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【世界の病院食ルポ】フレンチなのに、機内食みたい!?2023年8月ボルドー総合病院編

TABIZINE 2023年8月31日 20時0分

機内食にもお国柄が表れるように、入院中の食事もその国ならでは。こちらの記事では、世界の病院食にフォーカス! というわけで、今回は筆者の暮らすフランス編。ワインの銘醸地ボルドーにほど近い場所にある、リブルヌ・ロベール・ブラン総合病院の入院食をルポします。


メニューが選べる!


2023年8月中旬、出産のために3日間ほど入院しました。出産直前の分娩室で陣痛の痛みと戦っている際に(!)、助産師さんから出産後の入院食メニューリストを手渡されました。



目を通すと、鶏肉のリゾットにタジンなど、品数は40種類ほど。肉が苦手なこともあり、魚中心のメニューを選んでみました。選択したものの一部が、入院中の献立に反映されるそうです。宗教上、豚肉NGのイスラム系移民やアラブ系フランス人も多いので、これはすごく便利なシステムだと思いました。

続いては、入院中のある1日の食事メニューをご紹介。

好きなものを好きなだけ! ビュッフェ形式の朝食


出産後の朝食は、特にしっかり食べたいもの。という理由からなのか、こちらの病院の朝食はビュッフェ形式でした。

フランスの朝食のメインは、パンまたはシリアル、あるいはビスコットと呼ばれるラスクのようなもの、またはマドレーヌやビスケットなどのお菓子類。それにカフェオレボウルにたっぷりのコーヒーや紅茶などを用意します。



病院の朝食もこのパターンで、ビュッフェにはなかったシリアル以外の全ての炭水化物を取ってきました。この日は残念ながらフルーツもヨーグルトもありませんでした。ドリンクは薄味のホットチョコレート。

ランチ :メインは夏野菜のオムレツ
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この日のランチは、前菜に西洋ネギと卵のサラダ、メインはトマトとパプリカのオムレツ、付け合わせに夏野菜とポテトの炒め物、食後のサン・ネクテールというあっさりした味わいのチーズ、デザートは今が旬のアプリコット。バゲットがデフォルトで2切れ付いてきます。

前日の食事は、揚げ物やバターをたっぷり使った献立で重かったので、この日のランチはライトなトマト味がおいしく感じました。

夕食:メインはタラのココナッツカレー
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この日の夕食は、前菜はなしで、メインにタラのココナッツカレーソース。パプリカにズッキーニなど、夏野菜たっぷりのクスクスが添えられていました。前菜がないからなのか、デザートは焼きリンゴとアプリコット味のヨーグルトの2種類。そしてデフォルトのパンが2切れ。

グラニュー糖が付いてきたので、食後にコーヒーでもあるのかな? と思いきや、焼きリンゴ用の砂糖だった模様。

ココナッツカレーソースはクリーミーで、バゲットを浸して食べたくなる味。夏野菜のクスクスとの相性はそれほどよくないかも。

総評
4年前にもフランスで出産しているのですが、そのときの食事はかなり量が多く、また、炭水化物とデザートがたっぷりだった記憶があります。



一方、こちらの病院は量が少なく、夜中にお腹が空いてしまい、助産師さんに軽めの夜食をお願いしたほど。仏病院食の印象は、美食の国フランスにしては珍しく、大味かつ薄味でした。オーストラリアの病院食がうらやましい! 

[All photos by sweetsholic]

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