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あの頃の青春を振り返る!?夏休みに観返したい“懐かしの学園ドラマ”10選!

日本タレント名鑑 2015年8月4日 12時20分

老若男女に人気のある学園ドラマ。若い世代は進学後のワクワク感を楽しみ、それ以上の世代は、自身の青春時代を懐かしむことができます。近年は人気俳優の年齢層が上がってきているためか、学園ドラマの大ヒット作が少なくなった事が残念です。とはいえ人気の学園ドラマ。今回は、今だからこそ観直したい懐かしの人気学園ドラマを10作品選んでみました。

スポ根&学園ドラマ『スクール☆ウォーズ』

伝説の学園ドラマと言えば、1984年大映テレビ製作の『スクール☆ウォーズ』。主演の山下真司さんはもちろんのこと、生徒役の松村雄基さんも大人気となりました。松村さんは『不良少女とよばれて』『アリエスの乙女たち』など、学生たちがメインを張るドラマに多数起用されています。

近年では2008年に『ROOKIES』が放送され高視聴率を記録しました。生徒役の市原隼人さん、小出恵介さん、城田優さん、中尾明慶さん、佐藤健さん、桐谷健太さんなど、現在では主演級の名優ぞろいです。スポーツドラマはまさに「熱演」が必要。視聴者も感情移入しやすく、役者さんの魅力を存分に引き出してくれます。

問題生徒たちと教師の心の交流『3年B組金八先生』『はいすくーる落書』『GTO』『ごくせん』

学園ドラマといえばやはり外せないのが、1979年から2011年まで放送された『3年B組金八先生』でしょう。15歳での妊娠や校内暴力、非行問題を取り上げた初期シーズンも印象深いものがありましたが、1999年の第五シーズンでは組織的で陰湿ないじめ問題など、昨今の学校事情に即したテーマも登場しました。いじめの首謀者兼末健次郎を演じた風間俊介さんは、現在も「踊らない歌わない」演技派ジャニーズとして印象的な役者さんです。また、性同一性障害や性犯罪・犯罪被害者の苦悩など、センセーショナルなテーマを扱った第六シーズンでは、上戸彩さんをはじめ、本仮屋ユイカさん、平愛梨さんなどやはり豪華な面々が。

学園ドラマと言われてイメージするのは、やはり「不良高校生と教師」パターンではないでしょうか?その代表といえば、1989年放送の『はいすくーる落書』。ヤンキー男子校へ赴任した新人教師・斉藤由貴さん演じる諏訪いづみの、不器用ながらも誠実でまっすぐな姿に心打たれた視聴者も多かったでしょう。生徒役の的場浩司さん、保阪尚希さん、part2では萩原聖人さんなど、四半世紀たった現在でも人気の俳優さんが出演されています。時はまさに、ヤンキーマンガ全盛期。主題歌THE BLUE HEARTSのTRAIN-TRAINや情熱の薔薇も大ヒット。曲を聴いて当時を思い出す人も多いのではないでしょうか?

1998年『GTO』、2002年『ごくせん』なども生徒思いのまっすぐな教師が生徒と体当たりでぶつかるストーリー。大人だけではなく、生徒世代にも人気があったことを考えると、生徒たちも「もっと正面からぶつかってきてほしい」と感じているのかもしれません。

子どもたち自身の心の揺れ『高校教師』『人間・失格~たとえばぼくが死んだら』『白線流し』

1993年には社会問題にもなった『高校教師』。近親相姦や性暴力、自殺、依存など、大人にも子どもにもある“心の不安定さ”を見事に描いていました。センセーショナルな内容ながらも、直接的な表現がないところも想像力をかきたて、話題となった一因といえるでしょう。賛否両論はありますが、学校と言う狭い世界が、救いとなることも監獄となることもあると考えさせられる作品でした。

考えさせられると言えば、『高校教師』と同じ野島伸司さん脚本の1994年『人間・失格~たとえばぼくが死んだら』。私立中学校内という閉ざされた空間内でおこなわれた、度を越した体罰やいじめ殺人、同性愛、そして報復をしてしまう父親の悲劇の物語。ボクサー出身の赤井英和さんの情熱的な演技が実に魅力的でした。

1996年『白線流し』。長瀬智也さん演じる渉は定時制高校に通いながらも天文学者を目指す孤独な若者。平凡ながらも優秀な成績で何不自由なく暮らし、酒井美紀さん演じる女子高生園子や友人たちと友情をはぐくんだり、立場の違いに悩む姿は共感を呼びました。人は立場によって様々な考え方や感じ方があるという事を、ぜひこのドラマを見て感じてほしい、そんな名作です。

個性が強くてもOK!自分らしくが大切『うちの子にかぎって・・・』『女王の教室』『もしも、学校が・・・!?』

大切なのは“自分らしさ”である事を教えてくれる学園ドラマといえば、田村正和さん主演1984年の『うちの子にかぎって・・・』。小学校高学年の恋愛などの大人びた面や、子どもらしい奔放さや自由さに振り回されるコミカルさが痛快でした。Part2では演技派子役としてその後大活躍をする石堂穣さん、西尾まりさん、鈴木美恵さん、そして16歳で急逝するまでアイドル的な人気を博した高橋良明さんなども出演されています。

2005年の『女王の教室』は、これまでの熱血思想の学園ドラマと真逆。自立心をもち、努力を怠らない気持ちを育てていくために鬼となった教師、天海祐希さん演じる阿久津真矢はとても衝撃的でした。子どもたちに壁や試練を次々に与えますが、「周囲に何を言われても自分の好きなことをやれ」という真矢、むしろ努力と信念を貫き、個性を生かすことを教えています。努力をし、個性をいかし、自分を貫いた志田未来さん演じる神田和美の成長も本作のみどころでした。

番外としてオススメしたいのが、『うちの子にかぎって・・・』と同枠で、中学校が舞台の『もしも、学校が・・・!?』。どこかカルト的な人気があった作品です。落ちこぼれ中学生5人と、3人のダメ教師が超常現象を起こそうとするという不思議なストーリー。放送期間も1カ月程度と短く、人気作と人気作の間の場つなぎ感さえ感じるなかなかの作品でしたが、マネをして校庭に落書きをしたり、印象的なセリフなど、不思議な流行り方をした作品です。今でも同作を「心のバイブル」と呼ぶ方もいるのではないでしょうか?

学園ドラマの良さは、「たくさんの人の考え方を感じることができる」所にあると思います。学校とは本来そういう所のハズですが、個人主義が増え、クラス全員で一致団結することも少なくなった昨今。せっかくたくさんの人がいるのに、自分の周囲のメンバー以外の心を感じることが少なくなってきています。ぜひ懐かしの学園ドラマの名作たちから、“現代の学校生活に足りていない何か”を感じてみてはいかがでしょうか。

今回選ばせて頂いた、懐かしの“学園ドラマ”10作品+番外1作品

『スクール☆ウォーズ』
『3年B組金八先生』
『はいすくーる落書』
『GTO』
『ごくせん』
『高校教師』
『人間・失格~たとえばぼくが死んだら』
『白線流し』
『うちの子にかぎって・・・』
『女王の教室』
『もしも、学校が・・・!?』

文/藤原ゆうこ

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