京都・下鴨神社にほど近い、閑静な住宅街に構える「茶寮 宝泉」。築100年以上の数寄屋造りのお座敷で、名物のわらびもちや季節の生菓子などの上質な和スイーツを味わえます。時は冬。美しい枯山水の日本庭園を眺めながら、身も心も温まる「白小豆ぜんざい」をいただいてきました。
閑静な高級住宅街・下鴨に構える「茶寮 宝泉」
下鴨神社にほど近い京都の高級住宅街・下鴨に「茶寮 宝泉」が佇んでいます。板塀が囲む見るからに立派な店構え。近くには母体の和菓子店「宝泉堂 本店」があります。JR京都駅の新幹線用改札内にある「宝泉 京都駅店」と下鴨神社境内「下鴨神社 さるや」は系列店です。
風格のある建物の暖簾をくぐるのは気分がいいですね。石畳の先にはどんな空間が広がっているのでしょう。
庭の緑が映えるミニマルな和空間
まずは席が用意されるまで待合で待機。棚には「宝泉堂」のお菓子が並んでいるので、帰りに購入することもできます。お庭の緑を眺めていると、時間がゆったりと流れていきます。
では、お座敷へ。凛とした佇まいの建物に入ると、すっと背筋が伸びる思いです。
通されたのはみずみずしい緑が目を潤す、庭園を望める席。究極の和のミニマリスムともいえる空間です。心が洗われるよう。
ほかの席も同様で、座敷にあるのは木製の座卓と座布団のみ。上質な空間だからこそ、この潔いシンプルさが美しい。そしてお庭の緑がひと際映えるのですね。
品の良い「白小豆ぜんざい」が格別
まずは、ほうじ茶と丹波産の豆を活かした「しぼり豆」と「賀茂葵」がサービスされます。丹波産黒大豆と丹波大納言小豆、それぞれの存在感をしっかりと感じられる甘味が少し。雪が舞う寒い日だったので、温かいお茶とほんのひとかけらの甘みに、こわばっていた心身が緩みます。下鴨神社ゆかりの葵の図柄が入った急須が素敵です。
そして「白小豆ぜんざい」1,180円(税込)が運ばれてきました。10月中旬頃から3月頃までの期間限定メニューです。無地の塗りのお椀が美しい。箸休めに煎り豆が添えられています。
蓋を開けると小ぶりのお餅が二つ。下には形を残したままの白小豆の汁が。実は白小豆のぜんざいをいただくのは初めてのような気がします。白小豆は希少なのだそうです。
まずはぜんざいをいただきます。生産数が少ないという兵庫県産の白小豆は、小豆と比べると香りが控えめでくせのない端正な味わいです。豆をしっかりといただく感覚です。そして想像とは異なり、汁にはしっかりと甘みがあります。このぜんざいに柔らかく伸びのよい餅が絡まり、ほどよい甘みになります。
餅は少し焼き色が付き、ほんのりと香ばしい。すべてにおいて気品を感じる一皿です。寒い日に温かいぜんざいをいただくと本当においしい! お庭をながめながらいただくと格別です。
こちらでは、季節ごとにおいしい和菓子を楽しめます。名物は「わらび餅」。ほかにも「大納言小豆ぜんざい」「抹茶くず湯」そして、毎朝作りたての上生菓子を抹茶と共にいただけます。季節の上生菓子も風情を感じられていいですね。
床の間には季節ごとに変わる室礼が。お正月明けに伺ったので、初日の出でしょうか。おめでたい掛軸に気分が華やぎます。
帰り際には希少な京土産の購入も
そして帰り際には、「宝泉堂 本店」や系列店、オンラインショップでしか購入できない京土産を購入できます。京都に住む筆者もお土産によく購入する「賀茂葵」。下鴨神社ゆかりの葵祭にちなんだ、丹波大納言小豆を使った和菓子です。ハート(葵の葉)形がキュートで、モダンで洒落たパッケージが喜ばれます。バレンタインやホワイトデーにいかがでしょう?
栗を活かした「賀茂栗」や「賀茂黒」もあります。詳しくはオンラインショップをどうぞ。
下鴨神社を訪れる際にはもちろん、こちらを目がけて、または「宝泉堂 本店」での買い物がてらの休憩に立ち寄ってみてはいかがでしょう。ゆっくりと和のひと時を過ごせます。
茶寮 宝泉
住所:京都市左京区下鴨西高木町25
TEL:075-712-1270
営業時間:10:00~17:00(L.O. 16:30)
定休日:水・木曜日
駐車場:店舗横2台、西に数件の向かい側6台有
※就学前(小学校未満)のお子様、静かにお座りいただけないお子様の座敷での喫茶はご遠慮いただいております。店舗内に専用の立礼席(テーブル席)を1卓設けておりますので、そちらのご利用をお願いしております。
URL:http://housendo.com/shop/
オンラインショプ:https://housendo.shop/
[All photos by Yo Rosinberg]
Do not use images without permission.
