日本を代表する名曲である、大事MANブラザーズ『それが大事』が今年で30周年を迎える事を記念し、「SOREGADAIJI 30TH ANNIVERSARY CHANNEL」がYouTubeにて開設された。同時に「それが大事 30th Anniversary Edition」、「それが大事 30th Anniversary Special Edition」、「Back Stage Edition」の映像が3本公開された。
「それが大事 30th Anniversary Edition」のMVコンセプトは、『それが大事』をリリースしてから30年を迎えた立川俊之が改めてこの楽曲と〝一人〟で向き合うというものだ。
「それが大事 30th Anniversary Special Edition」には大沢樹生、真鍋かをり、キャイーン、NON STYLE、3時のヒロイン、ゴールデンボンバー鬼龍院翔を含む総勢46名が参加している。当時テーマソングとして使用され、『それが大事』のヒットに繋がった「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の山田邦子の出演も見どころだ。
「Back Stage Edition」は楽曲と向き合う、立川俊之のスタジオでの撮影風景を収めたメイキング映像となっている。
また、「それが大事 30th Anniversary Edition」は6月25日(金)より各種音楽配信サービスにて配信開始となった。
「それが大事」30周年記念特設サイト:
https://www.tachikawatoshiyuki.net/soregadaiji-30th/
「SOREGADAIJI 30TH ANNIVERSARY CHANNEL」:
https://www.youtube.com/channel/UC7Ke8zSJGzzNvouXB-9ucBg
「それが大事 30th Anniversary Edition」:
https://youtu.be/oHxgUcxLyFk
「それが大事 30th Anniversary Special Edition」:
https://youtu.be/68C0bKd96jk
「Back Stage Edition」:
https://youtu.be/kGZH_MyZZD0
【立川俊之からのメッセージ】
よもや自分の人生において、〝100年に一度〟とも言われる世界的な危機を目の当たりにするとは想像だにしませんでした。そう思っている方は少なくないでしょう。
私は1991年に大事MANブラザーズバンドとしてメジャーデビューをし、同年に『それが大事』という曲を書き、リリース致しました。当時の世がバブル経済の崩壊を嘆く一方で、それとは反比例するように同曲は〝ヒット〟していきました。
あれから30年…
その間、我が国でも沢山の災害に見舞われ、天災も〝人災〟も含め、激動の時代と共に変遷を遂げて参りました。そういった歴史の詳細については、もはや私のような無学な人間が語るまでもないと思いますので、一つ一つの事象には触れませんが、皆さんもご承知の通りの〝私たちが忘れてきた歴史〟の数々です。
皆様のおかげで長きに渡りご愛顧頂きましたこの『それが大事』という楽曲も、今年で30年目を迎えることになりました。節目の年でもありますことから、沢山の著名な方々にもご参加頂いたこの楽曲の『30周年MVチャンネル』をYouTubeにて開設致しましたので、皆様にもご覧頂けたら幸いです。
因みにこのMVのコンセプトは、『リリースしてから30年を迎えた私が、改めてこの楽曲と〝一人〟で向き合う』というものです。
そこで、デビュー30年を迎えた者として、ほんの少しだけ自分なりに感じたことを書いてみたいと思いますので、よろしければお付き合いください。
まず、この楽曲がどなたかの〝何かの一助〟の装置として機能していたということは一旦横に置いておくとして、自分の作品と厳格に向き合い、誤解を恐れずに申し上げるならば、「私が書く曲になど、実は何の意味も無い」ということが分かったということでした。これは、上手く表現できませんが、ある日突然、腑に落ちたといった感覚でした。作品とは、ただ、その時代の社会でどう機能するかというだけの話なのです。少なからず現在の私はそう思っています。数多とある世界中の〝ゴミ〟と共に消費され、淘汰されればいいのです。
しかし、こういう思考が決して〝後ろ向き〟なものだとは私は思っていませんし、寧ろ、前向きなことだと捉えています。それが宇宙に存在する唯一の〝意義〟だと信じているからです。だからこそ、我々はその〝ゴミ〟に手を抜けないのです。そして、それらの〝ゴミ〟を〝作品〟とでも〝愛〟とでも〝勇気〟とでも〝正義〟とでも好きに呼べばいいのです。そういう意味においては、私も単なる恣意的なプロパガンダを美辞麗句で包んでしまった愚者の一人かもしれません。これまでの感謝と共に、反省させられたり、気付かされたりしたこともまた、この楽曲の稀有な一面だと痛感致しました。
今回、『それが大事-30th Anniversary-』のスペシャルエディションのMVにご参加頂いた方々の多くは、この曲が発売された当時はまだ〝学生〟或いは〝無名〟な人たちだったのです。現在ではご活躍されている方ばかりですが、今にして思えば、それ自体がとても不思議なことではあります。
しかし、その皆さんが現在の〝存在〟自体を以て、この〝30年〟という時間の長さを改めて教えてくださいました。誠に感謝の念に堪えません。最後になりますが、〝気持〟一つだけで、このMVにご参加頂きました皆様に、この場を借りて改めて御礼申し上げますと共に、皆様の更なるご活躍をお祈りしております。