Infoseek 楽天

“レコ大”最優秀新人賞 ハロプロで最も勢いのあるグループ「つばきファクトリー 」は2年目で個性が開花か

日本タレント名鑑 2018年3月13日 11時0分

ハロー!プロジェクトの末っ子グループで昨年メジャーデビューした「つばきファクトリー」。昨年末には「輝く!日本レコード大賞」の最優秀新人賞を受賞し、大いに注目されました。そしてこの春も初の単独ライブを開催したことに続き、初のライブツアーも決定するなど話題が続々。そんなハロプロで今最も勢いのある「つばきファクトリー」の魅力を分析します。

 

■2年目に入りメンバーの個性が徐々にわかりやすく…

つばきファクトリーは全員がハロー!プロジェクトの研修生出身。同じ研修生出身のグループ「こぶしファクトリー」に続いて2015年、ハロプロ研修生内ユニットとして結成されました。スターティングメンバーは、リーダーの山岸理子さん、サブリーダーの小片リサさん、新沼希空さん、谷本安美さん、岸本ゆめのさん、浅倉樹々さんの6人でした。

同年『青春まんまんなか!』でインディーズデビュー。

2016年には、小野瑞歩さん、小野田紗栞さん、秋山眞緒さんの3人が追加加入し現在の9人体制になりました。そして2017年2月、結成から2年で満を持して『初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア』でメジャーデビュー。

7月には2ndシングル『就活センセーション/笑って/ハナモヨウ』をリリース、レコード大賞のステージでも見せた、『就活センセーション』の全員リクルートスーツでのパフォーマンスが注目されました。

結成当初は、同じハロプロ研修生発ユニットの「Juice=Juice」や「こぶしファクトリー」などと比べ、「グループの特色やメンバーの個性が見えにくい」「エース不在」などとの声もありましたが、メジャーデビュー以降1年を経過し、徐々にグループとしても、各メンバーもそれぞれの個性が見えてきました。

 

リーダーの山岸理子さんは、強いカリスマ性でグイグイ引っ張るタイプではありませんが、そのおしとやかで可憐な雰囲気が、グループイメージを象徴するような“顔”的な存在となっています。その一方で長年の研修生生活(約3年間)に裏打ちされた、キレのいいダンスはとても迫力があります。最近ではソロでグラビアに登場し、小柄な身体と裏腹なグラマラスな水着姿を披露したことも注目されました。

 

おっとりと優しいイメージのリーダー・山岸さんに対し、サブリーダーの小片リサさんは、仕事ができる実務派の参謀というイメージ。記者会見などの場では、メンバーの中でもひときわ冷静に理路整然と、伝えるべきことをしっかり話し、存在感を示しています。この“グループの顔”としての象徴性と実務派という、リーダー & サブリーダーの関係性が、いいバランスで機能してきています。

 

その他のメンバーでも特徴が表れてきた人が次々と。

谷本安美さんは、昨年の「日本レコード大賞」のステージで、最優秀新人賞の発表直後、司会のTBS・安住紳一郎アナウンサーからインタビューされた際、涙ながらに答えていましたが、その涙に安住アナがもらい泣きしてしまうというハプニングが。この感動的な場面で注目される存在となり、その美少女ぶりに気付いた視聴者も多かったようです。

 

北海道出身の谷本さんは、北海道日本ハムファイターズの大ファン。関東での試合には一人で観に行くこともあるようです。ハロプロでファイターズファンといえば、モーニング娘。'18の牧野真莉愛さんが知られていますが、谷本さんも負けず劣らずの熱さで、選手の知識についてもかなり詳しく、この知識やファイターズ愛を生かした活動にも期待したいところです。

 

小野田紗栞さんは、最近“ 私が一番カワイイ”キャラを前面にアピールし始め目立つ存在に。ハロプロの先輩の道重さゆみさん(元モーニング娘。)や“ももち”こと嗣永桃子さん(元Berryz工房、元カントリー・ガールズ)と同様、トークの中で事あるごとに自分のかわいさをアピールし、他のメンバーたちを呆れさせています。モーニング娘。'18 生田衣梨奈さん、カントリー・ガールズ 小関舞さんなど、ハロプロでは伝統的に受け継がれる“私が一番カワイイ”キャラ、その新星にも注目です。

 

■ひときわ慎ましやかでガーリーな雰囲気がファンに癒しを与える

そしてグループ全体としては、キャラクター的にも、楽曲的にもおとなしいイメージがあり、同じハロプロの「アンジュルム」や「こぶしファクトリー」のような“ガツガツ攻める”雰囲気と比べると、当初はキャラが薄いイメージがありましたが、その“ガーリーで慎ましやかなたたずまいの中に情熱を秘めている”イメージが立派なグループカラーになってきて、だからこそ惹かれるファンも多いのではないでしょうか。

 

前へ前へ、元気いっぱいにキャラを前面に押し出すことがアイドル戦国時代にあっては重要という風潮もありますが、“戦国時代”も落ち着きを見せ、その反動として、つばきファクトリーのようなイメージのグループに、癒しを求めるアイドルファンも多いのではないでしょうか。

 

また楽曲で、恋する女の子の気持ちをつぶやくセリフが曲中に出てくることが多く、それも特徴の一つとなっています。

 

当初「エース不在」と言われたことも、人気が一極集中するのではなく、全体としてのバランス感で見せる魅力につながり、これもアイドルグループの一つのあり方のように思えます。

 

メジャーデビュー2年目。当日には初の単独ライブを開催、その場で、4月から初の単独ライブツアーがスタートすることが発表され、メンバーとファンで喜びを分かち合いました。

 

リーダーの山岸さんは今後に向け、「つばきファクトリーは末っ子グループなんですが、ハロー!プロジェクトを引っ張るという気持ちで!」と意欲を見せ、「今のところ、ハロー!プロジェクトといえばモーニング娘。さんだと思うのですが、それが、つばきファクトリーとなるように、2018年、突っ走って行きたいと思います!」と力強く語っていました。2018年、ハロー!プロジェクトのみならず、アイドル界の中でも特に注目の存在です。

文/田中裕幸

この記事の関連ニュース