株式会社電通グループの100%直接出資子会社である株式会社カローゼットは、クローズドなコミュニティ内の会員同士が無償でモノを貸し借りし合うのを支援する「Rentastic!(レンタスティック)」の提供を開始。
同サービスを通じ、特定の企業やマンション、街などの導入コミュニティの活性化やユーザーの生活利便性向上、経済負荷の低減などに貢献していきたいとしている。
企業からのアイテムも無料レンタル「Rentastic!」では、レンタル料無料で自分のモノを貸し出すと、「Renta!」というコインが貸した日数分付与される。この「Renta!」を使うことで今度は自分が人のモノを無料で借りられるという仕組みだ。
例えば、めったに使わないスーツケースを「7日間」貸し出すと「7Renta!」が手に入る。この「Renta!」のうち、「3Renta!」を使ってロボット掃除機を無料で借り、残りの「4Renta!」で一眼レフカメラを無料レンタルするという使い方が可能だ。
ユーザーは、「ファッション」「ベビー・キッズ」「DIY」「家電」など貸し出したいアイテムを自由に登録することができる。また、プロオーナー制度があり、企業が新商品など試してもらいたいアイテムを登録しているのも魅力的。もちろん「Renta!」を使い無料でレンタル可能だ(アンケートなど条件が設定されている場合もある)。
安心感を担保するこういったCtoCレンタルのポイントとなるのが「ユーザーの安心感」だろう。
クローズドなコミュニティ内での貸し借りという安心感にくわえ、「自分のモノが壊されたら? 」もしくは「借りているものを失くしたり壊したりしたら? 」という不安を払拭してくれそうなのが自動付帯される保険。これは、1ユーザー当たり年間最大10万円まで借りたアイテムへの損害が補償されるというものだ。
同サービスは現在「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」や三菱地所グループの「泉パークタウン」などに導入されている。
同サービスが広がれば、「お醤油を切らしちゃったから少し分けてもらえる? 」「この前のお礼におすそ分け」などという昔からある日本の隣人同士の相互扶助の関係がテクノロジーを介して現代風に蘇るかもしれない。
なお、この「自己所有資産を貸した時間分だけ、人の資産を無償で借りられる権利が与えられる」という独自のモデルを独占的にサービス提供可能となる特許は2020年に登録済とのこと。
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