Infoseek 楽天

タイ在住者が次に注目するベトナム・ダナンとは?パタヤ短期滞在ライターが比較してみた

日刊大衆 2024年9月3日 12時0分

年間120日以上、タイのパタヤで過ごすライターのカワノアユミです。

今回は番外編! 先日、ベトナムのダナンに行ってきました。ダナンは人気のビーチリゾート地として知られていますが、近年ではタイに住む日本人の次の移住先や長期滞在先としても注目を集めています。

そんなダナンの魅力とは?  また、短期滞在には向いているのかパタヤと比較してみました。

■アジアでも珍しいリゾート地・ダナン

ベトナム中部に位置するベトナム第三の都市ダナン。ビーチリゾートのイメージが強いですが、実際は市内を流れるハン川や周囲の山々に囲まれた自然豊かな、アジアでも珍しいリゾート地です。

実は10年ほど前にもダナンを訪れたことがありますが、その頃は「正直、カジノとビーチ以外は何もない」という印象でした。

しかし、今回訪れてみてびっくり。 ビーチ沿いの遊歩道には多くの店やホテルが立ち並び、多くの人で賑わっていました。もはや、パタヤより都会になってるじゃないですか。これがカジノによる経済効果なの……?

ちなみにダナンの面積は1284km²。一方、パタヤは約22km²と、街の規模からして大きく違います。個人的には、全てが密集しているパタヤの方が便利で短期滞在しやすいなと思いました。

ダナンでも配車アプリを使えば、市内中心地であれば100円〜200円程度で移動できます。しかし、パタヤのようにソンテウ(乗り合いバス)を利用して気軽に移動することは難しそうです。

■ダナン・パタヤの物価を比較!

パタヤとダナンの物価を比較してみました。今回、宿泊したのはミーケビーチからほど近い4つ星ホテル。周辺にはバーや日本食屋が多い便利なエリアでした。

部屋も広く、バスタブもあって料金はなんと1泊2500円ほど。パタヤでこのランクなら3倍以上はするな……。この価格であれば、短期滞在ではアパートを探すよりもホテルで十分かもしれませんね!

続いて食費。ローカル食堂や屋台の価格はパタヤとほぼ同じです。しかし、少し高級なレストランやバーでは、ダナンの方がリーズナブルに感じました。

たとえば、パタヤのおしゃれバーでお酒を3杯飲むと、日本円で約2000〜3000円かかりますが、ダナンでは約1000円程度でした。

ただし、ベトナムの財政省は2030年までにビールや酒類の酒税を100%まで引き上げることを提案しているため、この安さも今のうちかもしれません。

また、マッサージの価格ではパタヤが圧倒的にお得でした。パタヤでは、60分のフットマッサージが120〜200THB(約515〜858円)ですが、ダナンでは30分で5USD(約730円)が相場です。

しかし、これは街中のローカルなマッサージ店の場合で、個室で施術を受けられる店やメニューが豊富なスパではダナンの方がコスパが良かったです。

■街歩きはダナン、夜遊びはパタヤの圧勝!

ダナンでは街歩きが楽しかったです。パタヤは夜の街歩きは楽しいのですが、昼間はビーチやマッサージ、飲みに行くくらいで意外と暇を持て余すんですよね……。

一方、ダナンにはおしゃれなカフェや雑貨屋、市場、服屋など、女性でも楽しめるスポットが多くあります。

ナイトライフは、やはりパタヤの方が圧倒的に充実しています。ダナンでもカラオケやガールズバーなど男性向けの夜遊びは多少ありますが、女性向けの夜遊びスポットはバー、ライブバー、カジノ、クラブ程度です。

パタヤのようにバービアやジェントルマンズクラブ、ボーイズバーなど、気軽に一杯で楽しめる場所が少ないため、少し遊びづらい印象を受けました。

実際、ダナンは夜遊びを目的に訪れる街ではないのかもしれないですね。そのため、私もダナンでは健康的に昼を中心とした生活を送っていました。

とはいえ誘惑が少ない分、仕事は捗ります。ダナンにはWi-Fiが強いカフェやコワーキングスペースがたくさんあり、ワーケーションをするにはダナンの方が向いていると感じました!

■ダナン・不便な点は…

ダナンで一番困ったことは、街中にATMと両替所が少ないことです。私は海外で引き出しできるデビットカードを使っているのですが、空港以外で使えるATMを見つけるのが大変でした。しかも、一度に引き出せる金額に制限があって何度も引き出すと手数料が勿体ない……。

また、私が宿泊していたビーチ側には両替所が少なく、レートの良いゴールドショップは街側にしかありませんでした。短期滞在を予定している方は現金を多めに持ってきて、一度にまとめて両替するのが良いでしょう。

■ダナンは短期滞在するのにアリ?

ダナンはハン川の西側に街の中心地であるハイチャウ区、東側にはミーケービーチが広がっていて、それぞれ異なる雰囲気を楽しめます。

タイにたとえると、街側はバンコクのようで、ミーケービーチ側はパタヤに似ていると感じました。さらに、短期滞在を考えると、パタヤは男性向けの楽しみが多いのに対して、ダナンは女性も楽しめる昼間の街という印象を持ちました。

2023年からベトナムのノービザ短期滞在が15日から45日に延長されたので短期滞在がよりしやすくなりました。

一方で、タイには年間で滞在できる日数が180日と決められているので、それ以外の期間にダナンで短期滞在するのも良いかもしれませんね!

【カワノアユミ】関西を拠点とし、ボートレースや夜の街を取材。現在は日本とタイを行き来しながら、年間120日をタイのパタヤで過ごす”短期滞在ライター”としても活動中。X(旧Twitter):@ayumikawano(メイン)、@kawanoboatrace(ボートレースアカウント)

この記事の関連ニュース