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【台湾おすすめグルメ】炒めた揚げ物が油っこくなく旨味が凝縮「初炸小食店」

TABIZINE 2021年10月30日 18時0分

台湾の夜市や屋台で定番の「鹹酥雞(シエンスージー)」は、鶏肉や野菜などの好きな具材を選んでお店の方に渡すと、その場で揚げて調理してくれる料理で、お酒ともよく合います。今回訪れた台北MRT國父紀念館駅近くの「初炸小食店」は、漬け込んだ食材を揚げるだけでなく、さらに炒めるというこだわりぶり! 座ってゆっくりいただけるのも、うれしいポイントです。

台北MRT國父紀念館駅近くで揚げ物料理ならココ「初炸小食店」


こだわりの揚げ物がいただける人気のお店「初炸小食店(チュージャーシャオシーディエン)」の最寄り駅は、台北MRT國父紀念館駅。住宅街でひっそりと営業する、こぢんまりとしたお店でありながらも、客足が途切れることはありません。



鹹酥雞(鹽酥雞とも呼ばれる)は夜市や屋台の形で営業されている場合が多く、イートインができるお店は少ないのですが、こちらのお店には小さなテーブル席が3席ほど用意されています。

一般的な鹹酥雞は、カットした食材を揚げて味付けする形ですが、このお店では漬け込んだ食材を揚げたあと、さらに炒めるという工程が加わっています。これはお店オリジナルの調理の仕方で、揚げるだけでなく炒めることで食材の旨味を引き立てるとのこと。ほかの鹹酥雞店とどう異なるのか、気になるところです。
まずは注文票に記入


まずは店頭に置かれている注文票に記入して、先に会計を済ませます。注文票に載っていない日替わりの一品料理は手書きで記入します。



アルコール飲料やコーラも提供されており、店内でいただくことができます。

今回は、鹹酥雞は藕炸鹹酥雞(鶏肉)、自家芋頭糕(自家製タロイモ餅)、糯米椒(ししとう)、杏鮑菇(エリンギ)を注文し、一品料理は鮪魚酸豆牛肉捲(ツナ酸豆牛肉巻き)を注文。鹹酥雞はお好みで洋蔥(玉ねぎ)、大蒜(にんにく)、辣粉(唐辛子パウダー)を加えるかを選べるのですが、すべて加えるにチェックをしました。

合計価格は235元(約960円)。2人でいただいてちょうどよいくらいの量です。
ハーブが香る牛肉巻きのおいしさに驚き


しばらくすると、料理が運ばれてきます。



まずは一品料理の「鮪魚酸豆牛肉捲(ツナ酸豆牛肉巻き)」から。皮がパリッとしていて、中にはたっぷりと牛肉あんが入っています。肉汁がどんどんあふれてくるので、気をつけながら食べる必要があります。

牛肉とツナのジューシーさにイノンド(ディル)がふわっと香り、同時にレモンの酸味が加わっているのを感じます。お肉だけだとしつこくなりそうですが、ハーブの香りとレモンの酸味が絶妙にきいていて、繊細かつ飽きがこない味わいです。これはここのお店に来たら必食の料理かも。
鹹酥雞もそれぞれの食材の味が活きたおいしさ


続いては、できたての鹹酥雞をいただきます。まずは定番の鶏肉から。ひとくちいただくと、鶏肉のやわらかさに驚きました。漬けこんでから揚げられているので、味がしっかりとついています。揚げ物特有のあぶらっこさも感じず、炒めることで揚げた油が飛ばされ、旨味が凝縮されるのかなと感じました。



自家製タロイモ餅は、タロイモのつぶつぶ感も残っていてモチモチ。タロイモ好きの方におすすめです。エリンギの弾力のある食感を楽しみつつ、ししとうのピリッとした辛さも揚げ物のアクセントになっています。どれも食材の味が活きていて、ていねいに作られているのを感じました。

初炸小食店は、ほかの鹹酥雞店の価格設定とほとんど変わらない価格設定にもかかわらず、それぞれの料理や調理法に店長さんの強いこだわりを感じました。揚げ物大好き!という方に、ぜひおすすめしたいお店です。
初炸小食店
住所:台北市大安區光復南路308巷57號

[All photos by Yui Imai]
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