栃木県日光市・霧降高原 キスゲ平園地にある「天空回廊」。まさに天空へ登っていくような1445段の階段を制覇すると、そこから広がるのは大迫力の超パノラマ絶景! 奇跡的に紅葉と雲海にも出会えた筆者が、現地ルポでその感動をお伝えします。階段の所要時間目安からお天気チェックのライブカメラ情報まで。
超絶景なのに意外と穴場!?日光の天空回廊とは
見てくださいこの絶景! ここは栃木県日光市・霧降高原 キスゲ平園地内にある「天空回廊」。園地には無料で入ることができ、階段の入り口まで車で行ける好アクセス。もちろん駐車場もあります。
これほどの絶景のわりにはネット上の情報はまだ少なめで、穴場絶景と言えそうです。今回はこちらの日光・天空回廊を現地ルポ!
天空への階段は1445段!高低差は240m・所要時間は登り30-40分
キスゲ平の名称の由来であるニッコウキスゲは、毎年6月下旬から7月下旬にかけて見頃を迎えます。そういう意味ではオフシーズンですが、実はここ、春夏秋冬絶景が期待できるスポットなんです。
その理由がこちら。園地の入り口から小丸山展望台までに設置されている「天空回廊」です。高低差240m・1445段とちょっと頑張りが必要なルートながら、整備された歩きやすい階段をのぼってゴールまで行くことができます。
入り口には、シカ侵入禁止のためのゲートがありますが、無料で自由に入場OK。早速トレッキングスタート!
200段くらいからしばらくは、木々のトンネルの中に入ります。紅葉はまだこれからという感じ。ポツポツと雨が降ってきましたが、気にせず進みます!
400段を過ぎたあたりからは視界が開けるので、周りの景色も楽しみながら進んでいきましょう。
500段を過ぎると見晴らし最高! 高原の澄んだ空気を胸いっぱい吸い込みながら、美しい風景を眺めたいものです。筆者が訪れた日は霧が濃く雨も降ったり止んだりしていたのが残念ですが、その分幻想的な雰囲気でした。
700段目、東屋のような避難小屋のある地点が1445段の階段のちょうど半分あたり。ここからいよいよ、天空へと真っ直ぐ続く階段に入ります!
なっ……長い……!!! 見上げるとちょっと怯んでしまうほどの長い長い階段。霧に霞んで頂上がよく見えないのは、かえってその長さが強調されずラッキーなのでしょうか……とはいえ頂上からの景色を想像すると、俄然気合いが入ります。結局避難小屋で休憩はとらず、そのまま頂上を目指すことに。
1つ目の展望デッキがある955段のO地点。霧が晴れず見晴らしは望めません。頂上に到着するまでに晴れることを祈りつつ、先へ進みます。
1000段目!
しかし先はまだまだ長い……このあたりになるとかなり息も切れ切れになってきた筆者ですが、めげずに登ります。
1184段目のP地点には2つ目の展望デッキがあります。そこで雲の晴れ間を発見!
風が吹いて雲が流れていきます。雲の狭間から見えるのは、紛れもなく待ち焦がれている青空。この調子でいけば、もしかして!? と期待に胸を高鳴らせ、頂上を目指します。
ちなみに、P地点から階段を見下ろすとこんな感じ。だんだんと周りの木々も色づいてきて紅葉の風景も楽しめます。
1200段目を超え、1360段目のQ地点に到着。ここには3つ目の展望デッキがあります。
ゴールは目前。展望デッキから見上げると、すぐ近くに展望台が見えます。
そして、ようやくゴール!!! 普段運動は全くしない筆者ですが、ほぼ休憩なしで30分で登りました。
天空回廊と小丸山展望台からの絶景
小丸山展望台からは、晴天時は富士山やスカイツリーを見ることもできるそう。あいにくこの日は雲と霧に覆われて全く見えず……
ちなみに、見晴らしの案内看板の右側に掲示してあるのは、登頂記念証発行の際に必要となる合言葉。毎月19日(テンくう)を天空の日とし、合言葉が更新されます。レストハウスのカウンターで合言葉を伝えると、無料で登頂記念証を発行してくれます。
実は筆者が天空回廊を登ったこの日が19日でした。なんという偶然! 運命を感じます。
展望台から山々の紅葉の様子などを眺めながら晴れ待ちをしていると……霧が晴れてきて眼下に雲海が! シャッターチャンスです!
すごい!! 雲海がまるで巨大な滝のようです! 霧も晴れ紅葉も美しいコントラスト! 天空回廊をよく訪れるという登山者に展望台で出会ったのですが、下の駐車場まで見渡せるほど見晴らしがよい状態で雲海も望めるのはかなりレアなのだそう。
ピカピカの晴天を期待していた筆者ですが、これはこれで運がよかったのかも!? と大満足の天空回廊初回訪問なのでした。
霧降高原は、名前の通り霧が多い地域。ニッコウキスゲのシーズンでもある初夏は特に霧が多く発生し、雲海もよく見られるそう。
レストハウスにはソフトクリームやレストランも
ちなみに、帰りは頂上からレストハウスまで戻ってくるのに20分かかりました。景色を楽しみながら下るので気持ちは爽快なのですが、足の筋肉がプルプルしていたため、階段を踏み外さないようやや慎重に下山。レストハウスでは、登頂記念証とソフトクリームをゲット!
