(画像:おにぱんず! (左から)根岸実花、野崎結愛、野中ここな 6月のデビューシングル発売記念イベントより)
アニメ『おにぱん!』(テレビ東京系、7月まで放送)で主人公の声優を務め、テーマ曲の歌唱も担当した3人組ユニット「おにぱんず!」。この夏には世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」に初めて出演、さらに初の『おにぱん!』ファンミーティングも行うなど、イベントでの活躍も目立っています。今後が楽しみな3人の活躍ぶりや今後への期待を記します。
■アニメ『おにぱん!』の声優、テーマ曲でデビュー
「おにぱんず !」は、2021年に活動を終了した“成長期限定ユニット”「さくら学院」卒業生の野崎結愛さん(14歳)、野中ここなさん(16歳)、少女漫画誌「ちゃお」主催の「ちゃおガール 2019」グランプリの根岸実花(14歳)のフレッシュなティーン3人により結成されました。
3人はアニメ『おにぱん!』の主人公の声優を担当。『おにぱん!』は、人気番組『おはスタ』(テレビ東京系)内にて放送、鬼と人間が共に生きる世界を舞台に、鬼のイメージアップのため奮闘する、おにっ子(=鬼の子供)たちの物語で、人なつっこくて好奇心旺盛な赤鬼・つつじ役を野崎さん、やんちゃでいたずらっ子な黄鬼・ひまわり役を根岸さん、クールと思わせてズボラな青鬼・つゆくさ役を野中さんが演じました。このアニメのテーマ曲『おにパパパン!パン!』で6月1日にCDデビュー。アニメのキャラクター同様、青いジャケットの制服姿の衣装で、ステージでのキュートなパフォーマンスが注目されました。
■初出場のTIFでは大先輩“可憐Girl's”のカバーを披露し湧かせる
そんな「おにぱんず!」、8月には世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」に初出演。2ステージでライブを行い、デビューシングルより『おにパパパン!パン!』と『鬼ヤバッ!』を披露、可愛らしいパフォーマンスで場内を盛り上げました。
1回目のステージでは、トレードマークであるブルーのジャケットではなく、夏服仕様の制服で登場。みずみずしさ全開のキャラクターで、観客を魅了していました。また現役中高生ならではの夏休みトークも微笑ましかったです。
さらに事務所の先輩・可憐Girl'sの『Over The Future』をカバーし、場内を湧かせました。可憐Girl'sは中元すず香さんや武藤彩未さんらが在籍し2008〜2009年頃に活躍した3人組ユニット。その後、2010年の「さくら学院」の結成につながっていきますが、「さくら学院」のDNAを持つ2組のこのような形での時を超えた邂逅に、古くからのファンは特に感慨深い様子でした。
現在は活動を終えている「さくら学院」ですが、このライブのときの様子やSNSでの盛り上がりから、その人気の根強さを実感させられました。
■『おにぱん!』初のファンミーティングは大盛況
そして先月末には東京・恵比寿ガーデンホールにてアニメ『おにぱん!』の初のファンイベント『おにぱん!ファンミーティング&ライブ2022「おにさんこちら♪」』を開催。アニメで共演した声優・前田佳織里さん、富田美憂さんらとともに出演しました。
デビューシングルの2曲ももちろん披露、ほか中高生の夏休みにまつわる微笑ましいトーク、『おにぱん!』の設定を生かしたオリジナルの朗読劇や、イラスト、即興劇などの力をキャストで競う企画コーナーなど、彼女たちの個性がよく見られた、多彩な内容のイベントとなりました。
事務所の先輩声優と一緒のステージ、また司会進行が「さくら学院」のライブやイベントでも司会を務めていた森ハヤシさんだったということもあって、3人だけでのステージと比べ、安心した様子で楽しむ姿を見せていました。
この夏のイベントを見ていて感じたのは、何より3人がアイドル性に優れていること。イキイキとした表情、可愛らしい動きに目を奪われます。まだ10代半ば、可能性に満ちた彼女たちの今後の成長が楽しみです。また「さくら学院」の根強いファンが依然多いのも心強いところです。
6月に行われたデビューシングルのリリースイベントでは、今後の目標を問われ、「自分たちが出演しているミュージックビデオを作ってみたい! 自分たちが踊ったりとか、そういう動画を作ってみたいと思います」(野中)、「ラジオに出たい。トークスキルを磨いていきたい」(野崎)、「たくさんのところに行って、私たちを知ってもらえるような活動ができたら……」(根岸)と目を輝かせて語っていました。グループとしても個人としても今後の幅広い場での展開に期待です。
なお、アニメ『おにぱん!』のBlu-ray Vol.1、Vol.2が11月9日に2巻同時リリースされます。彼女たちのことを気になった方はチェックしてみてください。
文/田中裕幸