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【世界中に根強いファンを持つ】アートと音楽を軸に生まれたホテル「エースホテル京都」宿泊記|泊まりたい5つの理由

TABIZINE 2024年3月14日 20時0分


アメリカのクリエイター集団が生んだ、センス溢れる「エースホテル」。世界中に根強いファンを持つホテルブランドですが、2024年3月現在、アジアで唯一展開されているのが「エースホテル京都」です。今回、ひとりでステイケーションし、存分にエースホテルの世界観に浸ってきました。「エースホテル京都」の5つの推しポイントを、リアルな宿泊体験からご紹介します。



「エースホテル京都」5つの推しポイント


アーティストの作品が散りばめられたインテリアデザイン
音を愛でる空間。部屋にはレコードやギターが
作業したくなる「ステイケーション」に最適な場所
個性豊かな部屋タイプ
ついにオープンしたメインダイニング「KŌSA(コウサ)」

アーティストの作品が散りばめられたインテリアデザイン



筆者は一番スタンダードなタイプの「スタンダードキング」に宿泊しました。この部屋の中に、アーティストたちが生み出した作品が一体いくつ詰まっているのでしょう。



部屋の中心に飾られたタペストリーは、柚木沙弥郎さんの作品です。エースホテル京都では、ホテルのオリジナルロゴや全客室のアートに柚木さんのデザインを採用しています。客室によってデザインが異なるので、扉を開ける瞬間はワクワクしますね。



ベッドブランケットはアメリカの歴史あるブランド「ペンドルトン社」製、カーテンは日本のファッションブランド「ミナ ペルホネン」のテキスタイルを使用したもの。外が暗くなった頃にカーテンを閉めると、部屋の中がパッと華やぎます。肩肘張らなくてもよいムードを演出してくれ、まるでおしゃれな友人の家に遊びにきた気分。



浴室は完全独立型で、浴槽付き。日本の一般的なお風呂と同じように使えます。広さも余裕がありノンストレス。外資系のカジュアルホテルとしては、かなり使用感にこだわった設計であることが伺えます。



洗面台のハッピーなイラストが可愛いソープディッシュは、鹿児島県の「しょうぶ学園」の生徒のイラスト入り。フロント横のホテルショップでも販売されていました。



ミニバーも作品で溢れています。湯呑みは額賀章夫さんの笠間焼、お皿は伊藤丈浩さんの益子焼、SyuRoの茶筒。ひとつずつ手にとって、職人の技を感じてみてください。

音を愛でる空間。部屋にはレコードやギターが



エースホテル京都では、全客室に「Tivoli」のラジオと、「TEAC」のターンテーブルが設置されています。隣に立てかけられた数枚のレコードから気分にマッチした一枚を選び、そっと針を落としてみる。やわらかな音が広がる空間、そしてこの一連の体験こそが、「エースホテルらしさ」の解像度をぐっと上げてくれるはず。



また、一部の客室には「Epiphone」のギターも設置されています。もちろんディスプレイではなく、実際に演奏できるもの。アートと音楽を軸に生まれたホテルだからこそ、彼らの存在感は主役級。旅人たちは、それぞれの部屋でどんな音楽を奏でているのでしょうか。

作業したくなる「ステイケーション」に最適な場所



こちらは宿泊した部屋のデスクスペース。作業しやすい高さのテーブルや椅子は、ステイケーションにも最適です。



アメニティでいただいたクッキーを食べながら、筆者もしばらくパソコンで仕事を進めました。いつもと違う空間に背筋が伸びて、うんとやる気が出ます。



ルームアメニティのコーヒーもよいけれど、もうひとつおすすめの選択肢をご紹介。エースホテル京都の1階には「スタンプタウン コーヒー ロースターズ」が入っています。アメリカのエースホテルにも入店しているので、エースブランドの日本上陸とともにやってきたわけですね。こちらが日本一号店です。

「From seed to CUP(種からカップまで一貫して管理するシステム)」を実践するサードウェーブコーヒーカルチャーの先駆けとなったブランドで、生産管理から輸送、保管、店舗での抽出まで徹底されています。

そんなスタンプタウンのコーヒーを、ステイケーションの相棒にしてみてはいかがでしょうか。筆者はこちらのコーヒーが好きで、宿泊中に2度買いに行きました。ちなみに、スタンプタウンで買ったコーヒーは1階のロビーでも楽しめます。


