてなしのお宿を紹介します。
お花が迎える「花あかりの宿 柳屋」
清らかな水と温泉に恵まれた洞川温泉郷。洞川温泉のバス停から徒歩約8分、中心の行者さん通りから少し離れた川沿いに佇む「花あかりの宿 柳屋」。近くには「龍泉寺」や「面不動鍾乳洞」があり、観光にも行きやすい立地です。
お花が美しく生けられた広い玄関で、お宿の皆さまが笑顔で迎えてくださいました。これまで宿泊された修験者の方々の記念写真も飾られて、ここが聖地であることを実感します。
床も丁寧に磨かれて艶々。階段や廊下に季節のお花や和小物が飾られ、和風アトリエのような雰囲気。
1階と2階には共同トイレと洗面台があり、実家に帰ってきているような懐かしさが漂います。
素泊まりから、湯豆腐鍋・鴨鍋・地鶏鍋などの鍋料理や山菜料理など、女将さんが腕によりをかけた季節の料理の宿泊プランまで用意されています(季節や宿泊日・宿泊人数により料金が異なるので、お問い合わせください)。
今回、1日2組限定「旬の地場産野菜料理と美味しい出汁まき玉子焼き朝食プラン(夕食なし)」にて宿泊(9,480円・税込/別途、温泉入湯税100円・施設利用料250円)。
夕食なしの場合は、温泉街のカフェや飲食店で早めに腹ごしらえをしたり、商店でお買い物をしておくといいですね。
窓からの景観が素敵な和室
客室は7部屋(6〜12畳程/1〜5名)あり、角部屋の広々とした和室に宿泊。お部屋と廊下は襖戸で仕切られてますが、中から鍵がかけられます。
お部屋にも花が生けられ、窓からは山々を望め、夏には“行者祭り”の花火も見えるそう。
雨上がりは蒸気が空へ昇り、水墨画のような表情に。山の天気は変わりやすく、景観観察が楽しい。
天川村で1番高い「かりがね橋」も見え、
お宿の横を流れる「小泉川」のせせらぎの音は、テレビをつける気にもならないほどの心地よさ。
テーブルには日本茶と洞川の名水「ごろごろ水」が魔法瓶にセットされ、女将さんがお茶を淹れてもてなして下さいました。
お茶請けには、旅館のお隣の工房でひとつずつ手作りしている「かき餅(四角)」と「きりこ(サイコロ状)」。関西のテレビ番組でも紹介され、宿泊客からも大人気のお菓子。
契約農家さんの減農薬米と名水で作ったお餅を薄切りと角切りにして、冬場に乾燥し、食べる前に油で揚げてと、手間ひまがかけられています。軽くてサクサクでお米の甘みが豊かで、「きりこ」のほうは塩気もきいていて、あっという間に食べてしまいました!
お部屋には、浴衣・歯ブラシ・ドライヤー・バスタオル・フェイスタオルが用意され、温泉気分も高まります!
極上の湯!自慢の源泉かけ流し温泉
楽しみのお風呂は、洞川唯一の「源泉かけ流しの温泉」。リニューアルし、女将さんのこだわりが光っています!
彦星(男湯)・織姫(女湯)に分けられ、6:30〜9:30、16:00〜22:30の時間、入浴可能。朝夕でお風呂も入れ替わるので両方を楽しめます。
「織姫」の湯は、オレンジ色がやわらかく華やかなデザインで、思わず感激の声が出てしまいます!