レストハウスの2階にあるカフェ&レストラン。人気No.1は「霧降高原カレー(ビーフ)1,100円」。「鳥てり焼き丼 1,100円」「山菜そば・うどん 各900円」などの食事のほか、「シフォンケーキ(黒みつ・抹茶・メープル)各600円」「霧降ブレンドコーヒー(フレンチプレス) 500円」などのカフェメニューもあり。
レストハウスに飾ってあった、晴れ渡った青空と生命力溢れる緑が美しい夏の天空回廊の写真パネルを見て、また初夏に来訪したい! と心に誓ったた筆者です。夏の日差しの中、天空回廊を登るのは大変そうなので、日の出を狙うのもいいかもしれません。
「天空回廊」に行くなら知っておきたいポイントはこれだ!
しっかりとした登山の装備がなくても楽しめる天空回廊ですが、筆者が実際に登っていくつか知っておいた方がいいと感じたポイントをお伝えします。
水分補給用の飲料を持参
頂上や途中の道に自販機はありません。レストハウス前の自販機などで確保しておきましょう。
トイレはすませておく
トイレがあるのはレストハウス、駐車場のP3(24時間利用ができる)です。
歩きやすい服装で!
整備されたルートとはいえスニーカーなど歩きやすい靴は必須です。
雨具・着替え
山の天気は変わりやすく、汗をかくので、雨具や帽子・着替えなどあった方が安心です。
ライブカメラでお天気チェック
天気をチェックできる霧降高原 キスゲ平 のライブ配信を活用しましょう。P1駐車場の混み具合もわかります。
日光市霧降高原 キスゲ平園地 天空回廊
栃木県日光市所野1531
入園無料
駐車場無料
※P1、P2、P3があり、全部で乗用車164台、大型バス8台、障害者用5台
アクセス
東京から車で約2時間30分
日光宇都宮道路「日光IC」から約30分
※冬季はタイヤの滑り止めが必要です。
レストハウス
入館料無料
定休日 年末年始(12/29~1/3)
開館時間
4月~11月 9:00-17:00
12月~3月 9:00-16:00
カフェ&レストラン
喫茶 9:00-16:30(ラストオーダー 16:00)
お食事 10:00-16:30(ラストオーダー 15:30)
http://www.kirifuri-kogen.jp/index.html
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超絶景なのに意外と穴場!?日光の天空回廊とは
見てくださいこの絶景! ここは栃木県日光市・霧降高原 キスゲ平園地内にある「天空回廊」。園地には無料で入ることができ、階段の入り口まで車で行ける好アクセス。もちろん駐車場もあります。
これほどの絶景のわりにはネット上の情報はまだ少なめで、穴場絶景と言えそうです。今回はこちらの日光・天空回廊を現地ルポ!
天空への階段は1445段!高低差は240m・所要時間は登り30-40分
キスゲ平の名称の由来であるニッコウキスゲは、毎年6月下旬から7月下旬にかけて見頃を迎えます。そういう意味ではオフシーズンですが、実はここ、春夏秋冬絶景が期待できるスポットなんです。
その理由がこちら。園地の入り口から小丸山展望台までに設置されている「天空回廊」です。高低差240m・1445段とちょっと頑張りが必要なルートながら、整備された歩きやすい階段をのぼってゴールまで行くことができます。
入り口には、シカ侵入禁止のためのゲートがありますが、無料で自由に入場OK。早速トレッキングスタート!
200段くらいからしばらくは、木々のトンネルの中に入ります。紅葉はまだこれからという感じ。ポツポツと雨が降ってきましたが、気にせず進みます!
400段を過ぎたあたりからは視界が開けるので、周りの景色も楽しみながら進んでいきましょう。
500段を過ぎると見晴らし最高! 高原の澄んだ空気を胸いっぱい吸い込みながら、美しい風景を眺めたいものです。筆者が訪れた日は霧が濃く雨も降ったり止んだりしていたのが残念ですが、その分幻想的な雰囲気でした。
700段目、東屋のような避難小屋のある地点が1445段の階段のちょうど半分あたり。ここからいよいよ、天空へと真っ直ぐ続く階段に入ります!
なっ……長い……!!! 見上げるとちょっと怯んでしまうほどの長い長い階段。霧に霞んで頂上がよく見えないのは、かえってその長さが強調されずラッキーなのでしょうか……とはいえ頂上からの景色を想像すると、俄然気合いが入ります。結局避難小屋で休憩はとらず、そのまま頂上を目指すことに。
1つ目の展望デッキがある955段のO地点。霧が晴れず見晴らしは望めません。頂上に到着するまでに晴れることを祈りつつ、先へ進みます。
1000段目!