閑静な高級住宅街・下鴨に構える「茶寮 宝泉」
下鴨神社にほど近い京都の高級住宅街・下鴨に「茶寮 宝泉」が佇んでいます。板塀が囲む見るからに立派な店構え。近くには母体の和菓子店「宝泉堂 本店」があります。JR京都駅の新幹線用改札内にある「宝泉 京都駅店」と下鴨神社境内「下鴨神社 さるや」は系列店です。
風格のある建物の暖簾をくぐるのは気分がいいですね。石畳の先にはどんな空間が広がっているのでしょう。
庭の緑が映えるミニマルな和空間
まずは席が用意されるまで待合で待機。棚には「宝泉堂」のお菓子が並んでいるので、帰りに購入することもできます。お庭の緑を眺めていると、時間がゆったりと流れていきます。
では、お座敷へ。凛とした佇まいの建物に入ると、すっと背筋が伸びる思いです。
通されたのはみずみずしい緑が目を潤す、庭園を望める席。究極の和のミニマリスムともいえる空間です。心が洗われるよう。
ほかの席も同様で、座敷にあるのは木製の座卓と座布団のみ。上質な空間だからこそ、この潔いシンプルさが美しい。そしてお庭の緑がひと際映えるのですね。
品の良い「白小豆ぜんざい」が格別
まずは、ほうじ茶と丹波産の豆を活かした「しぼり豆」と「賀茂葵」がサービスされます。丹波産黒大豆と丹波大納言小豆、それぞれの存在感をしっかりと感じられる甘味が少し。雪が舞う寒い日だったので、温かいお茶とほんのひとかけらの甘みに、こわばっていた心身が緩みます。下鴨神社ゆかりの葵の図柄が入った急須が素敵です。
そして「白小豆ぜんざい」1,180円(税込)が運ばれてきました。10月中旬頃から3月頃までの期間限定メニューです。無地の塗りのお椀が美しい。箸休めに煎り豆が添えられています。
蓋を開けると小ぶりのお餅が二つ。下には形を残したままの白小豆の汁が。実は白小豆のぜんざいをいただくのは初めてのような気がします。白小豆は希少なのだそうです。
まずはぜんざいをいただきます。生産数が少ないという兵庫県産の白小豆は、小豆と比べると香りが控えめでくせのない端正な味わいです。豆をしっかりといただく感覚です。そして想像とは異なり、汁にはしっかりと甘みがあります。このぜんざいに柔らかく伸びのよい餅が絡まり、ほどよい甘みになります。
餅は少し焼き色が付き、ほんのりと香ばしい。すべてにおいて気品を感じる一皿です。寒い日に温かいぜんざいをいただくと本当においしい! お庭をながめながらいただくと格別です。
こちらでは、季節ごとにおいしい和菓子を楽しめます。名物は「わらび餅」。ほかにも「大納言小豆ぜんざい」「抹茶くず湯」そして、毎朝作りたての上生菓子を抹茶と共にいただけます。季節の上生菓子も風情を感じられていいですね。
床の間には季節ごとに変わる室礼が。お正月明けに伺ったので、初日の出でしょうか。おめでたい掛軸に気分が華やぎます。
帰り際には希少な京土産の購入も
そして帰り際には、「宝泉堂 本店」や系列店、オンラインショップでしか購入できない京土産を購入できます。京都に住む筆者もお土産によく購入する「賀茂葵」。下鴨神社ゆかりの葵祭にちなんだ、丹波大納言小豆を使った和菓子です。ハート(葵の葉)形がキュートで、モダンで洒落たパッケージが喜ばれます。バレンタインやホワイトデーにいかがでしょう?
栗を活かした「賀茂栗」や「賀茂黒」もあります。詳しくはオンラインショップをどうぞ。
下鴨神社を訪れる際にはもちろん、こちらを目がけて、または「宝泉堂 本店」での買い物がてらの休憩に立ち寄ってみてはいかがでしょう。ゆっくりと和のひと時を過ごせます。
茶寮 宝泉
住所:京都市左京区下鴨西高木町25
TEL:075-712-1270
営業時間:10:00~17:00(L.O. 16:30)
定休日:水・木曜日
駐車場:店舗横2台、西に数件の向かい側6台有
※就学前(小学校未満)のお子様、静かにお座りいただけないお子様の座敷での喫茶はご遠慮いただいております。店舗内に専用の立礼席(テーブル席)を1卓設けておりますので、そちらのご利用をお願いしております。
URL:http://housendo.com/shop/
オンラインショプ:https://housendo.shop/
[All photos by Yo Rosinberg]
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