「彦星」の湯は、黒を貴重にスタイリッシュ!5〜6人程がのんびり入浴できる広さです。
注がれる源泉は透明度が高く、熱すぎず、体の芯からじんわりと温まり、それこそ極楽・・・。外の仕切の隙間から山が見え、鳥の声と温泉が注がれる音をBGMに、長湯をしたくなる贅沢な空間。
そして、湯上がりの肌質は吸い付くようにきめ細かく、自分でもうっとりする肌触り!宿泊客からも喜びの声が多いそうです。
お風呂の前にはかわいらしい大きな鏡の洗面台があり、湯上がりの身支度にとても便利。
夏でも涼しいので、厚みある布団でも体感温度がちょうどよく、せせらぎを聞きながらぐっすり眠りました。
囲炉裏を囲む至福の朝食
朝食会場は屏風で仕切られた1階の広間。昔話のような雰囲気の手作りの囲炉裏を、色とりどりの器に盛られた和朝食が囲っています。
黄色が濃く、お出汁がやさしいふわふわの玉子焼き、シャキシャキの梅ごぼう、骨までやわらかく甘味が凝縮した鮎の甘露煮、山菜のお浸しや煮物など、一口ごとに四季の美味をじっくり味わいます。
巻きすをめくると、大根おろしとジャコ、昆布の佃煮、さつまいものレモン煮と、ご飯のお供たち!
鰹節・昆布・じゃこの旨味が共演した自家製味噌のお味噌汁に、ご飯は一粒ごとがふっくらみずみずしく、おひつなのでおかわりもできて大満足!
お野菜、お米、お茶に至るまで、奈良の農家さん直送の減農薬のもので、食べる人の体を思った女将さんのお料理。
朝日を浴びながら、囲炉裏からの炭の芳ばしい香りとお料理にほっこりとした朝を楽しめます。
洞川のおみやげも!暮らすように宿泊を
ちなみに、お宿の前の売店には、「かき餅」「きりこ」「梅ごぼう」などの食品や、作家さんの絵葉書など雑貨も販売されていて、洞川土産にもぴったり。
デジタル社会から離れて癒やされ、里帰りをしたような温もりの1泊。
生けられた花々が、移ろう四季の美と、おもてなしの心の美を表現しているよう。優しく丁寧なお宿で、自分をリセットするひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
花あかりの宿 柳屋
住所:奈良県吉野郡天川村洞川489-9
電話:0747-64-0621
交通:近鉄吉野線「下市口駅」より洞川温泉行バス(乗車約75分)終点「洞川温泉」バス停より徒歩約8分
HP:http://www.dorogawa-yanagiya.com/sp/index.html
[All photos by kurisencho]
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お花が迎える「花あかりの宿 柳屋」
清らかな水と温泉に恵まれた洞川温泉郷。洞川温泉のバス停から徒歩約8分、中心の行者さん通りから少し離れた川沿いに佇む「花あかりの宿 柳屋」。近くには「龍泉寺」や「面不動鍾乳洞」があり、観光にも行きやすい立地です。
お花が美しく生けられた広い玄関で、お宿の皆さまが笑顔で迎えてくださいました。これまで宿泊された修験者の方々の記念写真も飾られて、ここが聖地であることを実感します。
床も丁寧に磨かれて艶々。階段や廊下に季節のお花や和小物が飾られ、和風アトリエのような雰囲気。
1階と2階には共同トイレと洗面台があり、実家に帰ってきているような懐かしさが漂います。
素泊まりから、湯豆腐鍋・鴨鍋・地鶏鍋などの鍋料理や山菜料理など、女将さんが腕によりをかけた季節の料理の宿泊プランまで用意されています(季節や宿泊日・宿泊人数により料金が異なるので、お問い合わせください)。
今回、1日2組限定「旬の地場産野菜料理と美味しい出汁まき玉子焼き朝食プラン(夕食なし)」にて宿泊(9,480円・税込/別途、温泉入湯税100円・施設利用料250円)。
夕食なしの場合は、温泉街のカフェや飲食店で早めに腹ごしらえをしたり、商店でお買い物をしておくといいですね。
窓からの景観が素敵な和室
客室は7部屋(6〜12畳程/1〜5名)あり、角部屋の広々とした和室に宿泊。お部屋と廊下は襖戸で仕切られてますが、中から鍵がかけられます。
お部屋にも花が生けられ、窓からは山々を望め、夏には“行者祭り”の花火も見えるそう。
雨上がりは蒸気が空へ昇り、水墨画のような表情に。山の天気は変わりやすく、景観観察が楽しい。
天川村で1番高い「かりがね橋」も見え、
お宿の横を流れる「小泉川」のせせらぎの音は、テレビをつける気にもならないほどの心地よさ。
テーブルには日本茶と洞川の名水「ごろごろ水」が魔法瓶にセットされ、女将さんがお茶を淹れてもてなして下さいました。
お茶請けには、旅館のお隣の工房でひとつずつ手作りしている「かき餅(四角)」と「きりこ(サイコロ状)」。関西のテレビ番組でも紹介され、宿泊客からも大人気のお菓子。
契約農家さんの減農薬米と名水で作ったお餅を薄切りと角切りにして、冬場に乾燥し、食べる前に油で揚げてと、手間ひまがかけられています。軽くてサクサクでお米の甘みが豊かで、「きりこ」のほうは塩気もきいていて、あっという間に食べてしまいました!