しかし先はまだまだ長い……このあたりになるとかなり息も切れ切れになってきた筆者ですが、めげずに登ります。
1184段目のP地点には2つ目の展望デッキがあります。そこで雲の晴れ間を発見!
風が吹いて雲が流れていきます。雲の狭間から見えるのは、紛れもなく待ち焦がれている青空。この調子でいけば、もしかして!? と期待に胸を高鳴らせ、頂上を目指します。
ちなみに、P地点から階段を見下ろすとこんな感じ。だんだんと周りの木々も色づいてきて紅葉の風景も楽しめます。
1200段目を超え、1360段目のQ地点に到着。ここには3つ目の展望デッキがあります。
ゴールは目前。展望デッキから見上げると、すぐ近くに展望台が見えます。
そして、ようやくゴール!!! 普段運動は全くしない筆者ですが、ほぼ休憩なしで30分で登りました。
天空回廊と小丸山展望台からの絶景
小丸山展望台からは、晴天時は富士山やスカイツリーを見ることもできるそう。あいにくこの日は雲と霧に覆われて全く見えず……
ちなみに、見晴らしの案内看板の右側に掲示してあるのは、登頂記念証発行の際に必要となる合言葉。毎月19日(テンくう)を天空の日とし、合言葉が更新されます。レストハウスのカウンターで合言葉を伝えると、無料で登頂記念証を発行してくれます。
実は筆者が天空回廊を登ったこの日が19日でした。なんという偶然! 運命を感じます。
展望台から山々の紅葉の様子などを眺めながら晴れ待ちをしていると……霧が晴れてきて眼下に雲海が! シャッターチャンスです!
すごい!! 雲海がまるで巨大な滝のようです! 霧も晴れ紅葉も美しいコントラスト! 天空回廊をよく訪れるという登山者に展望台で出会ったのですが、下の駐車場まで見渡せるほど見晴らしがよい状態で雲海も望めるのはかなりレアなのだそう。
ピカピカの晴天を期待していた筆者ですが、これはこれで運がよかったのかも!? と大満足の天空回廊初回訪問なのでした。
豆知識
霧降高原は、名前の通り霧が多い地域。ニッコウキスゲのシーズンでもある初夏は特に霧が多く発生し、雲海もよく見られるそう。
レストハウスにはソフトクリームやレストランも
ちなみに、帰りは頂上からレストハウスまで戻ってくるのに20分かかりました。景色を楽しみながら下るので気持ちは爽快なのですが、足の筋肉がプルプルしていたため、階段を踏み外さないようやや慎重に下山。レストハウスでは、登頂記念証とソフトクリームをゲット!
レストハウスの2階にあるカフェ&レストラン。人気No.1は「霧降高原カレー(ビーフ)1,100円」。「鳥てり焼き丼 1,100円」「山菜そば・うどん 各900円」などの食事のほか、「シフォンケーキ(黒みつ・抹茶・メープル)各600円」「霧降ブレンドコーヒー(フレンチプレス) 500円」などのカフェメニューもあり。
レストハウスに飾ってあった、晴れ渡った青空と生命力溢れる緑が美しい夏の天空回廊の写真パネルを見て、また初夏に来訪したい! と心に誓ったた筆者です。夏の日差しの中、天空回廊を登るのは大変そうなので、日の出を狙うのもいいかもしれません。
「天空回廊」に行くなら知っておきたいポイントはこれだ!
しっかりとした登山の装備がなくても楽しめる天空回廊ですが、筆者が実際に登っていくつか知っておいた方がいいと感じたポイントをお伝えします。
「天空回廊」に行くなら!知っておきたいポイント
水分補給用の飲料を持参
頂上や途中の道に自販機はありません。レストハウス前の自販機などで確保しておきましょう。
トイレはすませておく
トイレがあるのはレストハウス、駐車場のP3(24時間利用ができる)です。
歩きやすい服装で!
整備されたルートとはいえスニーカーなど歩きやすい靴は必須です。
雨具・着替え
山の天気は変わりやすく、汗をかくので、雨具や帽子・着替えなどあった方が安心です。
ライブカメラでお天気チェック
天気をチェックできる霧降高原 キスゲ平 のライブ配信を活用しましょう。P1駐車場の混み具合もわかります。
日光市霧降高原 キスゲ平園地 天空回廊
栃木県日光市所野1531
入園無料
駐車場無料
※P1、P2、P3があり、全部で乗用車164台、大型バス8台、障害者用5台
アクセス
東京から車で約2時間30分
日光宇都宮道路「日光IC」から約30分
※冬季はタイヤの滑り止めが必要です。
レストハウス
入館料無料
定休日 年末年始(12/29~1/3)
開館時間
4月~11月 9:00-17:00
12月~3月 9:00-16:00
カフェ&レストラン
喫茶 9:00-16:30(ラストオーダー 16:00)
お食事 10:00-16:30(ラストオーダー 15:30)
http://www.kirifuri-kogen.jp/index.html
※価格はすべて税込です。
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
©︎kanoa
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