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【日本三大縁結び神社】京都「八坂神社」・島根「出雲大社」もう一箇所は?なぜ縁結びで有名なのかを紹介

TABIZINE 2024年11月5日 7時30分

日本全国の神社数は約8万社といわれています。そんな数ある神社のなかでも、日本三大縁結び神社に挙げられるのは、京都府の「八坂神社」と島根県の「出雲大社」、石川県の「氣多大社」です。縁結びとは、恋愛や結婚の縁に限らず、仕事や親子からちょっとした人間関係にいたるまで幅広い縁を結ぶことを指します。今回は、それぞれの歴史となぜ縁結びのご利益があるとされるのかをご紹介!


祇園祭をはじめたことで有名! 良縁を結び、美も磨ける「八坂神社」(京都府京都市)


「八坂神社」は素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る古社です。全国に2,300社鎮座する八坂神社、祇園信仰神社の総本山で、「祇園さん」の名で親しまれています。



©️aquatarkus / Shutterstock.com



この神社が縁結びのご利益があるとされているのは、社務所の前にある「大国主社」に縁結びの神様とされる大国主神(おおくにぬしのかみ)が祀られているからです。大国主神はいわずと知れた縁結びの神様。鳥居横には、神話「因幡の白兎」に登場するウサギの像も!

誰かとの縁を結びたいと思っているのなら、ハート型の絵馬や願掛けうさぎを奉納するのもいいでしょう。本当に必要な縁であれば、神様が結んでくださるかもしれません。



©️LEOCHEN66 / Shutterstock.com



さらに八坂神社には、美に磨きをかけたい方なら訪れたい「美御前社」も。この神社に祀られている神様は3人の女神で、総称して「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」といいます。

いずれの女神も容姿端麗であることから、舞妓さんや芸妓さんはもちろん、芸能関係の方、美容関係のお仕事をされている方などから篤く信仰されています。

美御前社の社殿の前には、ご神水「美容水」が湧き出ており、身も心も美しく磨かれるとか。参拝を終えた後、肌に2、3滴つけると良いとされていますよ。

このように参拝したいスポットが数多く存在する八坂神社。どのように境内を巡って良いのかわからない方もいるでしょう。こちらに目的に合わせて巡れるモデルコースが紹介されているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。時間に余裕があるようなら、すべての社に参拝できる「御神縁コース」がおすすめです。

国宝の本殿をはじめ境内外に多数の摂社、末社があり、その多くが重要文化財に指定されていて、見応えがありますよ。

八坂神社
住所:京都府京都市東山区祇園町北側625
電話:075-561-6155
交通アクセス:京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約5分
公式サイト:https://www.yasaka-jinja.or.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kyotogionyasaka/


旧暦の10月(新暦11月)に全国の八百万の神々が人々の縁を結ぶ「出雲大社」(島根県出雲市)


毎年、旧暦の10月に日本全国の八百万の神々が集まることで知られる「出雲大社」は、日本最古の歴史書といわれる『古事記』に創建の由来が記されているほどの古社です。



主祭神はだいこく様として親しまれている「大国主命(おおくにぬしのみこと)」。『古事記』の国譲り神話では、大国主大神(大国主命)が高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲られます。

しかし、なぜ出雲大社は日本一の縁結びの神様として知られるようになったのでしょうか。出雲大社が縁結びの神徳が初めて記されたのは、実は出雲大社の神在祭の由来を語る能の演目『大社(おおやしろ)』の中で行われる「間(あい)」と呼ばれる1685年の狂言の謡本です。

そのため、出雲大社での縁結びは江戸時代初期にさかのぼるといえるでしょう。

しかし、具体的になぜ出雲大社で縁結びとなったかはわかっていません。中世末に福神とされていた出雲大社に、京都の縁結びの神社として有名な出雲路幸神の信仰が、同じ「出雲」を冠することから結びついていったとも考えられているそうです。

出雲大社を参拝に訪れて、良縁を結びたいのなら、やはり神在月の11月がベスト! この月は全国の神々が出雲大社に集まり、人々の縁を結ぶといわれているためです。

どこまで効果があるかはわかりませんが、出雲大社を訪れて神様たちに良縁を直接祈願できる貴重な期間といえます。

また出雲大社では、稲佐の浜で、神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)のほか、神在祭や縁結大祭といった神事が執り行われ、荘厳な雰囲気です。



出雲大社の参拝ルートについてはこちらをご覧ください。

国宝の御本殿や神楽殿の日本最大級の大注連縄、日本一大きな国旗のほか、境内に点在する神話「因幡の白兎」をもとにつくられたウサギたちにも注目ですよ!

ちなみに筆者は出雲大社を訪れた際、新たな仕事のご縁をいただいた気がします。

出雲大社
住所:島根県出雲市大社町杵築東195
電話:0853-53-3100
参拝時間:6:00~19:00
交通アクセス:JR「出雲市駅」からバスで25分、一畑電車「出雲大社前駅」から徒歩約10分
公式サイト:https://izumooyashiro.or.jp/


大己貴命をはじめ、縁結びの神様が複数祀られている「氣多大社」(石川県羽咋市)


「入らずの森」という聖域(禁足地)がある「氣多大社」は、8世紀の日本で一番古い詩集『万葉集』にも登場するほど、格式の高い能登国一宮です。そんな氣多大社は2,000年以上前から何らかのかたちで存在していたと信じられています。

現在では、氣多大社の名から「氣」が多く集まる神社といわれており、御祭神が大己貴命(おおあなむちのみこと(※))であることから、縁結びスポットとして有名に!

※大国主命、大国主神の一名。

ここで大国主命の紹介を少し。大国主命は、ハンサムで優しく、絶世の美女と呼ばれる姫神様にも選ばれたという逸話があります。そのため、6柱の姫神様と結婚し、181柱もの子どもがいたとか。このようなことから、縁結び・子宝の神様といわれているのです。

加えて、氣多大社には白山神社に祀られている菊理媛神(くくりひめ)も。この神は、伊奘諾命(いざなぎのみこと)と伊奘冉命(いざなみのみこと)の仲を取り持ったことから、縁と縁を結ぶ良縁の姫神様とされています。



さらに、入らずの森に鎮座する奥宮には、須佐之男尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)が祀られているのです。この2柱の神様は夫婦であり、縁結び・夫婦円満のご利益があるといわれています。

この神社は、特に恋愛や結婚の縁結びのパワーが強そうですね!



また、氣多大社ではユニークな年中祭時を2つ開催。ひとつは3月18日から23日まで行われる平国祭で、大行列が能登半島を通り、約30km離れた七尾の主要分社まで氣多大社の神を運びます。

もうひとつが、鵜祭。七尾で捕獲され、神とみなされた鵜が3日間の旅を経て氣多大社に運ばれたのち、12月16日の日の出前に放たれ、神社に対してどのように飛んでいくかにより、翌年の運勢を占います。

禁足地があったり、縁結びの神様が何柱も祀られていたりと、いろいろと興味深い神社ですので、能登に旅行する際には、ぜひ訪れてみてくださいね!

氣多大社
住所:石川県羽咋市寺家町ク11
電話:0767-22-0602
交通アクセス:JR「羽咋駅」から北鉄バスに乗車し、「一ノ宮バス停」で下車、徒歩5分
公式サイト:https://keta.jp/


[参考]
島根県立古代出雲歴史博物館
出雲観光ガイド
ほっと石川旅ねっと
国土交通省 観光庁

[All photos by Shutterstock.com]

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