お部屋には、浴衣・歯ブラシ・ドライヤー・バスタオル・フェイスタオルが用意され、温泉気分も高まります!
極上の湯!自慢の源泉かけ流し温泉
楽しみのお風呂は、洞川唯一の「源泉かけ流しの温泉」。リニューアルし、女将さんのこだわりが光っています!
彦星(男湯)・織姫(女湯)に分けられ、6:30〜9:30、16:00〜22:30の時間、入浴可能。朝夕でお風呂も入れ替わるので両方を楽しめます。
「織姫」の湯は、オレンジ色がやわらかく華やかなデザインで、思わず感激の声が出てしまいます!
「彦星」の湯は、黒を貴重にスタイリッシュ!5〜6人程がのんびり入浴できる広さです。
注がれる源泉は透明度が高く、熱すぎず、体の芯からじんわりと温まり、それこそ極楽・・・。外の仕切の隙間から山が見え、鳥の声と温泉が注がれる音をBGMに、長湯をしたくなる贅沢な空間。
そして、湯上がりの肌質は吸い付くようにきめ細かく、自分でもうっとりする肌触り!宿泊客からも喜びの声が多いそうです。
お風呂の前にはかわいらしい大きな鏡の洗面台があり、湯上がりの身支度にとても便利。
夏でも涼しいので、厚みある布団でも体感温度がちょうどよく、せせらぎを聞きながらぐっすり眠りました。
囲炉裏を囲む至福の朝食
朝食会場は屏風で仕切られた1階の広間。昔話のような雰囲気の手作りの囲炉裏を、色とりどりの器に盛られた和朝食が囲っています。
黄色が濃く、お出汁がやさしいふわふわの玉子焼き、シャキシャキの梅ごぼう、骨までやわらかく甘味が凝縮した鮎の甘露煮、山菜のお浸しや煮物など、一口ごとに四季の美味をじっくり味わいます。
巻きすをめくると、大根おろしとジャコ、昆布の佃煮、さつまいものレモン煮と、ご飯のお供たち!
鰹節・昆布・じゃこの旨味が共演した自家製味噌のお味噌汁に、ご飯は一粒ごとがふっくらみずみずしく、おひつなのでおかわりもできて大満足!
お野菜、お米、お茶に至るまで、奈良の農家さん直送の減農薬のもので、食べる人の体を思った女将さんのお料理。
朝日を浴びながら、囲炉裏からの炭の芳ばしい香りとお料理にほっこりとした朝を楽しめます。
洞川のおみやげも!暮らすように宿泊を
ちなみに、お宿の前の売店には、「かき餅」「きりこ」「梅ごぼう」などの食品や、作家さんの絵葉書など雑貨も販売されていて、洞川土産にもぴったり。
デジタル社会から離れて癒やされ、里帰りをしたような温もりの1泊。
生けられた花々が、移ろう四季の美と、おもてなしの心の美を表現しているよう。優しく丁寧なお宿で、自分をリセットするひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
花あかりの宿 柳屋
住所:奈良県吉野郡天川村洞川489-9
電話:0747-64-0621
交通:近鉄吉野線「下市口駅」より洞川温泉行バス(乗車約75分)終点「洞川温泉」バス停より徒歩約8分
HP:http://www.dorogawa-yanagiya.com/sp/index.html
[All photos by kurisencho]
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