ウイスキーをはじめとした年代物の蒸留酒を、スマホアプリを通して売買できるサービスが登場した。
樽で寝かせると価値が上がる蒸留酒は、ごく一部のコミュニティで投資の対象となっていたが、この新サービスが始まれば、誰でも簡単に蒸留酒投資ができるようになる。
スマホアプリで蒸留酒を樽ごと売買「UniCask」という名のそのアプリは、高級酒類の輸出入を行う(株)ジャパンインポートシステムと、ブロックチェーンシステム開発を行う(株)レシカが合同で設立した会社UniCaskが運営する。
ニュースリリースによれば、投資として行われることが多い蒸留酒の売買には、樽ごとの所有権の証明や移転登記が必要で、これが煩雑だったため一般には広まらなかったそう。
アプリ「UniCask」は、ブロックチェーン技術を採用することにより、こうした手続きをオンラインで簡単にできるようにした。つまり、スマホ上で、誰でも自分で売買手続きを完了できるようになったわけだ。
このサービスで売買できるのは国産の蒸留酒のみ。現時点で具体的な品名は発表されていないが、日本各地の蒸溜所と提携を進めているとのこと。
取引は樽単位で行われる。(瓶は扱わない)ちなみにウイスキー樽には大小様々あり、小さいサイズだと30万円くらい、大きいものだと100万円くらいの値になるそうだ。過去には、サントリーが1樽3,000万円のものを売り出したこともあるらしい。
樽の管理状態や売買履歴もチェック樽の売買だけでなく、樽が管理されている状態(温度や湿度など)や、1つの樽がどのような人の手を経てきたかを示す売買履歴も、アプリでチェックできるようになっている。
これにもブロックチェーン技術が活かされており、恣意的なデータの書き換えができなくなっているため、信頼性が非常に高い。
PR TIMES