©︎ACE HOTEL KYOTO

この日も、多くの人々がホテルに集い、コーヒーを味わいながら仕事に没頭中。世界各地からやってきたツーリストと、地元のクリエイターが交差する空間。エースホテルの核となるエッセンスは、日本・京都の地でもしっかりと受け継がれているようです。



個性豊かな部屋タイプ

「エースホテル京都」の客室ラインアップは、唯一無二のデザインで個性的。筆者が宿泊した部屋に加えて、とくに特徴のある4つの部屋をご紹介します。お好みのデザインを見つけてみてください。

ホテルの顔のような部屋「エーススイート」


キービジュアルとしてさまざまなメディアに登場する、ホテルの顔のような部屋「エーススイート」。京提灯「小嶋商店」の大きな照明が、頭上で優しい明かりを灯してくれます。



西洋と東洋のデザインがミックスされた室内は、ホテルのコンセプト「East Meets West」を体現した部屋。一つひとつの物に個性があり、すべてが主役。「エースホテル」のスピリットがぎゅっと凝縮された空間です。

一番大きな「ロフトスイート」


こちらは一番大きな「ロフトスイート」のリビングルーム。広々とした空間には2つのソファコーナーがあり、大人数でも快適に過ごせそう。



ダイニングテーブルもあるので、ホームパーティーのような使い方もできますね。実際に、京都へやってきたアーティストがライブ後に「打ち上げ会場」として使うこともあるそうです。

天井が高く個性的な配置「ヒストリックツイン」


こちらは「ヒストリックツイン」の部屋。配置が珍しく、奥にベッド、手前がソファ兼ワークスペースのコーナーになっています。



48平米の空間は機能的に仕切られ、長期滞在でも居心地がよさそう。天井が高いのも印象的です。

「デラックスツイン」テラス付きタイプ


最後に「デラックスツイン」のテラス付きタイプ。一見、よくあるツインルームに見えますが、ゆとりのある空間を生かして、エースホテルならではの活動「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」にも使われている部屋です。



2014年にエースホテル・ニューヨークでスタートし、今や世界中のエースホテルで行われている同活動。クリエイティブ集団やアート機関とのパートナーシップのもと、世界中のアーティストを各地のエースホテルに招き、一ヶ月間作品制作のスタジオとしてホテルの一室を提供します。創作のための時間と空間を与えられたアーティストの作品は、のちにエースホテルのギャラリーに展示・一般公開するアーティスト支援プログラムです。

ホテル全体にアートが散りばめられ、クリエイターと親和性が高い「エースホテル」ならではの取り組みですね。

ついにオープンしたメインダイニング「KŌSA(コウサ)」



2020年6月のホテル開業と同時にオープンした、イタリアンレストラン「ミスター・モーリスズ・イタリアン」と、バー&タコスラウンジ「ピオピコ」に加えて、新たな選択肢が増えました。2023年8月、満を持してメインダイニング「KŌSA(コウサ)」がオープン。現在、エースホテル京都の朝食は、こちらでいただくことができます。


©︎Shinsuke Matsukawa

大きな窓から自然光が差し込み、明るく開放的な店内。計118席とシート数も多く、個室やバーカウンターもあり、さまざまな使い方ができそうです。



ランチやディナーで展開されるのは、ロサンゼルス出身シェフのケイティ・コールさんが監修する「Farm To Table」がコンセプトのメニュー。農家や生産者から直接買い付けた食材を余すことなく使い切り、サスティナブルなスタイルを実践する注目の新レストランです。



※KŌSAは「Noma Kyoto」のポップアップの準備のため、2024年8月1日より一時的にクローズします。ポップアップの終了後、パートナーである監修シェフ、ケイティ・コールの指揮のもと、再オープンする予定です。


細部に宿ったストーリーを楽しむホテル「エースホテル京都」



エースホテル京都で目にするものには、バックグラウンドがあります。器ひとつ、照明ひとつとっても、そこにはストーリーが込められているのです。

チェックインからチェックアウトまで、小さな発見が絶えない場所。たくさんのアートに触れて、自分の中に眠っていた好奇心が目覚めるホテルです。次の京都旅では、そんな「カルチャーの発信地」に泊まってみてはいかがですか。

エースホテル京都
客室数:213室

住所:〒604-8185 京都府京都市中京区車屋町245-2
電話:075-229-9000
アクセス:地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅南改札口直結
料金:桜シーズンで客室料金が上がっており、
スタンダードキングルーム 80,174円(サービス料、消費税込み、宿泊税別)
ウェブサイト:https://jp.acehotel.com/kyoto/

 
[Photos by Yukika Sonoda]
 
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